美容室で話すのが苦手。話したくない時、どう伝えたらいい?
美容室に行くとき、地味にぶつかることが多い「美容師さんとの会話が困る」問題。特に、初めて行くお店や美容師さん相手だと、毎回緊張してしまうものですよね。プライベートなことはそこまで話したくないし、当たり障りない会話の内容を1〜2時間近く模索し続けるのも大変。かといって何時間も沈黙のままでいるのはそれはそれで辛い……。とはいえ「話したくない気分です」と言うのもなかなか勇気が要る、と、苦手な人にとってはどう転んでも難しいもの。
そこで今回は、首都圏に100店舗以上を構えるヘアサロンAshで働く美容師さん300名に本音を調査。結局のところ、多かった回答は「特に気にしないので、はっきり言ってもらってOKです!」「態度で察するので、心配しないでください」というものでした。それを前提としつつ、あらゆる「話したくないときの答え方・察してもらう行動」を回答の中からピックアップしてご紹介します。
【1】素直でOK。わかりやすくハッキリ伝える方法
まず、ハッキリ伝えるならこんな言い方がおすすめ。
「今日はそっとしておいてください、とハッキリ伝えてもらって大丈夫です」(回答多数)
「『ちょっと話すのが苦手です』『話したくない気分です』などと言ってもらえれば無理に話しかけません」(回答多数)
「『今日の気分的に、髪だけに集中してもらえると嬉しいです』と伝えるのはどうでしょうか」
可能ならば「話すのが苦手」「そっとしておいてほしい」などとハッキリ伝えてしまうのが、結局のところいちばんラク。「察してほしい……」と思いながらモヤモヤと会話を続けるよりも、ストレートに気持ちを伝えることで確実に美容師さんも分かってくれますし、それでイヤな気持ちになる美容師さんはいません。
【2】これなら言いやすい。「他にやりたいことを言う」でやんわり伝える方法
ストレートに「話したくない」が伝えづらいなら、他にやりたいことを言うことでやんわり伝えるのがおすすめ。たとえばこんな回答です。
「『今日は疲れているのでゆっくり過ごしたいです』『静かにくつろぎたい気分です』『寝不足です』などと最初に伝えていただければ、必要以上に話しかけないように配慮します」(回答多数)
「『携帯見ててもいいですか?』『雑誌読んでいてもいいですか?』など、会話以外のことに集中させてくださいという雰囲気をつくる」(回答多数)
「『ちょっと疲れていて眠いので、目つぶってて良いですか?』となど言っていただけたら静かな空間を作るように対応します」
否定系よりも肯定系のほうが伝える側も言いやすいもの。この中から気分にフィットするものや言いやすいものを最初のほうに伝えてみて。
【3】実際、最初にカルテや予約に記入しておけばOK
「口に出して伝える」はちょっと勇気が要ることもあるけれど…「文字で伝える」ならハードルは下がりやすいもの。
「カウンセリングシートに書いていただければそれでOKです」(回答多数)
「予約するときやカウンセリングの時に今日は雑誌(何か)に集中したいのでそっとしておいて下さい、など伝えてくださると察せます」
「新規の方の場合は最初のカウンセリングシートに記入してもらえれば、店舗スタッフで把握し、必要最低限の会話で対応できます。再来の方の場合は、予約時か来店時に『今日はなるべく静かに過ごしたい』とお伝えいただければ把握できます。施術が始まり、バタバタしてからだと、途中で変わるスタッフには伝わらない可能性がでてきてしまいます」
初めて行く店で最初に渡され、記入することが多いカウンセリングシート。たいていの場合「どう過ごしたいか」の項目があるため、そちらで「静かに過ごしたい」をチェック。もしその項目がない場合は、備考欄などに「静かに過ごしたいです」と書いておけば伝わります。
【4】美容師さんが察します。「あまり話したくない気分」と伝わる行動
そして、こちらも多かったのが「態度などで察するので、特に何か伝えていただく必要はない」というもの。
「こちらが察するので、伝えなくて大丈夫です」
「雑誌を読んでいたり、下を向いていたり、携帯開いていたら、空気感でだいたい伝えなくても分かります」
髪を美しくするプロであるのはもちろん、毎日人と接するコミュニケーションのプロでもある美容師さんたち。会話をしているときの反応や施術中の態度を見て察するように心がけていてくれているそう。特に、こんな行動の方を見ると「静かに過ごしてもらおう」と思うようです。
・最低限の会話しかしない
「ひと言しか返さない、が続くと察します」
「何回かそっけなくしていただければ気づくと思います」
・態度に出す
「目を閉じて黙っている」(回答多数)
「スマホやタブレット・雑誌などをずっと見ている」(回答多数)
「自前の本を読む」(回答多数)
「雑誌を見ながらこちらの問いかけには最小限のリアクション」
「雑誌を黙々と読む、目をあまり合わせない」
これらの行動で静かにしたい方かどうか察するようにはしている美容師さんも多いものの、必ずしも伝わるとは限らないため、できれば【1】【2】の直接言うor【3】の文字で伝えるなど、何らかの方法で「今日は静かに過ごしたい気分だということを伝える」のがおすすめ。
日々多くのお客さんが訪れるヘアサロン。「話したくない気分・話すのが苦手」なお客さんはあなただけではなく、他にもたくさんいます。「美容師さんに無愛想だと思われたらどうしよう、伝えづらい」と心配する必要はありません。
次に「今日はあんまり話したくない気分だなぁ」と思ったときは、ぜひこちらの中からできそうなものを実践してみて!