日常生活の中で幸福度を高めるための心理テクニック

日常生活の中で幸福度を高めるための心理テクニック

(c)shutterstock.com

最近なんだか毎日が面白くない…… そう感じる人が増えているようです。それは日々の生活の充足感が低下していることが原因かもしれません。でも、日常の中でも幸福感を高めるための方法があるのです。そこで今回は、「日常生活の中で幸福度を高めるための心理テクニック」をご紹介いたします。

■わくわくする行動をリストアップして実践する

幸福度の前提となるポジティブな感情を作るためには、ワクワクすることを生活に作り出すことが大切。会社と自宅の往復で同じ日々の繰り返し、無趣味だから休日も何をしていいかわからず時間を持て余すといった、お決まりのパターンは日々に閉塞感や退屈を与えてしまいます。そこで、わくわくする行動を実行する習慣をお勧めします。新しい体験を通じて世界を広げたかったら、やりたいことの“リストアップ”を意識しましょうこれを1か月後までに全て完了させると宣言してスタートしてみましょう。新しい世界に読み込めば、きっと好奇心の分だけ世界は広がり、楽しい人生が展開するはずです。

■100%目の前のことに没頭できる時間をつくる

心には“マインドフル(今ここに集中している)”時に充実感を得て、“マインドレス(心ここにあらず)”時にストレスを感じるとされます。忙しい毎日の中でも目の前の1つのことに100%没頭している間は、ストレスは小さいもの。あれもこれもやらなきゃ! と意識と行動が複数のものに分散すると、脳はストレスを感じるとされます。ストレスは過去の後悔や未来への不安から生まれるもの。今この瞬間に没頭する感覚をつくれば、真剣な静けさと穏やかなやりがいが心に訪れるはず

■惰性の習慣をやめて主体的に動く

ポジティブな感情をつくるためには、いかに生活や仕事に主導権を取り戻すかが非常に重要です。幸福の公式として「自発的行動が幸福の50%を握る」というルールがあるほど、主体的な行動は充足感と密接なのだとか。何かをしたいと言う思いの根底には、惰性に流されたり、誰かに振り回されたり、時間に追い立てられたくないという欲求があるのです。自己コントロール感が幸福度を大きく左右することを考えれば、日常生活習慣の中で“早起き”が普遍的に人気なのも頷けます。主体的な生活習慣をつくり自分の幸福度を高めてみましょう。

■疲れる時間を減らし楽しい時間を増やす

幸福な習慣に気づくきっかけとして、あなたの感情を下げる要因とあげる要因を探ってみましょう。1日の中であなたの感情や気分のエネルギーを下げたものは何でしょう。これはあなたの感情エネルギーを下げたと言う意味で“疲れる時間”にリストアップできます。感情の習慣をよくするためには、エネルギーを奪うこれらのことを書き出して、自覚し減らしていくことが大切です。そして反対に、あなたの感情や気分のエネルギーを上げたものもリストアップしてください。そして、意識してその時間を増やしていきましょう。そうすれば、自ずと幸福度の高い毎日を送ることができるはずです。

おわりに

寓話『幸せの青い鳥』の作者は「皆が考えているより、ずっとたくさんの幸福が世の中にはあるのに、大抵の人はそれを見つけられない」と言っています。何に幸せを感じるかは人それぞれですが、幸せを感じとる感受性は磨くことができます。そんな感受性のアンテナを立てることができれば、同じ事柄でも幸福で充足感を味わうことができるはず。そんな幸せに包まれた日々を過ごせれば、毎日がとても楽しいでしょうね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。