恋人と会話を弾ませるための正しい話題の選び方
気になる人や大好きな人といいムードなのに、何を話せばいいか分からずせっかくのチャンスをフイにした経験はありませんか。そんなとき、盛り上がるためには“話題選び”が大切になってきます。そこで今回は、「恋人と会話を弾ませるための正しい話題の選び方」をご紹介いたします。
■一番話が弾むのは相手から引き出す話題
恋人と会話を弾ませるコツは、できるだけ相手にしゃべらせることだと言えます。話題の面白さは大して関係がありません。たとえあなたが口下手なタイプでも、質問力があり相手をに気持ちよく話をさせることができれば、会話は自然と弾むように。つまり、会話が続かないと悩んでいるなら、聞き上手になればいいのです。相手が話していて面白いテーマの基本は、「自分に関すること」。これを心理学においては、“自我関与”と呼びます。そこを掘り下げることが秘訣なのです。
■周囲の人間関係のポジティブな会話を
好きな人と会話をする上で最も気をつけるべきことは、相手の周囲の友達と自分を比べないということ。人間関係のネガティブな話題を挙げてしまうと、悪循環に陥ってしまいます。もしもそれが親しい友達ならアウト。焼きもちを焼くこともなくなっていきます。嫉妬心に関する研究をしたある心理学者は、相手の地位に嫉妬するという結果を出しました。つまり、相手のほうが自分よりも彼に近い位置にいると思う心の動きが、嫉妬の原因なのです。話題に挙げるなら、ポジティブな人間関係に触れてみて。
■上手なほめ方を意識して会話をリードする
人はほめられることで、認められた・期待に応えることができたと考え、モチベーションが向上していきます。このように期待をかけられると答えたくなる心理を、“ピグマリオン効果”と呼びます。もしも相手との会話を盛り上げたいなら、上手にほめることを心がけるといいでしょう。そうすることで、お互いに居心地のいい付き合いができるはず。そのためのポイントは、結果よりも結果に至るまでの“過程”をほめること。心理学者キャロル・デュエックの実験によると、人は努力をほめられたほうが、より困難な課題に取り組むやる気が湧いてくるのです。あなたがほめ上手になれれば、きっと会話も盛り上がるでしょう。
■長所話だけでなく短所話も織り交ぜて
好きな相手には、なるべく自分のいい面を見て欲しいものですよね。でも、カップルになったのなら、長所だけを見せようとするのは避けたほうがいいかもしれません。心理学では、自分の短所を伝えることで、相手にさらに信頼してもらえるのです。人は、いいところばかり強調されると、本当かな? と疑ってしまうもの。そのため、自分の短所を先に示した上で、それを差し引いてこんなにいいところもあると伝えられると、彼はより信頼してくれるようになるのです。これを“両面提示”と言います。そのため、長所と短所の両面を話すことが、相手にもっと好意を持ってもらうための話題選びなのです。
おわりに
盛り上がる会話の鉄則は、自分を中心に据えるのではなく“相手”を中心に据えることだと言えます。どんな人でも、自分にまつわる話題は一番の関心事。それを上手く引き出して褒めつつリードしてみましょう。相手は気持ちよくなって、どんどん盛り上がって話をしてくれるように。自分が上手に話すことを意識するより、相手に話をしたい気持ちにさせることが何よりも大切なのです。ただし、踏み込まれたくないところは避けましょう。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。