「白目」芸人ピスタチオに直撃！芸人とホストに「ヒゲ」NGの理由
本日8月8日は、「シック・ジャパン」が1978年に制定した“ヒゲの日”（八月八日の「八」がヒゲの形に似ているから）。
ヒゲ……ということで、個人的に気になっていた、“白目漫才”でいまブレイク中の芸人「ピスタチオ」の伊地知大樹さんにインタビュー！
今回はおひとりということで、伊地知さんには私服で登場＆白目禁止で、ヒゲのことからホスト時代（伊地知さんは、歌舞伎町のナンバーワンホストの経験あり！）のことまで、気になっていたアレコレを聞いてみました。
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芸人は“ヒゲなしが基本”なのに、ヒゲ歴12年
このスタイルのヒゲになってからは3年ぐらいです。最初に生やし始めたのは、19歳ごろ。1年半～2年ぐらい“あごヒゲ”だけで、その後、NSCに入って1回剃ったんです。それは、キャラが固定されちゃってコントができなくなるから、ヒゲを生やしているとよくないからって。漫才師はいいんですけど、コントもやる芸人は基本的にヒゲを生やさないほうがいいって言われました。（ピスタチオ・伊地知さん）
「ホスト」って実は“ヒゲあると不利”な職業
僕はずっとヒゲを生やしてきたんですけど、実は「ホスト」って、ヒゲがないほうがいいんです。実際、ヒゲを生やしていない人のほうが多いんですけど、理由があって。ヒゲを生やしてる男を好きな女性って、「彼にヒゲがなくてもいいけど、あったほうがなおいい」という感じだと思うんです。
でも、ヒゲが好きじゃない人はけっこういて、そういう女性は「ヒゲがある時点で無理」って意見が多いんです。そうなるとヒゲを生やすことでお客さんの幅を狭めちゃうんですよ。ホストは、いろんな人に好かれなくちゃいけない職業なので、ヒゲは剃ったほうがいいって言われてますね。（ピスタチオ・伊地知さん）
歌舞伎町ホストになるきっかけは、地元の後輩
歌舞伎町でホストをやってたのは、24歳から5年弱ぐらい。ホストを始めて2年半～3年ぐらいで、ナンバーワンになりました。きっかけは、18歳からホストをやっていた地元の後輩がいて、ナンバーワンホストになって「独立して自分の店を持つ」ということで、誘われたんです。
最初は、店長のようなポジションで話がきたんですけど、週6日入らなくちゃいけなくて。それだと芸人の仕事ができないから無理かなと思ったんですけど、「週1日でもいいから」というので、最初は週1～2日でやってました。
でも当時、お笑いのライブが月1本だったので、31日のうち30日間ヒマなんですよ（笑）。結局、30日全部出勤しちゃって、ホストの毎日に（笑）。僕、負けず嫌いなんで、「やるならナンバーワンを狙う」と。僕がナンバーワンになったころは、お店に20人ぐらいホストがいましたね。（ピスタチオ・伊地知さん）
ホストナンバーワンに必要なことは“客観性”
お笑いにも共通するんですけど、“自分をいかに客観的に見られるか”ですね。かわいい見た目のホストがオラオラ系の接客をすると、「なんなのこの人」ってなるんです。逆に、オラオラっぽい見た目のホストがニャンニャン系の接客をすると「気持ち悪い」。
だから、イケメンのホストは変に三枚目キャラに走らないほうがよくて、ホストは、見た目のままのキャラでいい。自分がどのレベルの人間かって判断できるかというのが大事ということに気づきました。
ホストを始めたころは「全然楽勝」と思ってたのに、これでもかってぐらい、「ブサイク」、「キモイ」、「ジジイじゃん」、「なんでホストやってんの」といろいろ言われて挫折を経験しました（笑）。で、「歌舞伎町に来る女の子って怖いな」と思ったんだけど、それなら……と、“お笑い系”のキャラに走ったわけです。（ピスタチオ・伊地知さん）
低迷期していた時代からナンバーワンになるまで
ホスト低迷期にどうしようか悩んでいたら、化粧しているホストに遭遇して。ファンデーション、アイライン、ノーズシャドウ……「なんだみんな化粧してるからカッコいいんだ」と思って、僕も血迷って、メイクして接客してたことがありました（笑）。髪にメッシュを入れて、超盛り盛りに仕上げて、カラコンもして、BBクリームを塗って、眉色塗って眉毛描いて、みたいな。
だけど、僕みたいなキャラでそこまでやっても、見た目が普通のホストってだけで終わっちゃうんです。それだとイケメンのホストには勝てない。そうじゃなく、自分の個性を出さなくちゃいけないと思ったので、180度チェンジ。黒髪にパーマ、眼鏡にヒゲ……って、男らしい要素を入れたんです。
実はその枠って、ホストではライバルが少ないんですよ。ゴリゴリ系の男が好きなお客さんをピンポイント狙い（笑）。歌舞伎町に何千といるホストの中で、お客さんの1番にならなくちゃいけない。2番じゃ意味がない。だったら、ライバルは少ないほうがいいし、自分の個性を磨いたほうが早いなと思って。（ピスタチオ・伊地知さん）
メールの“語尾”にこだわり、キャラを維持
見た目もキャラも、口調も男らしくして、メールもこだわって書いてましたね。文章の語尾を、「～だよね」「～なの？」って使うとやわらかい印象になるので、僕は、「～だよな」「～だろ？」にするんです。それだけで男らしい文面になるんですよ。
でも、僕も本質はそういう男っぽいタイプなんで、むしろ、ホストになってから顔文字とか絵文字を使うようになりましたからね。昔は絵文字も「ダサイ」と思ってたので、使っても「！」だけ。ホストをやるようになってから、語尾は男らしいけど、絵文字とかは入れたほうがいいかなって。
こういうテクニックは特に意識してなかったけど、まぁ自然に身についちゃってたみたいですね（笑）。だからこの顔でも歌舞伎町でナンバーワンになれたんでしょうね（笑）。（ピスタチオ・伊地知さん）
【まとめ】
……ムムム。気になることが多すぎて、このページでは収まりません！ いつもの白目を封印して、ちょっと真面目なほうへ向かっておりますが、なかなか興味深いお話。というわけで、みなさま少々お待ちくださいませ。インタビューは後半に続きます！（さとうのりこ）
★後編はコチラ→ ブレイク街道まっしぐらの芸人・ピスタチオ伊地知の“嵐時代”とは!?
バンビーノ×ピスタチオ×クマムシ×8.6秒バズーカー
ライブ「OPARTY」オパーティー全国公演決定！
http://oparty.jp/
【東京公演】
2015年8月18日（火）＠渋谷公会堂
【名古屋公演】
2015年9月13日（日）＠愛知県芸術劇場
【大阪公演】
2015年10月19日（月）＠大阪国際交流センター
【札幌公演】
2015年10月20日（火）＠札幌市教育文化会館
【福岡公演】
2015年11月23日（月・祝）＠福岡市民会館
※その他の最新情報は、ピスタチオ 伊地知さんのツイッター（＠pistachioijichi）でチェック！
