エシカルでお得!?10分でできる「パワーシフト」ってどんなエコ?|トラちゃん×小野りりあんさんと考える「SDGs」

10分でできる「パワーシフト」が未来を変える!トラちゃんと考える「SDGs」

今、世界中で注目されている「SDGs」という言葉。これは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の頭文字を合わせたもので、世界193か国が貧困や環境問題の改善を2030年までに達成するために掲げた17の目標のこと。去年からスタートした連載では、CanCamモデルのトラちゃんが「SDGs」について読者の皆さんと考える機会を作っています!

今回は、「エネルギー」にまつわる対談をお届け。今すぐ始められるとても簡単なエコ活動「パワーシフト」って知っていますか? 

■「パワーシフト」アンバサダーとして活動中!
小野りりあんさん/人気モデルであり、環境アクティビスト。環境問題に関するWEBメディア「spiral club」の立ち上げメンバーで、自身のSNSでも積極的に情報を発信中! インスタIDは@_lillianono_
■環境省プラごみゼロアンバサダーとしても活躍中!
トラウデン直美/高校時代に環境問題に興味を持ち、ボランティア活動を経験。現在もエシカルな生活を模索中のCanCam専属モデル。「SDGs」にまつわる勉強や情報発信、取材にも力を入れている。

小野りりあんさんに教わる、エシカルでオトクな「パワーシフト」とは?

トラちゃんが大注目しているモデル・小野りりあんさん。彼女がアンバサダーを務めるエコ活動「パワーシフト」について、トラちゃんが質問しました!

環境について友達と話すことがこの世界を動かすかも!

 

トラ「以前からWEBの記事やインスタなどで小野さんの活動を拝見していたので、今日はお会いできてうれしいです!」

小野「こちらこそ! 読者の皆さんは私のことを知らないと思うので…まず自己紹介をしてもいいかしら?」

トラ「ぜひぜひ! 小野さんがアクティビストになった理由、私もちゃんとお聞きしたいなって思っていました」

小野「実は私、モデルになるずっと前から環境問題に興味があったの。小さい頃、セヴァン・スズキさんっていう(当時)12歳の女のコが環境問題について環境サミットでスピーチをする映像を観て“地球はこんなに大変なことになっているんだ…!”って驚いちゃって。でもその頃は周りにそれについて話し合える人がいなくて、エコな暮らしを心がけるくらいでした」

トラ「たしか、20代半ばでデンマークに海外留学して、環境問題を学んでから、本格的に活動を始められたんですよね?」

小野「私たちの未来に関わることだし、ぜひ日本の人にも知ってほしいって思って、帰国して活動を始めました。ボランティアをしたり、環境問題についてWEBメディアやSNSで発信したり。仲間と協力して、勉強会やコミュニティも立ち上げました」

トラ「すごいなぁ! 尊敬しちゃいます。そして、環境について話せる素敵な仲間がたくさんいてうらやましいです」

小野「トラちゃんは環境問題について語れる友達はいないの?」

トラ「最近はだいぶオープンに話せるようになって、身の回りに興味を持っている友達が増えているのを感じます」

小野「それはすごく素敵なことだね! 仲のいい人と話して、情報をシェアするのってすごく大切。実は最近の研究で、人口の3.5%が非暴力的な意思表示をすると社会を変えられることがわかってきたの。100人の知り合いの中で3~4人が一緒に立ち上がってくれたら、世界を動かせるかもしれないよ」

トラ「それはすごい…! 友達にもっと色々伝えなきゃ!」

小野「じゃあ、ぜひ『パワーシフト』について、友達に話してみてほしいな。きっと、みんな興味を持ってくれるはず!」

トラ「それってエコな電力会社を使う…ってことですよね?」

■「パワーシフト」は楽ちんで効果的なエコ活動のこと

小野「そう! 化石燃料を使っている電力会社から、再生可能エネルギーを使用している電力会社に乗り換える、たったそれだけで、すごいエコ活動ができるんですよ」

トラ「実際どれくらいエコなんですか?」

小野「なんと、家庭内におけるひとりあたりのCO2排出量が約半分になるんです!」 

トラCO2が地球温暖化の原因になっていると言われていますよね。それをそんなに減らせるんですか!?」

小野「ね、すごいでしょ? 今、地球は温暖化の一途をたどっていて。それを食い止めるためには、2030年までに全世界のCO2の排出量を半減させていといけないと言われているんですよ」

トラ「でも、まだまだ達成できそうにないんですよね」

小野「悲しいことに、そうなんだよね…。CO2が発生するのには様々な理由があるんだけど、大きな原因は化石燃料を使うこと。化石燃料は飛行機や車、工場などを動かす際だけでなく、電気を作るときにたくさん使われていて。このままでは、地球に生き物が住めなくなってしまうかも…」

トラ「それは絶対嫌(泣)。なんとか食い止めなきゃ」

小野「そこで大事になってくるのが、電気のあり方を変えることなの。風力や太陽光など再生可能な自然エネルギーから作られた電気を、家庭、会社、工場などでも使ってもらえたら、相当のCO2を減らせるんです」

トラ「たしかに…! すごく当たり前のことだけど、今までやろうって考えたことがなかったです」

小野「『パワーシフト』って簡単にできるのに意外と知られてないんだよね。10分くらいで申し込みできるし、電気代が安くなるケースもあるの。ぜひトライしてほしいな」

トラ「エコ活動って大変なイメージがあるけど、これなら誰でもできそう! 友達にも教えてあげよっと♡ ほぼ費用ゼロでできるし、一度変えたらあとは普通に暮らしていくだけでエコ活動を続けられるって最高ですね」

小野「うんうん! ぜひみんなに伝えていってね。そして周りの人と語り合って、電気から環境問題を考えてみて。もっと再エネ電力会社を選ぶ人が増えれば、企業や国もそういう会社を使ったり、応援してくれるかも」

トラ「本当ですね! まずは自分でやってみるところからスタートします。今日は本当にありがとうございました!」

よりエコな電力会社に替える方法は意外と簡単! 

①応援したい再エネ電力会社を選ぶ…ネットなどで、再生可能エネルギーの電力会社を調べてチョイス。迷ったら『未来をつくる“でんき”のえらび方』のHP(https://power-shift.org/)を見ると参考になります。
例えば、東京在住の人が選べるのは…
・生活クラブエナジー ・めぐるでんき ・グリーンピープルズパワー ・みんな電気 ・テラエナジー など17社も! 

②今の電気料金明細伝票を用意して確認する…手元に準備しておくと現在の契約内容が確認でき、申し込みがとてもスムーズに進められます!

③WEBか電話で選んだ会社に申し込みする…いつでもできるオンラインで申し込みがおすすめ。最短5分で完了します♪ 思った以上に簡単ですよね!?

④申し込み先の電力会社が切り替えをする…新しい電力会社が手続きしてくれるので、あとは待っているだけでOK。きちんと切り替わったら、お知らせが届きます。

初めての「パワーシフト」Q&A

Q 切り替え時に停電する? 
A:しません! 電気会社を替えるだけなら、停電することはありません。

Q:特別な工事って必要なの? 
A:必要ありません! メーターが古い場合のみ、スマートメーターに変更が必要。

Q:アパートやマンションでもできる?
A:切り替えできます! 建物一括契約でない限り、電気会社は個別に変更可能です。

Q:値段が高くなったりしないの? 
A:ほぼ変わりません! むしろ、今より電気代が安くなる場合もあるんです。

【Tora’s SDGs Message!】再エネ電力会社って、思ったよりいっぱいある!

「パワーシフト」をするために、最近再エネ電力会社をいろいろリサーチしています。気になるところがいくつかあって迷っているけど、そろそろ申し込みたい! 環境について周りの人と話すことがよりよい世界への第一歩になるって今回再確認できたので、どこを選ぶか友達に相談してみようかなって思ってます♪

【直美】ワンピース[インナーキャミワンピ付き]¥140,000(La bon.)、パンツ¥12,000(atmos pink flagship Harajuku店<atmos pink>)、靴¥14,500(ダイアナ 銀座本店<ダイアナ>)、“エネーダ”のイヤリング¥6,000・“サンディ”のリング¥12,500(ココシュニック オンキッチュ 新宿マルイ店)、中に着たタンクトップ/スタイリスト私物 【小野さん】ワンピース[インナーキャミワンピ付き]¥120,000(La bon.)、靴¥14,091(エヴリス 新宿ルミネエスト店)、“マージョリー・ベア”のイヤリング¥9,000・“ナカモル”のバングル¥7,000(ココシュニック オンキッチュ 新宿マルイ店)

目指せ「SDGs」!トラちゃんの今月の一歩

トラちゃんの今月の1冊は…『プラスチックスープの海』

『プラスチックスープの海』

「プラスチック問題について深く知ることができる1冊。同世代のコにぜひ読んでほしい!」

著:チャールズ・モア、カッサンドラ・フィリップス 訳:海輪由香子/¥1,900/NHK出版

■ヴィーガンサラダって、美味しすぎる! 

ヴィーガンサラダ

「週1回はノーミートデイを設けていて、よくヴィーガンサラダを食べてます♪ この前、ファラフェルっていうひよこ豆のコロッケが入ったものを発見! サクサクで最高でした」

■卵はなるべく紙パックのモノを選んでます! 

紙パックの卵

「食材を買うときに、なるべくプラスチック容器を使っていないものを探すのがマイブーム。最近の発見は卵。紙パックに入っているモノを買って、エコな企業を応援しています!」

今できることを少しずつ着実に…♡ 今回は、電力会社を変えることで、環境問題に協力できる「パワーシフト」について紹介しました。発売中の4月号では、エシカルファッションプランナーの鎌田安里紗さんに、オーガニックコットンの栽培や服ができるまでのステップについて伺っています。身近な存在である洋服やファッションの話も興味深いですよね♪ トラちゃんともっとSDGsについて考えてみたい! という方は、ぜひ雑誌CanCamもチェックしてみてくださいね。

身近に、わかりやすく。SDGsをもっと知る!

CanCam3月号より
撮影/tAiki スタイリスト/奥富志誉里 ヘア&メイク/MAKI モデル/トラウデン直美(本誌専属)、小野りりあん 構成/衛藤理絵 Web構成/平田真碧 ◆この特集で使用した商品はすべて、本体(税抜)価格です。