「けった」「セコマ」実は全国共通じゃない!みんなの地元限定物大調査
地元では常識だったのに、実は全国共通じゃないんだと驚いたこと、皆さんは経験ありますか?
今回はそんな全国の皆さんのカルチャーショックの経験をアンケートで大調査! 「方言」「食べ物」「地域限定物」の3つのジャンルに分けて紹介します。
見慣れているものも実は地域によって全然呼び方が違ったりするかも! ぜひ最後まで読んでみてください♪
~方言編~
地域では方言が一般的に使われているので、他の地域に行かないとなかなか方言って気づきにくいですよね。例えば「なおす=元に戻す」や「えらい=キツイ・しんどい」などなど……。
まずは方言から4つご紹介します!
【1】放課
「授業の間の休み時間を『放課』と言うのが地元だけだった」(31歳 愛知県)
愛知県内のほとんどの地域で、授業と授業の間の休み時間のことを「放課」と言います。一般的によく使われる「放課後」は逆にあまり使わず、「授業後」「業後」「下校後」「学校が終わったら~」のように様々な言い方がされるそうです。
【2】めばちこ
「『めばちこ』が共通語じゃなかったこと」(27歳 京都府)
「めばちこ」は、何のことかわかりますか? これは特に各地域によって名称が異なるものですが、最も一般的に使われているのは「ものもらい」という言い方。目の周りにできるできもののことですね。他にも「めいぼ」「めぼ」などと言う地域もあるそうです。
【3】すいばり
「『すいばり』という言葉が通用しなかった」(25歳 兵庫県)
竹や木の細い破片がトゲや針のように指などに刺さったものを方言で「すいばり」というそうです。そもそもこれに名称があるなんて知らなかった……。
【4】けった
「自転車のことを地元では「けった」と呼ぶこと」(27歳 岐阜県)
こちらも名古屋を中心に東海地方の広い範囲で使われる「けった」「ケッタマシン」は自転車を指す方言。言葉の由来は、「蹴ったくりマシーン」というのが通説みたいです。蹴ったくりマシーン??
~食べもの編~
当たり前のように食べ慣れているものの中にも、実はその味や呼び方など全国共通ではないものが……! 続いては、そんな驚きの食べ物編から3つご紹介します。
【1】炊き込みご飯
「炊き込みご飯のことを地元では『かわりご飯』と呼びます」(26歳 福島県)
炊き込みご飯は地域によって呼ばれ方が様々あり、「かわりご飯」は東北地方の一部で使われているようです。他にも近畿地方では「かやくご飯」、東海地方や福岡では「味ご飯」、沖縄では「ジューシー」なんて呼んだりするみたいです。ジューシー、なんかかわいい。
【2】大判焼き
「大判焼きを『御座候』と言わない事 」(43歳 兵庫県)
小麦粉の生地の中に餡を入れてこんがり焼いた和菓子、皆さんはなんて呼んでいますか?
「大判焼き」が最もポピュラーな呼ばれ方だそうですが、首都圏では「今川焼き」として親しまれています。兵庫では「御座候」、北海道などでは「おやき」、広島では「二重焼き」、その他の関西では「回転焼き」などと呼ばれ、他にも「太鼓焼き」「甘太郎焼き」などなど……。
見慣れるお菓子がこんなに地域によって違う呼び方があったことにびっくり……! 御座候……??
【3】いなり寿司
「いなり寿司のご飯に具材が混ざってないことにビックリした」(32歳 青森県)
いなり寿司は江戸時代から庶民の食べ物として親しまれてきた人気の食べ物ですが、実は地域によって味も形も様々!
大まかに比較すると寒い地域は味が濃いめで暖かい地域は薄め、形は東日本が米俵に似せた作りで四角っぽい形なのに対して、西日本は狐の耳に似せた三角っぽい形になっています。
中身も酢飯だけの地域があれば、紅生姜やくるみを入れる地域などもあるようで、各地域のいなり寿司を食べ比べしたら楽しそう♪
~地域限定の物編~
これまでは地域ごとに違った言い方や呼び方のものを紹介しましたが、最後にそもそもその地域限定だったものを3つご紹介! ぜひ最後まで呼んでみてください♪
【1】セコマ
「セコマ」とは「セイコーマート」というコンビニエンスストアのこと。北海道では大手コンビニチェーンを抑えて店舗数1位であるほど親しまれているコンビニです。
道民生活を支えるセイコーマートですが、この記事を書いている時点で東京には店舗がなかったので、「見たことない」という人も多いかもしれません。
【2】ガラナ
こちらも北海道民にとってはお馴染みの「ガラナ」。見た目はコーラそっくりで、ガラナという植物の実を利用したカフェインやカテキンを多く含む炭酸飲料のジャンルの俗称みたいです。
味は製造会社によって異なるようですが、独特な薬品っぽい味がクセになるドリンクです。北海道ではコンビニやスーパーで普通に売られているので気軽に手に入ります。
バリエーション豊富なので、他の炭酸ドリンクだけでなくガラナ自体を飲み比べてみてもおもしろそう!
【3】北辰テスト
北辰テストは、1952年に埼玉県の中学生の「学力向上の道しるべになりたい」をモットーに誕生した学力テスト。なんと埼玉県の中学三年生の9割が受験しているほどポピュラーなテストなんです!
埼玉県の公立高校入試と出題形式が似ているので、公立受験対策となる模試で、埼玉県の中学生は受験のためには避けては通れないもののようです。
同じ日本でもここまでの差が生まれるのって不思議で面白いですよね。違う出身の人と地元トークをしたら思わぬ違いがあって盛り上がりそう!
他にも地域ならではの物なんかはその県に帰省したら懐かしくなりそうだし、旅行などで訪れたらその県ならではでいい思い出になりそうで、知れば知るほど楽しめそうですね♪ みなさんもこれを機にさらに探してみては?(山口彩楓)