心当たりしかない!盲目的な恋に陥りがちな人の特徴

心当たりしかない!盲目的な恋に陥りがちな人の特徴


(c)shutterstock.com

恋をするといつも周囲のことが見えなくなって、ズブズブとハマり込んでしまう……。そんな経験があなたにもありませんか? 確かに若いうちは盲目的な恋をしてしまいがちですが、年齢を重ねても毎回、我を忘れてしまうのは少し危険かもしれませんよね。そこで今回は、盲目的な恋に陥りがちな人の特徴をご紹介いたします。

■自信がない・自尊感情が低い

あなたは自分に自信がありますか? 必要以上に自信を持つ必要はありませんが、健全なレベルでの自信を持つことは恋愛において重要です。自信、すなわち自己評価と恋心は密な関係があり、高い人は積極的に異性へアプローチする傾向が強いのに対し、低い人は非常に消極的なことが多いといえます。こういった傾向を心理学においては自尊理論と言います。また、自己評価が低いと、愛情を受け入れやすくなるという研究結果があり、しかも、愛情や好意に対する欲求が高まりやすく、恋心が芽生えやすいとも言われています。ただし、その恋愛は盲目的になりやすく、相手にのめり込みやすい状況にも陥ってしまうのです。例えば、失恋直後に告白されると恋に落ちやすい……といったシチュエーションがまさにそうですね。

 

■人の世話を焼くのが好き

援助と好意の関係に関する心理実験において、人のために何かをしてあげるとしてあげた相手を好きになる、という少し不思議な結果が報告されています。人は、何かしらの負担を背負うことによって、その分を取り返そうという心理が働き、その結果のめり込むのだそう。これはギャンブルなどでよく説明される心理ですが、恋愛においても同じことが言えます。そのため、あなたが世話焼きな性分なら、相手に尽くすことによってどんどん愛しさが募っていき盲目的になってしまうでしょう。恋にはバランス感覚も必要なのですね。

 

■周囲の意見に耳を貸さない

普通なら、好きな相手にちょっとおかしいと感じる点があれば、周囲の友人たちがアドバイスをくれることが多いでしょう。しかし、盲目的な恋をしている人にとっては、それは雑音あるいは余計なお世話でしかありません。逆に、どんどん周囲の意見に耳を貸さなくなってしまうでしょう。アメリカの心理学者リチャード・ドリスコールは、障害があった方が逆にその障害を乗り越えて目的を達成しようとする気持ちが高まる心理現象があることを指摘しました。これをロミオ・ジュリエット効果と呼びます。いくら好きな相手でも、周囲からの好意的なアドバイスは冷静に受け止める余裕を持ったほうがいいでしょう。

 

■何でもすぐ自分のせいにする

心理学者バーナード・ワイナーは、人間の行動の原因をどこにもとめるかという原因帰属接を提唱しました。これには外的帰属と内的帰属があるとされ、前者は状況や運など外部にあるものに理由を求めます。そして後者は、本人の性格など内部にあるものに理由を求めます。外的帰属の考え方だと、恋がうまくいかない理由を「環境や相手のせい」だと考えることができます。一方で、内的帰属の考え方だと、恋がうまくいかない理由を常に「自分のせい」にしてしまいます。この内的帰属の考え方をする傾向にある人は、何でもすぐ自分のせいにするため、相手からコントロールされてしまいやすいとされます。つまり、相手の言いなりになり盲目的な恋をしてしまいがちなのです。本当に自分のせいなのかを考える、冷静さも大切ということですね。

 

盲目的に恋ができるというのは、実はかなり純粋だと言うことの裏返しでもあります。相手のことを疑わず、手放しで好きになるのはとても勇気のいること。大人になるにつれて、だんだんと条件や相手の立場を選んで恋をするようになりがちなのに、それを度外視して恋ができるのは素晴らしいことでもあります。でも、それによってあなた自身が傷ついたり、相手や周囲に迷惑をかけるのは考えもの。あまり近視眼にならないよう、適切な距離感を保つことも大切なのです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、人気に。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。