自信のない自分を一瞬で変える行動心理テクニック

自信のない自分を一瞬で変える行動心理テクニック

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仕事や恋愛が上手くいく人には、ある特徴があると言えます。それは“自分に自信がある”ということ。でも、急に自信を持つなんてなかなかできるものではありませんよね……。そんなときは、行動心理学を活用してみましょう。そこで今回は、「自信のない自分を一瞬で変える行動心理テクニック」をご紹介いたします。 

■声を張る・大きな声を出すと一瞬でポジティブに

米国のデイトン大学で、チャールズ・キンブル博士が行った実験があります。これは声と自信の相関関係を示すもので、自信のない人や優柔不断な人の声の大きさは、自信家で決断力がある人の声の大きさに比べて3.37デシベルの差がありました。つまり、人は自分の発言に自信を持っているかどうかで、声量を無意識に調整しているのです。逆に考えると、大きな声で話すようにすることで、自信が身につくと考えられます。気弱で悩んでいるあなたなら、大きな声で話してみると変れるかもしれません。

■質問には明確な結論を出す

自分の意見を明確に言わないというのは、日本人によく見られる特徴。ある意味それは謙虚さともとれますが、傍から見ると自信のない人に映ることも多々あります。そんなときは、自分の意見を明確にする習慣を身につけるようにしましょう。コロンビア大学のジェニファー・キャンベル博士の行った実験によると、自分に自信がない人は「イエス」・「ノー」のどっちつかずの回答を返すという結果が得られました。そのため、質問には明確な答えを出すようにしてみましょう。次第に自信あふれる人になれるはずです。

■返答を速くすると自信が加速する

自信がないのは、あれこれ考えて決断できないことが原因とも考えられます。そこで時間に制約を設けるという方法が効果的。そのひとつに0.2秒以内にYESというという心理テクニックがあります。これはスポーツやコーチングの世界でよく用いられる手法で、思考作業をせずにYESという練習をすることで、脳が肯定的な状態のまま自然と身体が動くことになるのだとか。あれこれ考えずにYESと言えるようになれば、あっという間に自信家になれるでしょう。決断力は自信と密接なのです。

■不安なときは座って悩まず立って考える

ミズーリ大学のプルードン博士の実験によると、立ったまま意思決定をさせるのと、座ったまま意思決定をさせるのとでは、前者のほうが決断までに3割も速く決断を行っているということが明らかになったのです。また、南カリフォルニア大学の研究によると、考え事をする際は座っているよりも立ったほうが5~20%意思決定が速くなるという意見を述べています。不安なときは、座って悩むより立って物事を考えてみるのもひとつの手かもしれません。立って考えた方が悩みに振り回されず、自信をもって決断できるはずです。

終わりに

運のいい人は、自分のことを運がいいと思い込んでいる人が多いとされます。同様に、成果を出す人は自分に自信を持っている人が多いのです。大切なことは、成果を出せたから自信を持てたのではなく、自信を持っていたから成果を出せたということです。結果は偶然性によって左右されますが、意識は必然の結果を呼びこみます。だからこそ、行動から自信を身につけるテクニックを知っておくことは有用なのです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。