【世界の廃墟2】隠れ増殖中の「廃墟女子」に捧げる、女子力高め?の「廃墟」3選

アマゾンの写真集ランキングで1位をマークした写真集『世界の廃墟』。一部のマニア向けかと思いきや、最近は山ガールならぬ「廃墟女子」もいるそうで、女子旅スポットとしても「廃墟」は注目されています。実は私も、年末年始の旅行先は「軍艦島」でした。向かう船の中でB’zのPVがかかったりして、めちゃくちゃ楽しかったです!

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もちろん軍艦島(端島)も載ってます

そんなわけで今回は、女の子にもおすすめな廃墟を、『世界の廃墟』の中からご紹介します!

(c)Dan Raven

おしゃれな服や素敵なインテリアが印象的なこの部屋は、ドイツにある「医師の家」のもの。
この写真を見る限り、誰かが住んでいてもおかしくないような状態ですが、この家は少なくとも20年以上前に廃棄されたもの。家族のほとんどが事故で亡くなった後、残された女性が失踪したため、このままの状態で残っているのだそう。それにしてもこの、夜逃げしたような唐突感は……。ちなみに「医師の家」というだけあって、他の部屋には内臓のホルマリン漬けや誰のものかわからない患者のカルテなどが残っています。

女の子におすすめのはずが、ちょっとオカルトっぽくなってしまったので、気を取り直して次は、華やかなクラブの廃墟です! どうぞ!

(c)AndreasS

黒焦げのミラーボールに、崩れ落ちた2階席と、焼け焦げたミキサー。これはオーストラリア・ウィーン近辺「ディスコ・インフェルノ」。週末には2000人を収容する大型の大人気クラブでしたが、2010年、原因不明の出火により全焼。幸い休業日だったため死傷者はでなかったものの、享楽の空間が一瞬にして廃墟に。それが今でもそのまま残っているというのが、なんともシュールです。

あれ? 女子力高い廃墟なはずが……。
最後こそ、女子旅に最適なかわいいスポットを紹介します。国内だから気軽に行けます♪

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こちらは瀬戸内海に浮かぶ大久野島(広島県)。周囲4キロメートルほどの小さな島ですが、300頭以上の野ウサギが生息しており、近年では「ウサギ島」なんてかわいい名前で呼ばれています。
そんなかわいいイメージとは裏腹に、この島はかつて「地図から消された島」だったそう。第一大戦後、毒ガスの製造を秘密裏に行った場所で、敗戦間際にその証拠を隠滅するために、島の近海や山中に原料を廃棄。島では今でも環境基準値をはるかに超えたヒ素が検出されたり、廃墟と化した工場が点在するなど、面影を残しています。

女子力とはほど遠くなってしまいましたが、廃墟の奥深い魅力、少しは感じていただけましたでしょうか。
次回はいよいよ、『世界の廃墟』の監修をつとめた佐藤健寿さんを直撃インタビューする予定。お楽しみに!(五十嵐ミワ)

★前回はコチラ→ 【世界の廃墟1】あの軍艦島も!世界の廃墟を集めた日本初の写真集がすごすぎる!

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『世界の廃墟』佐藤健寿/監修・解説(飛鳥新社/1759円+税)

http://www.amazon.co.jp/dp/4864103925/

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