今や当たり前のように新語が飛び交うネット社会。20代の私もついていくことに必死です（笑）。
そんな社会人の中でも新語が強い世代といえば、高校生や大学生のお子さんを持つ親世代（40代～60代）ではないでしょうか？
高校生と会話をするとはじめは何言っているんだろうと思いますが、慣れれば自然と何を言っているか分かるはず。
親世代のみなさんは新語をどれだけ知っていますか？
ということで今回は、株式会社ベネッセコーポレーションが全国の高校生から社会人、3130人に調査した「現代人の語彙に関する調査」の結果をご紹介します。（親世代は40代～60代の方に聞いています）
■高校生と親世代で「知っている」割合に差がある語は？
【辞書語彙で認知度に差があったものランキング】（カッコ内は認知度）
1位：りょ 50.9％ （高校生70.7％、親世代19.8％）
2位：わず 37.7％ （高校生49.0％、親世代11.3％）
3位：イミフ 37.7％ （高校生70.7％、親世代33.0％）
4位：グルチャ 32.4％ （高校生39.9％、親世代7.5％）
5位：とりま 31.8％ （高校生60.1％、親世代28.3％）
6位：リムる 31.5％ （高校生42.8％、親世代11.3％）
【新聞語彙で認知度に差があったものランキング】（カッコ内は認知度）
1位：ラノベ 22.6％ （高校生47.1％、親世代24.5％）
2位：タイムライン 20.9％ （高校生85.1％、親世代64.2％）
3位：3Ｒ 8.6％ （高校生32.2％、親世代23.6％）
4位：ヒッグス粒子 7.6％ （高校生28.4％、親世代20.8％）
5位：コミケ 7.2％ （高校生79.8％、親世代72.6％）
6位：ファストファッション 7.0％（高校生71.2％、親世代64.2％）
高校生と親世代で「知っている」割合に差がある語は辞書語彙だと「りょ」、「わず」、「イミフ」の順、新聞語彙だと「ラノベ」、「タイムライン」、「3R」の順でランクインしました。
確かに「りょ（了解の略）」は使いがちですね。10～20代は当たり前に使う人が多い印象がありますが、むしろ親世代にはほとんど通じないのですね……！ 確かに先日、私の弟も両親に「りょ」といっていて怒られていたのをふと思い出しました。気軽に使えるのは分かりますが、TPOをわきまえて使いましょうね！
では、大学生と親世代ではどうでしょうか？
■大学生と親世代で「知っている」割合に差がある語は？
【辞書語彙で認知度に差があったものランキング】（カッコ内は認知度）
1位：わず 70.4％ （大学生81.7％、親世代11.3％）
2位：りょ 69.1％ （大学生88.9％、親世代19.8％）
3位：イミフ 61.7％ （大学生94.7％、親世代33.0％）
4位：とりま 59.7％ （大学生88.0％、親世代28.3％）
5位：リプ 57.8％ （大学生86.1％、親世代28.3％）
6位：ヒトカラ 57.2％ （大学生82.7％、親世代25.5％）
【新聞語彙で認知度に差があったものランキング】（カッコ内は認知度）
1位：ラノベ 42.8％ （大学生67.3％、親世代24.5）
2位：メディアリテラシー 42.2％ （大学生74.0％、親世代31.9％）
3位：3Ｒ 34.6％ （大学生58.2％、親世代23.6％）
4位：合計特殊出生率 26.0％ （大学生54.3％、親世代28.3％）
5位：タイムライン 25.8％ （大学生89.9％、親世代28.3）
6位：フェアトレード 24.9％ （大学生72.1％、親世代47.2％）
高校生のときの結果と比較してみると、辞書語彙は大して差がありませんが、新聞語彙に大きく変動があるとわかりました。高校生は比較的日常的な単語が上位にランクインしがちですが、大学生は話題の社会用語が上位にランクイン。現代社会の多様な価値観や社会に触れることが多く、変化にかかわる語が多いようですね。
こうしてみてみると若者の新語は決して何もかも新しいわけではなく、略語が多いことが分かります。「3R」という語句も「Reduce（リデュース）、Reuse（リユース）、Recycle（リサイクル）」といえば聞いたことある方も多いでしょう。また、カタカナだから分からないだけで、意味を聞けば分かる単語もたくさんあります。
どの時代も流行があるのだから「若いから」、「両親はネット社会に疎いから」といって片づけてしまうのではなく、お互いの歩み寄りが大事なのかもしれませんね。（こぐれみき）
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