「妖怪ウォッチ ジバニャンおしゃべりめざまし時計」をはじめとした豪華付録で話題の『小学一年生』4月号。今朝も近くの書店で、おじいさんがお孫さんへプレゼントするのか、1冊お買い上げされていて、ちょっとほっこりしました。
前回の記事では、そんな『小学一年生』の好調の理由をお聞きしました。が、その他にも実は渡辺朗典編集長の深〜い思い入れのある企画があったのです。編集長の思いが詰まった、その企画とは……!?
★1回目→ これは完売必至!『小学一年生』の付録「妖怪ウォッチおしゃべりめざましどけい」がスゴすぎる
★2回目→ 今月は36万部発行!人気復活の雑誌「小学一年生」、編集長が語る「好調の秘密」4つの理由
渡辺朗典編集長(以下、渡) うち、小学生の息子がいるんですけど、僕自身も絵本が大好きで、週に1回小学校に読み聞かせのボランティアに行っているんです。子どもの生のリアクションを見られるのが本当に快感で。そんなこともあって、『小学一年生』にも絵本をつけたいなと思って、今回やってみたのがこの「ミニえほん」です。
Woman Insight編集部(以下、WI) え、すごい! ちゃんと絵本として成立してる!
渡 最初はもう少し大きいサイズをイメージしていたんですが、別冊ってコストがかかるんですよ。すでに「まいにちドリル」と親向けの「HugKum」があるから、3冊目の別冊付録を毎月付けるのは、予算的にそもそも無理がある。いろいろな判型を考えて、印刷会社の人に相談して、候補に残ったのがこの形。でもさすがに小さすぎるだろ、と思ってあきらめかけたんですが、ある日の夜中3時くらいにふと思い立って、家にあった絵本をこのサイズに縮小コピーして、全ページ貼り合わせて本の形にしてみたんです。そしたら意外にぴったりハマりました。全然読めるし、むしろかわいくてアリじゃないか?って。
WI しかもこれ、描き下ろしですよね?
渡 そうなんです。長谷川義史さんという、僕も以前から大好きな作家さんで、4月号はこの方しかいないと思ってました。
WI 引き受けてくださったときは、どんなお気持ちでしたか?
渡 絵本の世界って、通常だと2〜3年前から作家さんに打診しておくような世界なんです。雑誌の感覚では3か月前でも早いぐらいなんですが、とんでもない話で。「何言ってんの?」ぐらい言われてもしょうがない、とドキドキしながらご連絡しました。初対面でしたし(苦笑)。でも、長谷川先生はおもしろがってくださって、スケジュールも厳しいなか、ご快諾くださったんです。本当にうれしかったですね。
WI 今後のラインナップも楽しみです。
渡 5月号以降も充実の作家陣が続きます。楽しみにしていてください。12か月続けて、書籍の絵本としても刊行する予定です。僕の中では隠れメイン企画です(笑)。