女性なら月に一度、悩まされる方も多い生理痛。年を重ねるにつれてひどくなり、生理のときは仕事も手につかない……! という方も少なくないのではないでしょうか。
生理痛を和らげるポイントは「骨盤まわりを絶対に冷やさないこと」「リラックスして体をゆるめること」「血行をよくすること」「痛みを誘発する食事は控えること」の4点。
そのポイントを抑えつつ、簡単にできるセルフケアを『美的』11月号よりご紹介します。
【1】とにかく「冷やさない」が鉄則!
自分では冷えていない、と思っていても、実は冷えているのが腰まわり。おへその上と下をさわってみて、温度が違ったらそれは「冷えている」証拠。ウエストまである長めのショーツをはいたり、腹巻きを使ったり、カイロを入れてみたり、あたためることを心がけましょう。
【2】オフィスでもサクッと押せる、生理痛&冷えに効くツボ「関元(かんげん)」
おへそから指4本分くらい下にある「関元」のツボ。生理痛、生理不順、腰痛、冷えなど、女性によくあるさまざまなお悩みに効果ありです。強く押すのではなく、5本指でゆっくりと弱く押しましょう。オフィスや出先でも「ちょっと痛いかな……」と思ったときにそっと押すと、痛みを和らげることができます。
【3】アロマの力を借りてリラックス♪
体の緊張が痛みを誘発することもあるので、リラックスすることは重要です。アロマオイルの香りは脳に穏やかな刺激を与えてくれるので、リラックス効果抜群! アロマオイルを使って足の裏やふくらはぎをもんでマッサージをすると、血流促進&リラックスの一石二鳥の効果があります。
【4】しょうが入りお茶や豆乳など、痛み対策ドリンクを味方に。
体をあたためてくれる食材の代表、しょうが。お料理に入れるのはもちろんですが、すりおろしたりスライスしたしょうがを紅茶やほうじ茶に入れて飲むと、おなかの中からあたたまります。ほかにも、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをしてくれるイソフラボンが豊富に入った豆乳も、ホルモンバランスを整えてくれるのに効果あり。
【5】「オメガ3」の油は生理痛に効く!
オメガ3とは、αリノレン酸、EPA、DHAの油。美容オイルと言われ、ダイエットにも効果があると言われていますが、なんと痛み物質の活性化を抑え、生理痛に効くとも言われています。亜麻仁油、しそ(えごま)油、アボカド油、青魚の油などに多く含まれているので、お料理に取り入れてみましょう。
「ケアしても全然よくならない……」という方にお伝えしたいことがひとつ。生理痛には、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因のものもあります。なんと、原因不明といわれている不妊の約40~60%に子宮内膜症が関係しているという説も! ひどい生理痛に悩んでいる方は、「ガマンすればなんとかなる」を続けずにためらわず婦人科を受診しましょう。(後藤香織)
【あわせて読みたい】