「女性は恋をすると綺麗になる」って、よく聞く言葉ですよね。しかし、なぜそのように言われているのか、また、これは本当のことなのかを知っている人は少ないのではないでしょうか。実は、恋をすることによって感じる「トキメキ」と「女性ホルモン」には深い関係があるらしいんです!精神保健指定医である小林一広先生にお話を伺ってみました。
◆恋をするとキレイになる説って本当なの?
「女性は『恋をするとキレイになる』といわれています。それは、ときめきが女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を活性化しているから。ときめくと、脳内の神経伝達物質であるドーパミンが増えます。ドーパミンは快感を呼ぶ物質です。さらに脳内が幸せで満ちると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が促されるのです。恋をするからキレイになるのではなく、ときめくからキレイで若々しくいられるという仕組みです」
なるほど。ときめく度に女性ホルモンが分泌され、キレイになれる♡ これが「恋をするとキレイになる」現象ですね!
◆ときめきがない生活は老化を招く!?
「女性ホルモン(エストロゲン)は、女性らしい曲線のあるボディラインや、肌のなめらかさなど、若さと美しさを司っているホルモンです。しかし、図のように30代後半から年々減少していきます。ときめきのない生活を送っていると、さらにエストロゲンの減少が早まり、若々しさと美しさを失ってしまう可能性があります」
逆にときめきのない生活を送ると、「若々しさ」「美しさ」を失う可能性さえあるなんて驚きです。でも、普段の生活にそうそうトキメキなんてあるわけでもない……それなら、どうすれば!?
「恋をしてドキドキすると、脳内の神経伝達物質であるPEAが大量に分泌され、高揚感を感じます。PEAは、目で見えるものに反応して分泌するので、好みの俳優やアイドルのポスターを部屋に飾ったり、コンサートに行ったり、恋愛小説・恋愛映画でも同じようなドキドキ感を得ることができます」
小説や映画なら、1人でも見れますし、忙しい合間を縫ってできるだけ見る時間を増やしたいですね。
「また、チョコレートやチーズ、赤ワインにはPEAが多く含まれています。チョコレートは、カカオ含有量70%以上のものを選ぶといいでしょう。上質なチョコレートを食べて高揚感を促すようにすると、恋に落ちやすい体質を取り戻せるかもしれません」
なんと、チョコレートを食べるとトキメキ体質に! バレンタインに「チョコレート」を贈る風習のいうのは、理にかなったものなのかもしれませんね。
「不規則な生活をしていると、加齢により女性ホルモン(エストロゲン)やドーパミンが減ってしまいます。ときめき体質をつくるためにも、規則正しい生活が大切です。早寝早起きをし、朝日を浴びることで気持ちも晴れやかに1日がスタートできます。特に冬場は、意識して朝日を浴びましょう。日照時間の少ない北欧では、うつ病の発症が多いという報告もあります」
トキメキ体質を作るためには、生活リズムも重要。お休みの日は部屋にこもりがちな人も、少しでも外に出たいですね。トキメキ体質を作る為だけでなく、そのほうが健康にも良さそうです。
ときめくことがキレイに繋がるということは、恋をすることが1番の美容法とも言えるのかもしれません。最近恋をお休み中という人は食品や生活を見直すことで、トキメキ体質に近づけるかも。いつまでも若々しくキレイでいたいと思うのは、女性として当然の願い。年を重ねてもときめくことを忘れずにいたいですね♡
精神保健指定医/医学博士/医療法人社団ウェルエイジング理事長/メンズヘルスクリニック東京(旧城西クリニック)院長
北里大学医学部卒業、同大学病院にてメンタルヘルスを中心とする医療に従事。頭髪医療は精神面からの医療が必要であるという思いから医療法人社団 メンズヘルスクリニック東京を開設。精神科医としての経験を生かしながら、心身両面からの頭髪治療に力を注いでいる。
情報提供:アンファー株式会社