今月は36万部発行!人気復活の雑誌「小学一年生」、編集長が語る「好調の秘密」4つの理由

「妖怪ウォッチ ジバニャンおしゃべりめざましどけい」をはじめとする、豪華な付録で完売必至の『小学一年生』4月号。この号に限らず、2014年から2015年にかけて、部数も話題もうなぎのぼりの理由を、渡辺朗典編集長に直撃しました!

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★前回はコチラ→ これは完売必至!『小学一年生』の付録「妖怪ウォッチおしゃべりめざましどけい」がスゴすぎる

Woman Insight編集部(以下、WI) すでに話題で好調な売れ行きの4月号ですが、『小学一年生』自体、ここのところすごく売れていると聞きました。

渡辺朗典編集長(以下、渡) そうなんです。『小学一年生』は2014年度は年間で好調で、実売部数で前年比130%、完売したことが4回もあったんですよ。

WI ちなみに、完売必至といわれている4月号は何万部ですか?

 今回は36万部刷っています。それも付録の見本ができてから、緊急で発売前に増刷した、珍しいパターンです。付録のクオリティがよかったんですね。

WI それって、雑誌が売れないと言われている今どきすごいですよね!

 昔、それこそ昭和40年代後半くらいの『小学一年生』が大ブームのころは、1年生人口が200万人いて、100万部刷っていたんです。2人に1人、ってことですよね。今は、1年生の人口が106万人。その中で36万部完売が見込めるというのは、これだけ多様化している時代の中では誇れる数字だと思います。

WI その躍進の理由は、ずばりなんですか?

 大きく考えると、4つあります。1つは『妖怪ウォッチ』。これがなかったら、やっぱりここまではいかなかった。でも2つめに、キャラクター目当てで手に取った人に、次号も読みたいと思ってもらえる、充実した記事内容があります。これは去年から特に意識して力を入れていることです。4月号でいえば、動物についていろいろ比較してみたり、付録の時計にあわせて時計の読み方や時計の歴史を解説したり、ほかにも科学実験や工作、料理、工場見学などの、図鑑的・体験型の記事を多数載せています。

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WI 3つめはなんですか?

 2010年から毎月付いている、学習付録の「隂山メソッド まいにちドリル」。ドラえもんなど人気キャラクターのストーリー仕立てだから、子どもは遊びのつもりで自分から勉強する。お母さんも大喜びです。「全部やったら次の号も買ってあげる」というふうにも使ってもらえているようです(笑)。別冊なのでコストもそれなりにかかるんですけど、始めた当時の編集長の英断だったなあと思っています。