「助産師さんがトイレで泣く、その気持ちを書きたかった」押切もえインタビュー

本日2月26日に、モデル・タレントとして活躍する押切もえさんが、初の短篇連作集『永遠とは違う一日』(新潮社)を刊行。

『小説新潮』で短篇を連載しているときから、その完成度の高さが話題でしたが、単行本化するにあたって本人の意向で大幅に改訂。恋愛に仕事に立ち止まる女性の背中にそっと寄り添ってくれる、美しい作品が誕生しました。

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自らアポをとって取材を重ねたり、歴代の作家がこもったといわれる伝説の「合宿所」で締め切りに追い込まれるなど、「作家」として新しい経験もされたという押切さんにインタビュー! 1回目の今回は、本を書くに至る経緯と、取材先の出来事についてお伺いしました。

 

Woman Insight(以下、WI) 初めての小説『浅き夢見し』はモデルという、押切さんの身辺を感じさせる方が主人公でしたが、今回は短編集ということで、働く女性から主婦、女子高生まで、いろんな女性が登場しますよね。

押切もえ(以下、押切) 前作を書いたあとに、いろんな方が「自分はモデルではないけれど、重ねて読んだ」「ここが心に残った」と言ってくださって。私だけじゃなくて、みんなの話になってくのがすごく嬉しかったんです。だから、「もっといろんな人の話を書きたいな」って思っていて。なので今回は、いろんな職業や立場の方に取材をさせていただいて、その人たちを主人公にして書いていくことにしました。

WI 押切さん、もしかして今回も自分で電話してアポ取ったんですか?(※押切さんは一般の方などのところにも、自分で調べてアポを取って会いに行く習性があります)