6月19日(木)から23日(月)まで、東京・青山劇場で5日間7公演が行われる舞台、『怪談・にせ皿屋敷』。6月19日夜の最初の公演に先駆けて行われた公開舞台稽古にWoman Insight編集部が潜入してきました!
囲み取材の様子はコチラ→ 【速報】山本美月、舞台初挑戦!早乙女太一とあの漫画の話で盛り上がる
これから観に行く方のために、極力これまでに明かされていない、話の核心がわかってしまうような箇所には触れないでおきますが、ストーリーを想像してしまう画像や演出に触れている画像は若干あるので「先入観なしで何も知らずに行きたい!」という方はご注意くださいませ(念のため……)。
とにかく観た感想としては「面白い! また観たい!」のひとこと。公開舞台稽古前に早乙女さんが「今の全力と命をかけて演じさせていただきます」と仰っていたまさにその通り、演者の皆様が全身全霊をかけて演じていることがびりびりと伝わってきます。
とにかく笑わせてくれる演出、脚本。顔や体で表される、喜怒哀楽の表現の豊かさ! たくさんの場数を踏んでいる早乙女太一さんと馬場徹さんの演技はもちろん圧巻ですが、舞台初挑戦の山本美月さんもとにかく表情豊かに演技をしているのが印象的でした。
今回美月さんが演じたのは「陰気でのろま、ブス」とののしられいじめられるうすのろ女中のお菊。ボサボサの髪につぎはぎだらけの着物で登場すると、そこにいたのは「可愛い美月ちゃん」ではなく、確かに「陰気なお菊」でした。しぐさや言葉づかいなどで陰気な女中を演じ抜き、コミカルな動きをする場面も。
舞台の上でとにかく半端ではない存在感を見せつける早乙女さんは、登場シーンからして豪華なもの。なんと、ワイヤーに吊られて頭上から登場! そのまま重低音を響かせる音楽に乗っての群舞には本当に目を奪われました。
「ファンキーでいかれたお殿様」、青山播磨役を演じる早乙女さん、まさにハマり役!
目だけで人を殺められるのではというくらい真剣な表情、見ているこちらもつられて笑ってしまうような満面の笑顔、そしてちょっと静止画ではお見せできないような(笑)、「いったいこの人の顔の筋肉はどのくらい発達しているんだ!?」と思ってしまうような、ギャグ漫画のキャラクターに出てきそうな表情まで、とにかく魅せてくれます!
ストーリーの重要なカギを握る謎の協力者、園部上総之介を演じる馬場徹さんも身のこなしや表情がとにかく素敵。
恋を知り、陰気な女中から美しい女性へ変化を遂げる美月さんはまさに「美しさの本領発揮!」といった感じで、舞台で光輝いているように見えました。
そして舞台終盤、恋物語と、物語の本筋である、「青山播磨が御用金を横領し、それをかぎつけた天下の公儀お目付け役が身辺を探る」ストーリーが絡み合って展開する、ドキドキハラハラのシーン……。
すべての物語が驚きのエンディングへとつながっていく……。
ストーリーの面白さはもちろん、本筋と直接関係ないお遊びシーン、時事ネタを入れたおそらくアドリブだろう部分まで、とにかく見どころ満載の舞台『怪談・にせ皿屋敷』は、まさに観て損なし!
時間帯によっては売り切れ間近ですが、まだぎりぎりチケットも発売中とのことです。是非足を運んで生でその迫力を体感してみてくださいね!(後藤香織)
怪談・にせ皿屋敷公式webサイト www.rup.co.jp/information/nisesara.html
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