コロナ禍の夫婦仲。一緒に過ごす時間が増えて、変化はあった?
テレワークが定着したり、外出を自粛したり。コロナウイルスの流行によって、家で過ごす時間が以前よりも増えましたよね。そのため、家族でコミュニケーションをとることも多くなったのではないでしょうか。一方で、「コロナ離婚」という言葉も流行りましたよね。
もう少しでコロナが話題になって1年。この1年で夫婦仲にどのような変化があったのか、ベビカム株式会社の調査を基にご紹介していきます。
Q.コロナが話題になる以前に比べ、「パートナーとの会話の時間」はどうなった?
ほとんど変化がない方が半数。以前からコミュニケーションを取っていた方が多いようですね。続いて4割の方が会話が増えたと回答していることから、家にいる時間が増えたことで会話も増加しているようです。
Q.コロナが話題になる以前に比べ、「パートナーとの仲」はどうなった?
会話の時間は43%の家庭で増えているものの、夫婦仲が良くなった方は22%。会話の時間が増えたとしても、一概に夫婦仲が良くなるとも限らないようです。また1割の方が「悪くなった」と回答しているのも気になりますよね。なぜ「良くなった/悪くなった」のか理由を聞いてみました。
◆夫婦仲が良くなったと感じる理由
【1】夫婦水入らずで話す時間が増えたから
「どこにも出掛けることが出来なくなった分、どう子どもを育てたいか、自分達がどう暮らしていきたいかなど、今後のことを話すことができている。コロナでなかったらこんなに話せたかなぁ……」
二の次になりがちだった家族の時間が増加し、将来のことを考えたり話したりする時間もできたようですね。一人で子どものことを考えるより、二人で納得いくように話し合いたいですよね。
【2】育児に協力的になったから
「子供のことを全て話せるようになった。小さなことでも聞いてもらえるようになった」
「夫が在宅勤務なので、ほぼ毎日お昼休みに赤ちゃんをお風呂に入れている。帰省もできないので家族水入らずのお正月だったが、それも気が楽だった」
在宅時間が増えたことで、家事や育児の大変さがわかり、二人で協力するようになった方が多いですね。家事や育児はどちらか一方に押し付けるのではなく、二人で行うもの。それが家族ですよね。
◆夫婦仲が悪くなったと感じる理由
【1】家事・育児に非協力的だから
「私はテレワーク、夫は勤務免除で休みが続く中、夫は家事も育児も手伝わず、ただダラダラと携帯かテレビを観るばかり」
「仕事でのイライラをぶつけられ、家事・育児に非協力的だった」
「男は仕事」「女は家事・育児」という考えは古いですよね。お互い仕事をしているのなら、なおさら。非協力的なパートナーに不満が募るようです。
【2】ずっと一緒にいると小さいことも気になるから
「小さなことでもストレスを強く感じ、強い言い方で言ってしまうことがある」
「夫が在宅ワークで一日家にいるので、家も汚れるし、タバコ、トイレなど小さな事が気になる」
ただでさえ外出できなかったり、在宅ワークでオンオフがつけにくかったり。気づかないうちにストレスを感じることが多くなっています。加えて、二人でずっと一緒だと息が詰まることもあるようですね。一人の時間を作ることも大事ですよ◎。
【3】コロナの価値観が違うから
「出歩くな、余計な外出するな、病院行くな、歯医者行くな、電車乗るな、実家帰るな。制限が多い」
「コロナに対する危機感にかなり差があり、飲み会に行こうとする夫にイライラしていた」
未知のウイルスだからこそ、価値観もさまざま。お互いにどう思っているのか、認識を合わせたり、ルールを決めたりすることが大切なのかもしれません。何にせよ、不要不急の外出は控えたいですね。
Q.パートナーとの現在の仲に、今後の不安を感じることはある?
なんと約4割の方が不安を感じているようです。最後に理由をご紹介します。
【1】コロナ観の違い
「コロナに対する意識の違いや、どちらかが感染した場合の不安」
「小さい子供がいるにも関わらず危機感がなく感染が心配。こちらは気をつけて外出を控えているのにそこへの気遣いがなく一緒にいてイライラする」
「コロナで一緒に過ごす時間が増える中で、あらゆる面で考え方の違いが顕著になったから」
やはりコロナに対する意識や危機感の違いが大きいようですね。価値観や考え方は人それぞれ。しかし家族であるからこそ、お互いの行動に責任を持つ必要がありますよね。おうち時間を活用し、今一度話し合うことも大切ではないでしょうか。
【2】ストレスを感じるから
「長くいることで嫌な部分がたくさん見えてきた。出勤してほしい」
「夫に対する不満が溜まっていて、一言一言がイライラする」
「コロナ禍における子育てという、そうでなくても不安が伴う状況においてどのような方法をとることがベストなのかまだよくわからないこと」
子育てという不安が伴う状況にコロナ禍。ものすごくストレスや不安を感じますよね。また一緒にいる時間が増え、価値観の違い以外にも不満が多く募るようです。
コロナ禍で溜まるストレスに、危機感の相違。在宅時間を上手く過ごすには、これらを乗り越えていく必要があるようですね。不安な状況は誰もが同じです。不満を抱えたままにせず、家族全員で協力していきたいですね。 (齋藤有紗)
情報提供元/ベビカム株式会社