「結婚式=お金がかかる」ばかりじゃない!最近の結婚式って、こんなに自由なんです【ゼクシィ編集長インタビュー1】

Woman Insight編集部の鈴木梢です。最近は彼との同棲について考えたり遠距離恋愛について考えたり大忙しですが、いますぐ籍を入れたいという本音もあります。結婚したいです!

結婚式にも憧れはあるものの、同棲資金やら、遠距離恋愛中の交通費やらを考えると「籍だけ入れて、結婚式は気が向いたらでいいかなあ……」なんて思うこともあるのです。

でも「あきらめる前に誰かに相談しよう! 結婚といえば『ゼクシィ』だ!!」と思い、編集長に相談しに行ってきました!

今回から全5回、結婚式やプロポーズ、ブライダルのファッショントレンド、さらに『ゼクシィ』の気になる秘密などなど……せっかくなので根掘り葉掘り聞いちゃいます!

第1回となる今回は「最近の結婚式ってどうなの?」ということで、実施傾向や形式のトレンドなど、“結婚式の今”についてうかがいます。

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Woman Insight編集部 鈴木(以下、鈴木) 最初からこんなこと聞くのもどうかとも思うんですけど、しかも『ゼクシィ』の編集長をしている方に聞くのもどうかと思うんですけど……結婚式ってしたほうがいいんですかね? かなりお金がかかるし、最近はやらない人も増えていると聞きますし、実際、私もいまちょっと迷っているんです。

『ゼクシィ』神本絵里編集長(以下、神本) 夫婦として新たな一歩をふみ出すためにも、結婚式はしたほうがいいと思います! 「そうは言ってもお金が……」ということであれば、いますぐ挙げなくても、結婚式のために時間をかけてお金を貯めればいいと思いますし、お食事会スタイルや“フォト婚”(別撮りのようにドレスなどを着て記念の写真を撮る)など、お金がかからない方法もあります。あとは、結婚式って、彼とお金について話し合う大切な機会。夫婦になる前って、ふたりでお金について話し合う機会は、意外とないと思うんです。

 

鈴木 確かに「結婚式=お金がかかる」と考えてあきめるのは早いかもしれません……いろんな方法があるんですね。実際、どれくらいの人が実施して、どんな感想を持っているのでしょう。

神本 結婚式の実施率は70%(挙式または披露宴や披露パーティのいずれかを実施した割合、実施予定も含む)くらいです。「きちんと結婚の儀式ができた」「ふたりの結婚をみんなに祝福してもらえた」といった感想が多いです。夫婦として生きていく実感や、周囲の大切な人たちの存在にあらためて気づく機会になっているようです。

 

鈴木 結構多いですね! 最近は「お金がもったいない」「大げさにやるのは恥ずかしい」と言って、式や披露宴をしないカップルが多いと思っていたのですが、実際どうなのでしょう?

神本 お金がもったいなければ、手づくりの料理で、自宅でもてなすウエディングでもいいし、恥ずかしいなら、みんなと同じテーブルで食事をとるような方法もあるんですよ。カップルの気持ちや意向次第で、さまざまな方法があります。結婚式は「こうしなければならない」という決まりはないので、その人に合ったスタイルですればいいと思うんです。ふたりに合ったやりかたで「夫婦としてのけじめ」と「周囲の人とふたりのつながりのきっかけ」を作ればいいのです。

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鈴木 かなり多様化しているんですね。確かにSNSなどで周りの近況を見ていても、いろんな場所でさまざまなスタイルで結婚のお披露目をしている人が多いなあと感じます。

神本 そうですね。挙式の形式も多様化していて、2008年には首都圏で16%程度だった「人前式(ひとまえしき)」が、2014年には約20%となっています。人前式は形式や格式にとらわれず、列席者に結婚の証人となってもらうスタイル。ふたりの言葉でけじめとなる誓いの言葉を述べたいという想いや、自由にアレンジしやすく列席者を巻き込みやすいといった理由から、増加傾向にあるようです。

 

鈴木 披露宴やパーティでオリジナリティを出すというのはよく聞きますが、挙式も自由になっているんですね。

神本 そうですね。挙式に重きを置く人は増えてきています。2010年ごろから、結婚式の意義や意味を大切にするカップルが増えてきていて、牧師さんと事前にきちんと話せる会場が増えたり、先程の人前式が人気になってきたり、挙式の場から家族やゲストを巻き込むようになったりしているんです。バージンロードを歩く前に花嫁のベールを母親が下ろす「ベールダウン」などがあります。

 

鈴木 式って20~30分くらいでサラッと終わるイメージだったので驚きです……披露宴やパーティでも何か変わってきているのでしょうか。

神本 ふたりのお披露目というよりも、みんなと心が通い合う、大好きを伝え合うような演出や余興が多いですね。披露宴でも、友だちが準備にまで関わり、当日サプライズをするという場面もあります。あとはみんなで歌を歌ったり、ダンスをしたり……。あとは、妻から夫への「ファーストバイト」ならぬ、親から子への「ラストバイト」をしたり、ケーキカットを家族でしたり、挙式同様、家族やゲストを巻き込む傾向はありますね。

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鈴木 それだけ変わってきていると、会場も多様化していそうですが、どうですか?

神本 ホテル、レストラン、専門式場、ゲストハウスなど……それぞれのニーズに合わせてみなさん選ばれているようです。どこの会場にしろ、ふたりのしたい結婚式の実現に向け自由度が高くなってきている傾向は出てきていると思います。最近では、ガーデンやキャンプ場などで結婚式をしたり、ハコ貸しスペースで一からオリジナルのウエディングを作ったりするような事例も出てきています。また、海外挙式の実施率も上がっていて、2008年は首都圏で約5%だったのに対し、2014年では約11%となっていて、多様化の一環と言えると思います。あとは、どちらかや両者が再婚だったり、お子さんがいらっしゃったり(パパママ婚)というご夫婦・カップル向けの形式やサービスなどを提供する会場も増えています。

 

鈴木 結婚式をしない人が増えているというより、いろんな形の結婚式が増えているんですね。

神本 そうですね。結婚は新しい家族のスタート。約90%のカップルが「(挙式を行ったことで)自分たちが結婚したことを実感した」と回答している結果もあるので、どんな形でも結婚式をしたほうが、カップルから夫婦への気持ちの切り替えがしっかりできる気がします。結婚式を取材していて思うのは、「人が人を想うからこその涙や笑顔であふれている温かい場所だな」ということ。ふたりが想い合うのはもちろん、親から子、子から親、ふたりから友だち、友だちからふたり……日々の生活の中で、ここまで温かい場所ってなかなかないと思うんです。「あ、私たち幸せだな。これからも大丈夫な気がする」と、カップルがこれから夫婦として生きていくことを、自己肯定できる場にもなる気がします。

 

形式にとらわれず、結婚をするふたりが「夫婦になる」という自覚を持つための、自由なものとなってきている“結婚式”。もちろん従来の定番の形式もまだまだ多いですが、カップルたちが“自分らしさ”を大切にするようになってきています。

「結婚式って大変そうだなあ、形式とか調べるのもめんどくさそうだし」などと思っていた私ですが「自由でいいんだ!」と思えたことで、ちょっとわくわくしてきました。

次回は結婚の話から少し戻って……プロポーズのお話。結婚式だけでなく、最近のプロポーズはすごいことになっているそうです。次回もぜひお楽しみに!(鈴木 梢)

※記事内のデータは、結婚情報誌『ゼクシィ』を企画運営する株式会社リクルートマーケティングパートナーズにおける調査・研究機関「リクルート ブライダル総研」(http://bridal-souken.net/)のものとなります。

 

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