女性の平均身長!日本人女性の「平均身長」はどれくらいなの?

日本人女性の「平均身長」って、ぶっちゃけどのくらいだと思いますか? 公的に発表されているデータをもとに、日本人女性の今と昔の「身長」にまつわるアレコレをご紹介してまいります。

1: 女子の平均身長が知りたい

みなさん、女子の平均身長ってどのくらいだと思いますか?

(1)2020年の「女性の平均身長」は?

国立健康・栄養研究所の国民健康・栄養調査によると、平成31年時点で20代女子の平均身長は157.5cm、30代女性は158.2cmでした。

(2)高校生女子の平均身長は?

他方、高校生女子の平均身長は、総務省統計局の「日本の統計 2020」によると157.9cmでした。(※17歳〈高等学校3年生〉の平均身長)

2:日本人の平均身長の推移

(1)女子高校生の平均身長は「ほぼ変わってない」

先程と同様の、総務省統計局の「日本の統計」の2009年(平成21年)発表のデータによると、高校生女子(高等学校3年生)の平均身長は158.9cm。今と比べると平成中期をピークに少し(1cm)縮んでいる模様です!

データの出典が違うので一括りに比較はできませんが、東京都の「令和2年度学校保健統計(学校保健統計調査報告書)」によると昭和47年度のJKの平均身長は156.5cm。今と比べ1cm程度背が低かった様です。 当時と現代では、生活習慣や栄養環境もだいぶ異なるので伸びていると思いきや、50年近くほぼ変わっていないということになります。

(2)女子中学生の平均身長は伸びている

東京都の「令和2年度学校保健統計(学校保健統計調査報告書)」によると、中学3年生女子の平均身長は時代を追うごとに伸びています。 具体的には、昭和47年度当時には155.2cmだった平均身長が、157.5cmまで伸びるという具合に、およそ2cmほど平均が高くなっている実態が。中学生女子と言えば、まだまだ成長期。高校生のデータと比べると、時代が進むにつれて身長が伸びるピークが早まっている、と推測できるのではないでしょうか。

(3)女子小学生の身長の推移

小学6年生と言えば、ちょっとおませな子なら、恋愛に興味を持ち始めているお年頃。同じく東京都の統計データを見てみると、小学6年生の昭和47年度当時の平均は143.5cm。それに対し、令和2年度はなんと148.9cmまで伸びていました。 時代と共に、成長期が早まり、小学生女子の身長は高くなっているようです。

(4)5歳の女の子の平均身長の推移

まだ小学校に入っていない5歳女子の平均身長も調べてみましょう。同じく東京都の統計データから見てみると、昭和47年度当時には109.3cmだった平均身長は、令和2年度でも111.5cmと、+2cm。 思春期を迎えた女子は昔に比べて身長が高くなっていても、まだ幼い頃では、昔と比べても、さほど変わっていないのかもしれません。

(5)最近の高校生男子の平均身長は?

ところで「高校生」と言えば、男子は育ち盛り真っ只中で、よく食べるイメージもありますよね。 こちらも同じく東京都の統計データで見てみると、高校生男子(高等学校3年生)の令和2年度平均身長は171.5cmでした。 一方で、同様に昭和47年度当時の高校生男子の平均身長を見てみると、168.9cmなので、女子同様に男子も昭和から令和になるにつれ、平均身長が伸びて、かつその伸び幅は女子と同じくらいの2cm程度ということがわかります。

(6)5歳の男子の身長推移は?

男子は女子よりもいつでも身長が大きいイメージもありますが、5歳となると、その実態はどうでしょう。同じく東京都の統計データによれば、5歳男子の昭和47年度の平均身長は110.2cmで、令和2年度には112.5cmでした。 実際、同時期の5歳女子の平均身長と比べると、どの時代も男子のほうがおよそ1cmほど大きい。男女差は時代が変わっても「男の子のほうが大きい!」という傾向はあるようです。

3:ちなみに、日本人女性の平均体重の推移は?

日本人女性の平均身長は大きくは変わりませんでしたが、体重はどうでしょう?
“身長の推移”同様に“体重の推移”を見ていきましょう!

(1)20代女子は、10年前と平均体重はほぼ一緒!?

国立健康・栄養研究所の国民健康・栄養調査にある平成14年と平成31年の20代女子の平均体重を見てみると、平成14年では51.2kgだったのに対し、平成24年は52.0kgでした。 ここ10年間で、20代女子の平均体重はほとんど変わっていない傾向です。

(2)30代女子は、10年前よりややポチャに!?

同じく国立健康・栄養研究所の国民健康・栄養調査にある平成14年と平成31年の30代女子の平均体重を見てみると平成14年では52.8kgだったのに対し、平成31年では54.3kgまで増加。 1.5kg増!ここ10年間で30代女子の平均体重は微増したことになります。この20年の変化といえば、底が厚くて高いヒールを履いてコンサバやボディコンだった1990年代初頭〜2000年代を経て、ゆるっとしたファッションが主流になった時代。ボディラインを隠しやすく、ダイエットの必要がさほどなくなったファッション的背景も、少しは関係しているのかもしれませんね。

(3)40代はここ10年で増加傾向

同じく国立健康・栄養研究所の国民健康・栄養調査にある平成14年と平成31年の40代女子の平均体重を見てみると平成14年では54.9kgだったのに対し、平成24年では55.6kgと微増。10年前よりも平成31年前後に40代になった人たちのほうが、やや大きくなっています。

(4)女子高校生の体重推移は?

東京都の「令和2年度学校保健統計(学校保健統計調査報告書)」を見てみると、昭和47年度に高校3年生だった女子の平均体重は51.7kg。 令和2年度に高校3年生だった女子の平均体重は51.5kgでした。 昔よりも今のほうが背が高く痩せているという結果に。昭和のJKよりも令和のJKのほうが、ダイエット意識が強く、スタイルが良くなったのかもしれません。

(5)女子中学生の体重の推移は?

同じく「体重の平均値の推移 (昭和47年度~平成27年度)」によれば、昭和47年度に中学3年生だった女子の平均体重は48.9kgです。 これに対して、令和2年度に中学3年生だった女子の平均体重は50.1kg。 これも高校生女子同様に、昭和の頃よりも令和になってからのほうが、体重も多く、体格が良くなっている傾向が読み取れます。

(6)女子小学生の体重推移は?

同じく東京都の統計データによれば、平成47年度に小学校6年生だった女子の平均体重は36.9kgで、令和2年度に小学校6年生だった女子の平均値40.4kgと+3.5kgも!中高生の結果と比べると、体重が先に増え、あとから身長が伸びるという成長プロセスが顕著になった、ということでしょうか。

(7)5歳女子の体重推移は増加

同じく東京都の統計データで昭和47年度に5歳だった女子と、令和2年度に5歳だった女子の体重を比べてみると、昭和47年度は18.5kgで、令和2年度は19.3kgでした。こちらも体重は増えていて、大きくなるのが早くなった。と言えるのではないでしょうか。

(8)女性のスタイルはどうなった?

国立健康・栄養研究所が発表している「BMIの平均値の年次推移(15歳以上、性・年齢階級別)」によると、2019年の20代女子、30代女子ともにBMI平均値はそれぞれ「21.0」と「21.7」とのこと。 ちなみに「BMI」とは「Body Mass Index」の略で、ヒトの肥満度を表す体格指数のことです。 1973年(昭和48年)と比べると、20代女子「21.0」、30代女子「22.3」と、30代女子のBMI値が下がっていて、年を重ねてもシェイプアップし、健康的な体をキープしている人が増えたと取れます。

4:ちなみに、韓国人の平均身長は?

ちなみに、隣国である韓国人の平均身長はというと、2014年に『KBS WORLD Radio』で発表された報道によるデータで、韓国人成人女性における平均身長は162.3cmでした。 なんと韓国人女性は2014年までの100年間で、平均身長が約20cmも伸びたこともわかっています。 余談ですが、同報道によると、日本人もここ100年で、約16cmほど身長が伸びたのだとか! 調査方法やデータの出し方も異なるために一概には言い切れませんが、このデータを見ている限りでは、日本人女性よりも韓国人女性のほうが平均して背が高く、またそれがますます広がっていく傾向にあるのかもしれません。
 

【参考】
総務省統計局「日本の統計 2020」

令和2年度 学校保健統計(学校保健統計調査報告書)- 東京都

国民健康・栄養調査 – 国立健康・栄養研究所

身体状況調査の結果 第2部 身体状況及び生活習慣等の状況 – 厚生労働省

韓国女性の身長 過去100年の伸び幅は世界1位 – KBS WORLD Radio

 

初出:MENJOY ライター:MENJOY編集部