つまずいたっていいじゃない、新人だもの|新人のお仕事格言【第38回】
新人のみなさま、こんにちは。
この連載では、フルゆとり世代の新人編集者が、日々仕事でのたうち回る中で心を打たれた格言をお贈りします。
今週は傑作少女マンガ『BASARA』の格言をお届け!
ひとりで悩みを抱えてしまいがちな人へ
1人で悩んでると 時々 答えを間違えるぞ そのために仲間がいる
いいことも悪いことも 一緒に味わえばいい
『BASARA』の舞台は、文明が滅びた数百年後の世界。日本は王の一族に支配されるようになっていました。主人公の更紗は、人民を救う「運命の子」タタラとして、暴君を倒すべく立ち上がります。
6巻で、母親が赤の王に捕らわれていることを知ったタタラは、仲間にそのことを伝えるべきか悩みます。自分ひとりのために、みんなを巻き込むことはできない。そう思い詰めていたところへ、タタラのナイト的存在である揚羽が言ったのがこの言葉です。
揚羽のかっこよさについて語りたい気持ちをぐっとこらえ……(ぜひマンガを読んでください)、新入社員の頃、1人で悩みをこじらせて「離島でジャムを作る人になろう」とよく考えていた私も、周りの人のアドバイスのおかげでなんとか本島で会社員を続けられています(笑)。分からないことだらけの新人は、誰かに相談して、客観的な意見をもらうというのはすごく大事です。頼ることを「申し訳ない」と考える人もいるかもしれませんが、その分自分も率先して助けられる人になればいいと思うので、1人で悩まないでくださいね。(時吉)
著/田村由美
出版/小学館
1991年3月発売
新書判/190ページ/定価:本体440円+税
公式URL:https://csbs.shogakukan.co.jp/book?book_group_id=924