なんだか心も体もだるい…
今年も梅雨の季節がやってきました。連日の雨に「梅雨になると体調が悪い気がする…」と感じたことはありませんか?
ここでは、株式会社心と体サプライズが20歳以上60歳未満の男女999人を対象に行った梅雨どきの不調についての調査をもとに、「梅雨だる」とその解決法についてご紹介していきます。
Contents
Q. 梅雨時に不調を感じることはありますか?
「梅雨どきに不調を感じることはありますか?」と聞いたところ、最も票を集めたのは「やや感じる」で31.1%でした。「とても感じる」(13.7%)と合わせると、44.8%と約半数の人が「梅雨だる」に悩まされていることがわかります。
Q. どのような不調を感じますか?
具体的にはどのような不調を感じるのか聞いてみると、67.9%と約7割の人が「だるさ・疲労感」と回答し最多となりました。他にも「気分が落ち込む・憂うつ」(54.9%)、「頭痛・片頭痛」(40.6%)、「イライラ」(29.0%)、「首こり・肩こり」(19.4%)と続きました。心当たりのある不調が見つかった人も多いんじゃないでしょうか?
Q. あてはまることはありますか?
不調を感じる人には何か特徴があるんでしょうか? 「不調を感じる」「どちらでもない」「不調は感じない」と回答した人それぞれに、いくつかの特徴を提示して「自身に当てはまることはあるか?」を聞いてみました。「不調を感じる」人が選んだ選択肢で最も多かったのは、「スマホをよく利用する」で61.2%と6割超が回答していました。「どちらでもない」人も「スマホをよく利用する」(35.4%)が最多ですが、「不調を感じる」人の数値は「どちらでもない」人の数値を25.8ポイントも上回っていることがわかります。また、「不調を感じる」人の4割以上が「猫背」「長時間のデスクワーク」「体が凝りやすい」、3割弱が「体・関節が硬い」と回答しており、全体的に姿勢が悪い、凝りやすい、体が硬いなどの傾向があることがわかりました。
Q. どの凝りが気になりますか?
「体が凝りやすい」と回答した人に「凝りやすい部位」を聞いたところ9割弱が「肩」(86.0%)、7割超が「首」(74.9%)、4割超が「腰」(44.1%)、「背中」(43.4%)と回答していました。
Q. 苦手またはできないことはありますか?
「体・関節が硬い」と回答した人には、「苦手・できないことはありますか?」と聞いてみました。最多の回答数を集めたのは「ストレッチ」で53.1%と半数以上の人が回答していました。その他には、「前屈」(41.7%)、「座位開脚時に脚を大きく開く」(39.6%)、「背中で手を組む」(31.3%)といった選択肢がつづきました。
カラダのプロに聞いた!「梅雨だる」解消のセルフケア
今回の調査結果では、「梅雨だる」を感じる人には、「姿勢が悪い」、「凝りやすい」、「関節が硬い」という特徴がある人が多いという傾向がわかりました。それはどうしてなのでしょうか?
実は「姿勢が悪いほどメンタルへの悪影響もある」と言われているんです。解剖学や生理学、運動学の視点で考察しても、姿勢が悪い、いわゆる猫背の状態では、頭が前の方に出ることで肩や首に負担が掛かってしまいます。首の筋肉が頭部を支えきれなくなって、緊張した状態が続くと、頭痛につながってしまうことに…「梅雨だる」の特徴と一致していますよね。気圧の下がりやすい梅雨どきは、自律神経も不調をきたしやすくなるため、元々姿勢が悪い人は不調を感じやすいといえます…
そこで、ここではカラダのプロである整体師・上田祐輝さんが提案する、姿勢を良くして自律神経も整うセルフケアと簡単な運動をご紹介します!
■こりを解消
1、脇の後ろを押します。少し痛みを感じるようなら硬くなっているので、弱い力で押しましょう。
2、1の状態で腕をゆっくり10回回し、更に反対回しで10回回しましょう。
3、反対の腕も同様に行いましょう。猫背の姿勢になると脇の隙間が大きくなるのを確認できると思います。
猫背になると脇が開いた状態になりがちです。反対に、脇を締めると自然に胸が張れて姿勢が良くなります。この運動で脇を締める筋肉を意識しながら肩回りの凝りなどを解消します。
■姿勢を良くするセルフケア
腸腰筋(ちょうようきん)というインナーマッスルを動きやすくし、姿勢の土台である骨盤を正しい角度にすると、自然と骨格もまっすぐになり、姿勢が良くなります。
1、椅子に座わりましょう。(床にあぐらでも可。)
2、鼠径部(そけいぶ/ビキニライン)を手刀で押します。
3、2の状態で、猫背になったり姿勢を正したりして、骨盤を前後に傾けましょう。
■背筋のトレーニング
パソコンやスマホをよく利用する現代人は猫背になりがちで、姿勢を正す脊柱起立筋という筋肉の筋力も低下しやすいと言えます。良い姿勢を作れるようになったら、軽い筋トレをして、普段休みがちな筋肉を呼び起こしましょう。
1、うつ伏せになります。
2、頭から胸までを床から浮かして背筋をします。20回を2セット行いましょう。負荷が軽く簡単にできる方は、腕をあまたより前に出して行いましょう。反対に、負荷が大きく背筋が上手くできない人は、手を腰の位置まで下ろした状態で行いましょう。腕にも重さがあるため、腕の位置で負荷を調整することができます。
■自律神経を整える呼吸法
梅雨どきは外も暗くなることが多いため、太陽光を浴びると分泌される脳内物質のセロトニンが普段より減少しがちです。セロトニンは、人間に幸せな気分を与え自律神経を整えてくれるため、減少すると心身ともに何となくスッキリしませんが、太陽光を浴びる以外に呼吸法でも自力で増やすことができます。呼吸を意識する時間を作ると良いでしょう。
1、椅子に座って姿勢を正します。(床にあぐらでも可。)
2、1の状態で息をゆっくり吐きます。もうこれ以上吐けないと思ったら、そこから更に3秒吐きます。すると、お腹に力が入って凹むはずです。
3、無理に息を吸おうとはせず、力が入っているお腹を脱力して緩めると、自然と息が吸えるはずです。これがセロトニンを増やす腹式呼吸です。
4、再び息を吐き続け、2・3を5分間続けます。雑念を持たずに呼吸だけを意識すると、セロトニンが増え心身を元気にしてくれます。正しい姿勢を保ちながら行いましょう。
今年の梅雨をケアで乗り切ろう!
長い梅雨の間、ずっと心と体がだるいまま過ごすのは避けたいですよね。「梅雨だる」に悩んでいる人は、ぜひセルフケアに挑戦してみてください♪(石川智香子)
情報提供元/株式会社心と体サプライズ