門脇麦「他人の目に敏感です」【インタビュー後編】

6月25日より公開中の映画『二重生活』。

見ず知らずの他人を尾行し、いつしか禁断の行為にはまっていくヒロイン・珠を演じるのは、本作が単独初主演となる門脇麦。
妻子と暮らす珠の隣人で大手出版社勤務の敏腕編集者・石坂には、話題作への出演が続く長谷川博己。珠の恋人の卓也に菅田将暉、珠に尾行を勧める謎多き教授にリリー・ フランキーなど、多彩なキャストが揃い、今までの日本映画にはない新感覚の心理エンターテインメント。

 

前回からお届けしている、ヒロイン・珠を演じた門脇麦さんへのインタビュー。

★前編はコチラ→門脇麦、主演映画で「私情まで全部持ち込んで…」【インタビュー前編】

 

後編では、演じた珠について、女優・門脇 麦についてなど、門脇さんの素顔が垣間見れるインタビューとなっています。

門脇麦,二重生活,インタビュー

Woman Insight(以下、WI) 珠に対して自分と重なる感覚があるとありましたが、具体的にどんな部分が重なったんですか?

門脇 麦さん(以下、門脇) どのシーンも尾行っていう、非現実的なことをしているんですが、そこから出てくる感情とか言葉とか違和感があったシーンはひとつもなかったので、多分全部に共感できてたんだと思います。

 

WI でも珠はすごく受け身なタイプの子ですよね。お話聞いていると門脇さんは、行動力もあるし積極的という印象を受けたんですが……。

門脇 そうですね。珠は本当の私とは違いますが、もし自分がそうだったらって思ったら(珠の気持ちは)全然わかります。基本的にもし自分がそうだったら、ってことでしか演じられないので、そこに違和感はなかったです。

 

WI 劇中  珠は、尾行しているうちに他人の秘密を見てしまいましたよね。門脇さんは、これまで誰かの秘密を見てしまった事ってありますか? もしくは見られてしまった事は?

門脇 見てしまったこと!? うーん。見られてしまったことは……、私、週刊誌に撮られてるからなぁ(笑)。秘密まではいかないですが、他人が私の事を実は“こう思ってるんだろうな”っていうのにはすごく敏感です。

 

WI えっ、例えば、あの人は私のことが好きなんじゃないかな?とかキライなんじゃないかな?って事にも敏感ですか?

門脇 はい。敏感です(笑)。

 

WI それは当たってるんですか?

門脇 だいたい当たっています!(笑)

 

WI それはすごい! その能力少しわけてほしいです(笑)。では、尾行するというテーマに関してはどう思いましたか?

門脇 面白いですよね。やっぱり人間って自分自身を振り返るよりも他人の事を見てるほうが共感しやすいんだなってすごく思いました。実は他人を見てるようで、でもそれは結局自分に返ってくる、じゃないですけど……だからこの映画でも、尾行っていう事がそういう役割をしてると思うので、興味深いなぁって思いました。