今年でデビュー10周年を迎える中条あやみに独占インタビュー!
発売中のCanCam3月号では、「10年前の自分と今の自分、いい意味でも悪い意味でも変わったと思う」と語っていた中条あやみ。誌面に続いて、あやみの“今”をもっともっと深ボリしていきます!
撮影に呼ばれない自分…初めて知った「悔しい」という感情
14歳のときたまたまスカウトされてこの世界に入ったので、自分にどれぐらい需要があるのかなんてまったくわからなくて。まさか自分が10年もこのお仕事を続けているなんて、デビュー当時は想像もしていませんでした。最初はティーン誌のモデルから始めたんですが、撮影に行けば仲のいい同世代のモデル友達とたくさん会えるし、仕事というよりはただただ楽しい、学校の延長線上のような感じ。半分部活感覚でしたね。
でも続けていくうちに、悔しい思いもするようになって…。小さなことで言えば、自分はあまり呼ばれていないのに、同期のモデルの子たちがたくさんページに出ていたり、表紙を飾っていたり。そのときに初めて、「悔しい」っていう感情を感じたんです。この仕事が好きとか楽しいっていうだけじゃなくて、それと同じくらい、モデルとしてもっと上手くなりたいっていう気持ちが自分にあるんだ、ということにそのとき初めて気づいて。自分の新たな一面も知りました。
「10年続けることに意味がある」そう思わせてくれた今田耕司さんの言葉
10代後半はCMやドラマのオーディションも落ちてばっかりで、仕事でいちばん悩んでいた時期。そんなときに『アナザースカイ』というテレビ番組で今田耕司さんと一緒にMCをすることが決まりました。意外って言われるんですが、当時は本当に人見知りで…。『アナザースカイ』は毎回いろんなゲストの方を迎えるんですけど、私は人見知りな上に話すことも苦手だから、もう毎回緊張の連続でした。他のお仕事もうまくいかないし、向いてないからもう辞めようかなと思っていたんです。
でもそんなときに救われたのが今田さんの一言。あるゲストの方が10年続けてようやく認められた、とお話しされてたんですが、そのときに今田さんが「なんでも10年頑張らないと」と何気なくおっしゃったんです。この一言が自分の中にスッと入ってきて、こんなにもいろんなことを経験されている今田さんでもそう思うのに、私なんてまだ10年も続けていない! それなのに向いているかどうか判断するのなんてまだ早いのかも、まずは10年続けてみよう!と思い直したんです。自分の中での悩みが吹っきれるターニングポイントになりました。それからいろんな経験をさせていただいて、今デビュー10周年。長いようで、振り返ってみれば本当にあっという間でした。今は、あのとき辞めないでよかったなって思ってます(笑)。
お姉ちゃんみたいな存在の水川あさみさんには、初めてお芝居のことを相談できた
今でも悩むこと、たくさんありますよ。人間関係で悩むこともあるし、特にお芝居に関しては、なんで自分はうまくできないんだろう…って落ち込んだり。動いて、セリフを言って、感情を込めて…不器用なので要求されていることが同時にできなくて、いっぱいいいっぱいになっちゃうこともあります。
前までは疑問に思ったことがあっても聞いちゃいけないかなとか、理解していない自分がおかしいんじゃないかと思ってしまっていたから、どう相談していいかもわからなかった。でも、ドラマ『白衣の戦士!』で水川あさみさんに出会えたことですごく変わりました。同じ大阪出身で、お姉ちゃんみたいな存在の水川さんには初めてお芝居のことを相談できたんです。それまでは演技するのが恐怖でしかなかったんだけど、もっと楽しんでいいんだ、って思えるようになりました。 わからないものはわからないし、楽しいものは楽しんでいい。考え方がとてもシンプルになって、目の前の自分にできることをちゃんとコツコツやっていくことが大事なのかな、と今は思っています。
10代の頃は落ち込むたびにもうこの世の終わりだ!くらいに思ってたけど(笑)、大人になるにつれて楽になってきたかも。最近は「ま、しゃーないか!」ってすぐ切り替えられるようになりました。それでも落ち込んだときは…仲よしのCanCamモデル、茉由(宮本茉由)に話します! 友達と話して美味しいもの食べて温泉でも行ってさっぱりして、泣きたいときは思いっきり泣く!そしたら次の日にはだいたい忘れてます(笑)。