【ぼる塾連載vol.149】旅行に「節約と遠慮」は御法度。海鮮丼にスープカレー、あんりが「函館グルメ」を食べ尽くす!

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今回は、あんりさんのターン!

前回に続き、函館の旅行について書いてくれたあんりさん。豪華な海鮮丼や自分好みにカスタムできるスープカレー、ご当地コンビニのグルメなど、引き続き北海道名物を堪能した模様♡

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「セイコーマートを東京に作るって罪かしら」by 田辺さん

CanCamをご覧の皆さま。そうだ北海道、行こう。

休日の早起きは得をする。
私がことわざを作るチャンスをもらえるなら、これにしよう。
昼まで寝た休日と朝から遊んだ休日では、何故か後者のほうが休んだ実感がある。
それがわかっているのに1日寝てしまう休日も、それはそれで好きなのだけど。

私にとって最高の休日の朝は、旅行の朝。
旅行の朝食は旅館のコースだろうが、ホテルのバイキングだろうが、コンビニだろうが、本当に最高。

田辺さん、ブラゴーリの大ちゃん、スタイリストの佐々木さんとの函館旅行。
2日目は、函館朝市から始まる。
それだけで今日はいい日になることが確定している。

旅行の朝、函館朝市にて

函館朝市にあるどんぶり横丁。
それにしてもなんて素敵なネーミングだろう。
叶うなら、どんぶり横丁出身でありたかった。

海鮮丼のお店が並び、それぞれの店前にはたくさん海鮮丼のディスプレイが並んでいる。
お店を選ぶだけでも難しかったが、丼を選ぶのにも時間がかかった。

結局、お店イチオシの色々な海鮮が入った豪華な丼を注文する。
旅行に節約と遠慮は御法度だ。
今楽しまなきゃ、いつ楽しむのか。

大きな甘海老が2本、シングルベッドで添い寝しているかのように寄り添っている。
そして、その甘海老を支えるかのように存在するいくらは、ふたり(甘海老)がカップルになる前から見守ってきた女友達のように頼もしい。
ウニやカニは、最初はふたり(甘海老)が結ばれるのを反対していた家族で、今は大切に見守ってくれている。
帆立やサーモンはふたり(甘海老)のことが好きだったそれぞれのライバルたちで、覚悟を感じる。

この海鮮丼は、ラブコメだ。
いずれドラマ化して大ヒットの末に映画化も夢じゃない。
山﨑賢人さんは甘海老役を引き受けてくれるだろうか。

ラブコメ海鮮丼♡

甘海老、ウニ、帆立、カニ、サーモン、出席をとりながらひとつひとつ頬張る。

北海道の冷たい海を生き抜いた海鮮は強い。
そして、とにかく甘い。
スイーツの甘みとは別の甘み。
この海鮮を食べて、優しい人は強い、強い人は優しいというのは本当にそうだと思った。

優しいパンがアンパンマンなら、優しい丼は海鮮丼マンだ。
アンパンマンには天丼マンがいるのでややこしい。
もしかしたら海鮮丼マンもいるかもしれない。
こわいので調べない。

刺身だけじゃ満足できない欲張りな私たちは、ほっけ焼きと帆立バターも注文して、北海道の海をそのまま頂いているような贅沢な朝食だった。

田辺さん「さあ、五稜郭に行きましょう!」

田辺さんが何かを成し遂げたなら、未来ではこの台詞が歴史を刻んでいるかもしれない。

五稜郭を歩き、五稜郭タワーにも行った。
北海道の好きなところは、どこで食べるソフトクリームも最上級においしいところ。
五稜郭タワーの下で食べたソフトクリームもとんでもなかった。

お昼ごはんはスープカレー。
スープカレーの注文は細かい。
基本のスープカレーにトッピング具材を足したり、辛さを選んだり、ごはんの種類も選べたり、量だって選べる。
自分の家を建てるときもこんな感じだろうか。
住み心地のよさは注文にかかっている。

完成したスープカレーがこちら!

カレーって私の中では食べると暑くなるってイメージがあって、そこも含めて大好物なんだけど、スープカレーは暑くなるというよりは、食べると温まる。

スープカレーをスプーンですくってごはんにかけるのではなく、ごはんをスプーンですくってスープカレーに浸して食べる。
なんだか早口言葉みたい。

この食べ方がなんだか上品で好き。
別で焼いた野菜が「お邪魔します」って感じでスープカレーに浮かんでいるのも愛おしい。

スパイスもきちんと効きながら、なんだか出汁のような優しさもある味が体に染み渡る。

はーるばる来たぜ、はーこだてぇー!!

スープカレーを食べる私の心の中で北島三郎さんが歌って下さる。

函館に来てよかった。

旅行に来てから色んなものを食べたけど、そんな風にしみじみ思えたのはスープカレーを食べているときだった。
2日目のお昼ごはんというタイミングもあったからかもしれない。
そこからの時間はあっという間だった。

その夜ジンギスカンを食べて、次の日の朝はセイコーマートという北海道の地元コンビニで朝食を買って、お昼は回転寿司を食べて、2泊3日の函館旅行は終わろうとしていた。

函館空港、名探偵コナンのスタンプラリーの手続きを受付にて行なっている田辺さんの背中に思いを馳せる。

これから私たちは、函館にさよならをして、東京にただいまをする。
とても、とっても寂しい。

私は函館の海鮮も塩ラーメンもラッキーピエロもソフトクリームもスープカレーもジンギスカンも大好きだ。
だけど、東京の騒がしさも仲間たちも捨てられない。
東京での暮らしが、函館の感動を高まらせてくれたのだ。

確か1日目だったろうか。
田辺さんを後ろから動画撮影したとき、「私の背中大きい?」と聞かれて、私は「北海道だと小さいよ」と答えた。

私は田辺さんの大きな背中も好き。
函館ありがとう。
さ、東京に帰ろう。(あんり)

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文/あんり(ぼる塾) イラスト/mame 構成/田中絵理子