連載「もぐもぐ記念日。」vol.8で、俳優・濱尾ノリタカさんが特大ステーキを完食!
今をときめく俳優やアーティストが自分の好きなものを好きなだけ食べる姿を拝むことができる、CanCamで連載中の「もぐもぐ記念日。」発売中の9月号では、NHK連続テレビ小説『あんぱん』で田川岩男役を好演、現在もフジテレビ月9ドラマ『明日はもっと、いい日になる』に出演中、12月公開の映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』にも出演発表されるなど、今話題作に引っ張りだこの俳優・濱尾ノリタカさんが登場!
そんな濱尾さんが今回リクエストしたのは“ステーキ”。インタビュー中に実はすごく思い出深い食べ物だったと気づくなど発見もあった撮影のアザーカットと共に、誌面未掲載のこぼれ話をお届けします♡
1回1回を楽しんでストレスフリーな食事に
──今回は「BLT STEAK GINZA」に来ましたが、こういう場所に来ることはありますか?
こんなにラグジュアリーなステーキを食べることは滅多にないですね。大学時代に男友達5人でこういうステーキを食べたことはあったかな。その中のひとりの誕生日にみんなで大きい肉を割り勘したり、逆に先輩がお祝いで連れてきてくれたり…そういう思い出はあります。この750gのTボーンステーキをひとりで食べたのは今日が初めてですよ(笑)。贅沢な時間でした。
──ステーキはよく食べますか?
ステーキって幅広いと思うんですけど、家でお肉を焼くだけという意味なら週の半分くらいは食べていると思います。こういうステーキハウスで食べるのは、祝い事のときくらいですね。母が料理がすごく上手で、幼い頃から外食をする機会が少なかったんですよ。だからこそ、何かのお祝いとかがないと外で食べることがなくて。外食そのものが特別に感じるし、1回1回を大事にしていました。今も誰と食べて何を食べるかは大事にしています。先日、母の誕生日があり家族で誕生日会をしたときも、それとは別に僕が食事をご馳走する約束をしていたので、母のお気に入りのフレンチのお店にも行きました。何を食べたというのが写真を見てもよくわからないんですけど(笑)、すごくおいしかったな。最近食べた中では印象に残っています。
──夏に食べたくなるものは?
やっぱり素麺!日本人には必要ですよ(笑)。風流ですよね。甘党なのでアイスは通年食べていますけど、アイス店に行ったときは必ずバニラとチョコ系を頼むと決めています。チョコは色んな種類もあるし限定ものも楽しみたいので幅があるんですけど、バニラは固定です。
──体型管理はどうしていますか?
学生時代は競泳をしていたので、今もできる限り毎日ジムで泳いでいます。筋トレはそのとき演じる役に合わせてだったり、僕のパブリックイメージのために必要な分だけするようにしていますが、水泳はライフウェルネスとして続けています。泳ぐのが好きなので、体と心の健康のための大事な時間ですね。
──『あんぱん』のときは10kg減量して臨んだことも話題となっていましたが、役に合わせて食事も変えるタイプですか?
実は「10kg落とした」というより「気づいたら10kgくらい落ちていた」んです。何kg落とそうとか考えてもなくて、役を想像して、こういう食生活だろうなとか、こういう体つきかなという役のことを考えて生活していたらそうなっていました。だから、食事を変えたというより役のおかげで変わったという感覚に近いのかもしれません。今演じている『明日はもっと、いい日になる』の桐谷聖夜は現代に生きる普通の人の役なので、役的にもそうありたいと思って、ストレスのない食生活をしていちばんニュートラルな自分でいるようにしています。
──作品中など忙しいときの食事ルーティンは?
忙しい時期こそ顔がこけたりしないように、状況に合わせて常に変えるようにしています。食生活の内容や時間の一定さはそこまでなくても、自分がストレスフリーで満足できるようにはしています。例えば、太るような食生活をすると見た目の影響や体への負担を気にしてしまうし、食べすぎたことによるストレスを考慮した上で食べすぎない・・・とか。そういうことは考えて変化させています。
──気になる人に作ってほしい手料理は?
前まではその人の好きなものを食べさせてほしいとお任せしていたのですが、それって難しいのかなと思い始めて・・・。丼ものやワンプレートのものが好きなので、オムライスやスパゲッティなどそういうものをお願いしたいな。外食は人との空間も含め時間をかけて楽しみたい派ですが、日々の食事は楽に食べたいので、ひと皿で栄養が全部補えるようなものを選ぶことが多くて。先日『明日はもっと、いい日になる』の撮影中に風間俊介さんがビビンバをホットプレートで作ってくださったんですけど、ビビンバって完全食でいいなと思って。僕が気にしないと肉ばかりになるので、餃子とか栄養バランスがいい食べ物だとうれしいですね。すごく欲を言えば、自分の偏った食事に苦言を呈してくれるような方が理想です。
──気になる人とはどこに食事に行きたいですか?
僕は男女限らず最初に会うなら、絶対にお昼時がいいです。ホテルのラウンジやカフェとか、人目がある場所に誘います。
そのときのファッションは場所によりますけど、ランチでビストロやフレンチを食べに行くなら襟付きの服を選びます。理由は特にないんですけど、幼い時からの感覚でなんとなく襟付きがいいかなと。今回の場所も私服で入る場面もある可能性も考えて、襟付きの服で来ました。
物語には関係ない深いところまで感じながら演じたい
──先ほどから話に出ている『あんぱん』や大河ドラマ『べらぼう』など、この1年で大きく変化した年だったと思います。濱尾さんの中で変化したことはありますか?
『あんぱん』は戦争をテーマにした作品だったということが自分の中で特に大きいです。戦後80年の今、改めて社会に芝居で届けることに責任を持たなければならないと思ったし、向き合いがいのある役でした。役のオーディションを受けた当初は、お芝居というものがここまで自分の奥底に入ってきたり、人生につながってくるものとは思っていなくて、大きく変化した作品でした。
大河ドラマ『べらぼう』では歌舞伎役者の役だったのですが、技術はもちろん、歌舞伎というものの歴史がどういうものだったかを大事にしながら演じる責任の重さや向き合い方の学びを得られました。まだ役者として成長中の今の時期にこういう経験ができたので、2024年〜2025年の作品は今後も忘れられないと思います。
──毎回そのくらい深く役と向き合いますか?
そうですね、役との向き合い方は変わらないように努めています。ただ、今回は戦争や歴史ある芸事といったところで、人間として生きる以上必要に感じたので重く捉えて向き合ってきましたけど、その比重は作品において変化すると思います。常に役のことを考えているし、今こうしてインタビューで話しながらも自分の中での考えをまとめたりしているし、これも話す人によってまた考えることにつながるし、そうする中で思考も変化していくし学びだなと思っています。
そんな役に熱心な濱尾さんが出演中のフジテレビ月9ドラマ『明日はもっと、いい日になる』が現在放送中。品を感じるもぐもぐ姿&食のこだわりはCanCam9月号にも掲載中なので、まだGETしていない方は早めにチェックしてください♪
1999年11月26日生まれ、東京都出身。2020年に俳優活動を開始し、2021年に『仮面ライダーリバイス』に出演。その後話題作に出演し続け、今年はNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』やNHK連続テレビ小説『あんぱん』に出演し存在感を発揮。さらに完全プロデュースでZINE(個人制作冊子)を手がけるなど才能が光る。現在は、フジテレビ月9ドラマ『明日はもっと、いい日になる』に出演中。12月5日公開の映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』に十亀 条役で出演が決定するなど、今注目の俳優のひとり。