1926年(大正15年)、電車に初めて自動ドア(ドアの開閉を遠隔操作する技術、ドアエンジン)がつきました。当時の京浜線で、区間は桜木町から上野の間。すべての電車で一斉についたわけではありません。
もちろん今のような形式の自動ドアではなく、圧縮空気圧でピストンを押すと、そこにつながるラックが歯車を回してドアを動かし、連結された全車両のドアを1ヵ所から操作することができる……というもの。な、なんだかややこしいですね……。
今でこそ、あらゆる場面でもっと発達した自動ドアに遭遇するのは当然ですし、電車はあれだけの数走っていて、まったく自動でなかったらどうなるかと考えると……そもそも想像もつきません!
では、それまではどのような方法であれだけの数のドアが閉められていたのでしょうか?
答えは単純。車掌さんが1つずつ手で閉めていたのです!
駅での停車時間の短縮と指や荷物を挟んでしまう事故防止のために使用され始めたのですが、実際にはこの自動ドア、停止時間の短縮にはなりましたが、残念ながら「指はさみ事故」は減らなかったのだそう。
新聞には「電車のドア、さかんに指を喰う」なんて記事が掲載されていました。今でも指を挟んだら大変な、電車の自動ドア。皆さんもお気をつけくださいね!(鈴木 梢)
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