普段なにげなく使っている日本語が、じつは意外な漢字表記を持っていた、という経験はありますか? たとえば「腹癒せ」「天爾遠波」「鉄亜鈴」などは、こうして漢字で見ると難しそうですが、音で聞けば誰もが知っているおなじみの言葉なんです。
今回の日本語クイズも、そんな「知っているのに読めない漢字」シリーズから。挑戦していただくお題は、こちら!
「竹箆」。
こちらの熟語、素直に読むと「たけべら」ですが(この読み方も難読!!)、じつは他にもちょっと意外な読み方を持っています。それもやはり音で聞けばおなじみのフレーズなのですが……、いったい何と読むのでしょうか?
■ここでヒント!
答えを推理するために、いくつかヒントを見てみましょう。
・ヒント1 言葉の意味
小学館デジタル大辞泉によると、今回の正答は次のような意味の日本語です。
「片手の人さし指と中指とをそろえて相手の手首を打つこと。」
(該当の項より一部抜粋)
実際の動作を想像すると、答えが導き出されるかも。
・ヒント2 ひらがなで何文字?
今回の正答は、ひらがなで書くと「◯っ◯」の3文字になります。
・ヒント3 慣用句が有名
人によっては、「竹箆」という熟語単体よりも、「竹箆返し」という慣用句の方がおなじみかもしれません。
さて、答えは推理できましたか? ではこの辺りで正解を見てみましょう!
■正解は……こちら!
「竹箆」の読み方、正解は「しっぺ」でした(「しっぺい」とも読みます)。
「しっぺ」は「竹箆(しっぺい)」が音変化したもので、もともとは座禅の際に使われる竹の棒を指す言葉です。それが転じて手首を打つ「しっぺ」が生まれ、打たれてもすぐ打ち返す様子から「しっぺ返し」という言葉が生まれました。
なにげなく使っている言葉にも、意外な歴史が隠れているもの。CanCam.jpではそんな日本語をクイズ形式でたくさん紹介しています。1分で読めちゃうクイズばかりなので、他の問題にもどんどん挑戦してみてくださいね!
(豊島オリカ)