祝・卒業!映え方が全然違うイマドキ女子高生の卒業を調査

「コロナ禍で特殊な学校生活」を過ごした今年の卒業生

3月に入り本格的な卒業シーズンに入りましたね。コロナ禍の中で例年とは異なる学生生活を過ごした今年の卒業生にとってこの卒業シーズンにもきっと特別な思いがあるでしょう。卒業式の日といえば「好きな人から第2ボタンをもらう」や「プリクラをみんなで撮る」といった思い出作りが思い浮かぶと思います。ただ時代は令和。今回はZ世代の女子高生によるの進化した「映える」卒業式イベントについて、SNSトレンドとZ世代インサイトの研究機関「memedays」の調査を元にご紹介します。

イマドキ女子高生のSNS映えの卒業式イベントとは?

「SNS映えする高校の卒業式」はすでに定番。そのなかでも特に人気なイベントは以下のような結果に。

「黒板アート」や「制服をみんなで投げる」といった高校生らしいアイテムを用いての撮影方法で思い出を残しているショットがSNS上でも見られました。InstagramやTikTokでも「#タイムリミット女子高生」「#青春フォトグラフ」といったハッシュタグでその様子がたくさん投稿されています。

このような今まで過ごした多くの仲間と一緒に撮っている写真は、これまでの学校生活の思い出が詰まっているようで、まさに「青春」を感じられますね。上記ランキングにもあるように「好きな人に花束をあげる」といった卒業式らしい定番イベントもランクインしていますが、今は卒業式という最後のイベントをいかに「映え」を意識し思い出に残すことがよりトレンドになっているようです。

私自身も高校の卒業式の日は、絵の描かれた黒板の前で「映える」写真を撮ったり、屋上や廊下で友達と卒業証書や花束を持ち「映え」を狙った写真を沢山撮った思い出があります。普段携帯電話の使用が禁止されている学校も、卒業式は写真撮影を許可している学校もあり、卒業式の日は最後の思い出に「映え」を意識した写真を撮る卒業生も多いのではないでしょうか。

写真の投稿自体も思い出づくりに

卒業式の映えを狙った写真を撮影するだけではなく、それらの写真を自身のSNSに投稿することまでも一つの思い出作りになっているようです。

「卒業の思い出SNS投稿」には、こだわりたいですか?というアンケートでは、84.3%もの人が「はい」と回答しています。

このアンケート結果のように、思い出のSNS投稿にこだわりがある人は84%にも登り、思い出は撮影するだけではなく、「投稿」するまでが思い出であることが分かります。アンケートで「SNS投稿にこだわりがある」と回答した人の中で最も多かった理由は以下の通りです。

1位 「一生に一度の記念だから」(67.8%)

2位 「投稿すること自体が思い出になるから」(50.8%) 

3位 「卒業した後も振り返りたいから」(47.0%)

SNSへの投稿は写真や動画だけではなく、写真に添える文章や動画につけるBGMなどで自分らしく加工し、卒業した後もずっと残したくなるような投稿をしようと、工夫をこらす人が多く見られるようです。特にInstagramでは、写真と一緒に3年間の思い出を綴った文章を添えて投稿することで、周りの友達へ3年間の思い出や感謝の気持ちを発信することができるため、普段よりも思いの詰まった投稿をする人も多いのではないでしょうか。

そんな「SNS投稿」という思い出作りに関連し、「卒業シーズンにやってみたいこと」について質問したところ、「みんなでカウントダウンムービーを作る!」、「今まで高校で撮った友達との写真と動画を編集して歌詞動画を作る」、「卒業ムービーを作ってプロジェクターで鑑賞会したい!」といった「動画を作成する」といった意見も目立ちました。最近はInstagramでも自分でショートムービーを作成し投稿する「リール」の機能が誕生し、写真だけではなく「動画」も投稿するようになりました。

動画の編集には自分で好きなBGMもつけることができるため、卒業シーズンに合った「卒業」らしい楽曲も注目されますが、イマドキの女子高校生に選ばれる「卒業ソング」とは何なのでしょうか?

変化する令和の「卒業ソング」とは…?

「定番の卒業ソング」についてのアンケート結果を見てみると、令和の卒業ソングが誕生するなか、やはり定番の卒業ソングが並んでいることがわかります。これらの楽曲はみなさんも一度は聴いたことのある楽曲なのではないでしょうか?学生時代を思い出す有名な楽曲がランクインしていますね。

このように、定番の卒業ソングがランクインしているなか、「卒業ムービー」として自身で作成する動画にはこれら定番の卒業ソングが使用される頻度はそれほど多くはないそうです。一方で、使用楽曲で人気だったものは、今年2月に発売されたばかりの『桜が降る夜は(あいみょん)』や、映画 『花束みたいな恋をした』のインスパイアソング、『勿忘(Awesome City Club)』などでした。これらのように、SNSに投稿する動画には「定番感」よりも「トレンド」が重視されているようです。やはり、「映え」を意識した女子高生が作る「卒業ムービー」には「トレンド感」のあふれる楽曲が選ばれるようです。

一生に一度の卒業式を一生の思い出に…

今年の高校生は、コロナの影響で例年とは違った卒業シーズンになった人も少なくないと思いますが、一生に一度の卒業式の思い出こそは卒業した後も見返したくなるような思いの詰まった形で残したいですよね。最近は写真の投稿に加え、自分で編集した動画を投稿する傾向もあり、思い出の残し方はより幅広くなっています。卒業されるみなさん、卒業という学校生活の最後の思い出を自分らしい形でぜひ残してみてくださいね。ご卒業おめでとうございます!(広川さき)

情報提供元/memedays