2009年に女性誌『Precious(プレシャス)』の増刊として誕生した『MEN’S Precious』。
編集長の鈴木深さんのインタビュー第2弾です。前回までは、2015年を振り返ってトレンドなどを伺ってきました。
今回は、たとえ高額商品だとしても雑誌を見て「指名買い」をしていく『MEN’S Precious』の読者層について伺っていきます。
Woman Insight編集部(以下、WI):『MEN’S Precious』の読者層についてお伺いできますか?
鈴木 深編集長(以下、鈴木):読者層の幅は広くて、平均すると44、45歳くらいです。すごく感度のいい20代や30代もいますし、驚いたのが、中学生までいたことですね。
WI:えぇ、中学生ですか!
鈴木:連載をお願いしている作家の島地勝彦氏が伊勢丹メンズ館内で開いているサロンにふらっと訪ねてきた男の子がいて。パナマハットをかぶって、ポロシャツにレイバンのサングラスを差して、身長も高くて、話しを聞くと中学生で、『MEN’S Precious』を読んでいるそうです。とてもおしゃれで、誰も中学生には思わなかったみたいですね。ちなみに、上は70代までいらっしゃいました。
WI:年齢層がとても幅広いですね。
鈴木:そうですね。秋号で、グッチの最高級オーダーライン『ラポ ズ ワードローブ』の全身フルオーダー券をつけた一冊100万円する「ミリオン・メンズプレシャス」を作ったんです。先日、グッチ青山店にて抽選で当たった方にお渡ししてきたのですが、74歳の男性の方でした。背も高くて、白髪を後ろに束ねていて、エンジのジャケットにデニム、マウンテンブーツを履いていて、とてもおしゃれでした。