仕事において、先輩(上司)と後輩(若手)の関係は非常に大切なもの。
一緒に働いているうちに、不満が出てくることもあれば、お互いの「尊敬できる部分」が見えてくるなんてことも少なからずあるのではないでしょうか。
今回は、株式会社ネクストレベルが社会人経験のある男女564人を対象におこなった調査をもとに、職場において若手・先輩社員がお互い「ここがすごい!」と思うことについて探っていきます。
密かに尊敬しています。先輩のここがすごい!TOP10
まずは、若手→先輩の尊敬するところについて多かった回答がこちら。
1位:仕事に対する知識や経験値
・「お客様に『どんな商品か』と聞かれたりするが、自分は知らなかったり使ったこともなかったりする。先輩方に聞くと、自分の体験を踏まえてアドバイスしたり、商品がなくても似たものをご案内したり、経験が豊富だから接客の質が自分とは違っていて尊敬する」
・「これまでやってきた経験と知識では絶対に追いつかない。絶対に乗り切ろうとするプライドはすごい」
仕事に関する知識の豊富さ、経験と努力からくる圧倒的な仕事ぶりを尊敬する若手は多いようです。しかしそんな先輩たちも、過去にたくさんの失敗や学びを繰り返してきたことでしょう。先輩の生き生きした仕事スタンスは、若手にとって成長欲をかき立てることもあります。
2位:トラブルに対する対応力
・「とんでもないクレーマーがきても冷静に対処していて、その後の気持ちの切り替えもはやく、あんなふうに強い気持ちを持って仕事できるようになりたい」
・「イレギュラーな案件が来たときに自分では考えが及ばなかった解決策を提示してくれる。とても頼りになる」
・「トラブル発生時、自分で解決できないことを告げると、対処可能なチームを編成し対処してくれた」
ピンチのときこそ、先輩たちの経験がものを言うことも。トラブルの原因を探り、冷静に対処する姿は若手にとって印象に残りやすいのでしょう。また自分が困っているときに助け舟を出してくれる先輩の背中は、大きくて頼もしいですね。
3位:メンタルの強さ
・「良い意味で楽観的でストレスに強く、厳しい状況でも笑い飛ばせるところがすごい」
・「ミスしても凹まないところ」
・「私だったら辞めてるだろうな、と思うことがあっても『聞き流しておけばいいから、謝ってその場が収まれば大丈夫』とある意味、開き直りがすごい」
先輩のなかには、気合いと根性の時代を生きてきた人もいれば、多くの我慢と困難を乗り越え打たれ強くなった人もいるはず。心の繊細さというのは生まれ持った性質でもありますが、先輩のちょっとやそっとではひるまない、楽観的で肯定的な思考を見習いたい若手もいるようです。
4位:仕事への熱意
・「毎日朝早くから夜遅くまで仕事をして、休日にも職場にいる。タダ働きに対しても文句を言わない」
・「会社のことを自分の会社のように思って、利益を考えながら仕事をしているのはすごいと思う」
真剣に仕事へ向き合っている先輩は、若手の面倒見もよさそう。
5位:誰とでもすぐに仲良くなれる
・「会社の人や取引先の方々と飲み会をしているせいかいろいろな人と仲が良く、新しい仕事を取ってきたり。『人と楽しく会話する能力』『仲良くなる能力』は本当にすごい」
・「暇な時間に話をしながら、周りの人をどんどん巻き込んで仕事をする」
違う部署や外部の人と話すのは緊張してしまいがちですが、そんなときでも流暢な会話で場をスムーズに進行させる先輩は、憧れの的になるでしょう。
番外編
・「ミスをしても『でもこういう見方をしたらプラスだから』とか『これで次に生かせるね』と励ましつつポジティブにサポートしてくれるのが心強い」
・「仕事で失敗して怖くなったとき『全力でやった結果の失敗は成長だ。何かあったときにケツを拭くのが俺らの仕事だから怖がらずやってこい』と言ってくれた。私もこんな上司になりたい」
・「七連勤しても、元気に出勤してきた。ものすごい体力」
・「相談をすると、仕事を中断して話をちゃんと聞いてくれる」
価値観が違うからこそ…若手のここがすごい!TOP10
1位:情報収集能力が高い
・「分からない事が出てくると、秒速でネット検索して答えを教えてくれる」
・「何かを調べたりするときに、私はすぐにGoogle検索するが、若い人はSNS等を使って調べる。結果、ネット上のありきたりな情報だけではなく様々な情報が入ってくる」
スマホやパソコンなどを使いこなし、すばやいタイピングで情報収集する姿に驚かされる先輩世代は多いようです。日頃からネットやSNSに触れていることを仕事に活かし、知りたいことを速く的確に調べあげることができると、業務効率も上がってありがたいはず。情報の信憑性は、先輩と話し合って見極めることが大切ですね。
2位:プライベートの時間を大切にできる
・「仕事とプライベートの自分をしっかり分けている。仕事で付き合う人には、プライベートな領域に踏み込ませない意思を感じる」
・「プライベートを大事にするため、バイトだけにのめり込む事がなく、逆にそれが羨ましく感じる」
多様性や自分らしさという言葉が話題になるほど、働き方を見直す人は増加傾向に。一度きりの人生、ワークライフバランスを重視したいと考える若手世代は多いでしょう。仕事に人生を捧げてきた先輩世代からすると、プライベート最優先の働き方に理解し難い部分もありつつ、本当は羨ましさもありそう。
3位:躊躇なく転職・退職をする
・「この仕事は合わないと思ったら働いた期間が短くてもすぐに転職を考え、本当に転職してしまう勇気がすごい」
・「『3年は勤めろ』と言われ続けてきた私たち世代と違い、アルバイト感覚で辞めようと思うのがすごい。でも確かに早いほうがいい」
若手のなかには、自分の将来像があやふやで生き方を模索している人もいるはず。時代の移り変わりともいえますが、なかなか仕事が辞めにくく、転職という選択肢が薄かった上の世代からすると、すぐに転職する勇気や身軽さが眩しく感じられることも。
4位:上司と気軽に話せる
・「私はタイミングを図ったり『お忙しいところすみません』と言わないと上司と話せないが、若い人は気さくに話しかけていて、愛嬌もある」
・「敬語が使えない人が常に上司にタメ語で、最初は怒られていたが、上司が折れてタメ語でも良いと許可した」
怖いもの知らずな人、愛嬌をふりまける人って時々いますよね。自分より立場が上の人に対しても物怖じせず話せるスキルは、場合によっては武器になり可愛がってもらえることも。
5位:自分が若い時より仕事ができる
・「有名校と言われる大学から入社し、かなりの基礎技術(コミュニケーション能力、プレゼン能力等)があり、自分の若い頃と比べて尊敬できる所が多い」
・「勤務経験がない新卒だったが、ビジネス英会話がきちんとできていて素晴らしかった」
仕事ができる後輩、それを素直に尊敬できる先輩、どちらも素敵です。
上司や部下、先輩や後輩に不満を抱くことは少なからずあると思いますが、世代が違うからこそ尊敬できる部分も多々あることがわかりました。年齢や勤務歴関係なく、お互いの優れているところを素直に認めて学び合えるのはすばらしいこと。「あの人、苦手だな〜」と思っていても、いいところを見つけたら「意外と尊敬できるかも?」と、一緒に働くのが少し苦ではなくなるかも。同僚のいいところ、見つけていきましょ!(Mai)