国宝がいちばんたくさんある都道府県はどこ?意外と知らない国宝雑学クイズ

「国宝」という言葉はなんとなく知っていても「誰が決めているの?」「どのくらい古い時代のものがあるの?」「どこにあるの?」……という方がほとんどなのではないでしょうか。
さて、知っているとちょっと賢くなれる気がする、「国宝」にまつわる雑学クイズを『和樂』10月号よりご紹介します。数分でできる雑学クイズ、すきま時間にレッツチャレンジ♪

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【国宝雑学クイズ 問題編】

Q1.国宝をいちばんたくさん持っている都道府県はどこでしょう?

A.奈良
B.京都
C.東京

 

Q2.国宝を決めるのは誰でしょう?

A.総理大臣
B.文部科学大臣
C.文化庁長官

 

Q3.国宝のなかで、最も古い時代に生み出されたものはどれでしょう?

A.土偶
B.高松塚古墳壁画
C.金印

 

Q4.国宝を一番多く所蔵している寺院はどれでしょう?

A.東大寺
B.興福寺
C.法隆寺

 

Q5.国宝に登録されている絵が一番多い絵師は誰でしょう?

A.狩野永徳
B.長谷川等伯
C.雪舟

 

Q6.現在指定されている国宝の総数はいくつでしょう?

A.1,089件
B.2,452件
C.12,936件

 

Q7.国宝絵画に描かれていないのは誰でしょう?

A.源頼朝
B.豊臣秀吉
C.達磨大師

 

どれも「そんな気がする……!」と悩ましい問題編。ひととおり考えたところで、解答編に進みましょう!

 

【国宝雑学クイズ 解答編】

A1:C.東京
国宝を1番多く持っているのは、実は276件の国宝を持つ東京都! 国宝87件を収蔵している東京国立博物館の存在がかなり大きいです。2位は京都の228件で、3位は奈良の198件。国宝1,089件のうち、なんと6割強がこの3都府県に集中しているんです。

 

A2:B.文部科学大臣
国宝の候補は重要文化財の中から文化庁が選定。そこから文部科学大臣が文化審議会に諮問し、各分野の専門家によって登録にふさわしいかどうかが厳密に審査され、文部科学大臣がその答申を受けて、毎年6月ごろの官報で正式に指定をします。

 

A3:A.土偶
国宝に指定されている土偶のひとつ『縄文のビーナス』はなんと紀元前3000~前2000年前のもの! 『金印』は1世紀頃、『高松塚古墳壁画』は7世紀末~8世紀はじめと考えると、土偶がダントツで古い時代のものです。約4000~5000年前のものが現存しているなんて、ロマンですね!

 

A4:C.法隆寺
日本で最も有名なお寺と言ってもいい法隆寺は、さすが全国寺院の中での国宝所持数ナンバーワン! 美術工芸品が20件、建造物が18件と総勢38件の国宝を所持しています。ちなみに東大寺は29件、興福寺は25件です。

 

A5:C.雪舟
「墨絵」の代名詞的存在として小中学校の授業でも習う雪舟が、国宝登録数がもっとも多い絵師です。『山水図』『天橋立図』などをはじめとした6点が国宝認定されています。

 

A6:A.1,089件
1950年に文化財保護法が成立し、新しく国宝が181件指定されて以来、年ごとに追加されて現在はなんと1,089件にのぼっています。

 

A7:B.豊臣秀吉
豊臣秀吉の肖像画は複数ありますが、どれも意外と国宝指定はされておらず、重要文化財にとどまっています。

 

全部当たったあなたはかなりの国宝マスター。全然当たらなかった……という方も、このクイズをきっかけに7つの知識が身に着いたはず。是非何かの機会に会話のネタにしてみてくださいね。(後藤香織)

 

和樂2014年10月号表紙(『和樂』2014年10月号)

 

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