あと少しで平成の年号も終わりを迎えます。この平成の中だけでも様々な価値観が変わってきました。薄型テレビやケータイの変化は目に見えて違いますが、実は大きく変わったものの中には「家庭への価値観」というのもあります。
不況を背景に共働き世帯が増え、女性の社会進出が進み、積極的に家事・育児を担う男性が増えてきました。また、ここ数年で、同性婚や夫婦別姓など、従来の形式にとらわれない新しい結婚のカタチも話題です。
ということで今回は、株式会社パートナーエージェントが、20~50代の男女2400名に調査した、現代の家族の形についての調査結果を見ていきましょう。
■平成30年の今、「夫婦で家事育児を分担」“アリ”は82.3%
まずは家庭に関する”アリ”or”ナシ”の結果を見ていきましょう。「共働き」を“アリ”と答えた人は82.4%、「夫婦で家事育児を分担」で“アリ”と答えた人は82.3%でした!
【家庭に関する”アリ”or”ナシ”】
- 共働き 【アリ】82.4% 【ナシ】3.4%
- 夫婦で家事育児を分担 【アリ】82.3% 【ナシ】3.9%
- 保育園 【アリ】78.5% 【ナシ】6.5%
- 専業主婦 【アリ】73.8% 【ナシ】9.3%
- 専業主夫 【アリ】60.6% 【ナシ】17.2%
- 家事のアウトソーシング 【アリ】54.7% 【ナシ】18.0%
- ベビーシッター 【アリ】54.2% 【ナシ】17.7%
今回調査したこれらの項目は、すべてが「アリ」寄りの答えのほうが多いという結果に!
夫が外で働き、妻が家事育児をすることが当たり前だった夫婦の役割分担も、平成という時代を通して変わってきたようです。
また、家事や育児に関する色んなサービスも登場してきていますよね。自分たちの家庭の事情に合わせたサービスを選びやすくなってきて、アリ派が増えてきているかも!
■家事や育児はアウトソーシングする時代へ
続いて、先ほどの家庭に関する”アリ”or”ナシ”について、年代と既婚・未婚別の結果を見てみましょう。
◆家事代行サービス”アリ”or”ナシ”
【家事のアウトソーシング(家事代行)”アリ”or”ナシ”】
- 20代・未婚 【アリ】52.7% 【ナシ】20.8%
- 20代・既婚 【アリ】62.8% 【ナシ】13.1%
- 30代・未婚 【アリ】49.5% 【ナシ】10.9%
- 30代・既婚 【アリ】70.8% 【ナシ】10.9%
- 40代・未婚 【アリ】50.9% 【ナシ】23.4%
- 40代・既婚 【アリ】53.8% 【ナシ】15.6%
- 50代・未婚 【アリ】46.8% 【ナシ】24.0%
- 50代・既婚 【アリ】51.1% 【ナシ】16.4%
どの年代でも未婚より既婚の方のほうが家事のアウトソーシング(家事代行)についてアリと思っています。また、特に30代が肯定的に捉えているようです。
◆ベビーシッター”アリ”or”ナシ”
【ベビーシッター”アリ”or”ナシ”】
- 20代・未婚 【アリ】49.6% 【ナシ】19.9%
- 20代・既婚 【アリ】58.7% 【ナシ】15.2%
- 30代・未婚 【アリ】52.3% 【ナシ】19.9%
- 30代・既婚 【アリ】67.1% 【ナシ】13.8%
- 40代・未婚 【アリ】50.0% 【ナシ】20.1%
- 40代・既婚 【アリ】52.7% 【ナシ】16.1%
- 50代・未婚 【アリ】49.1% 【ナシ】22.2%
- 50代・既婚 【アリ】54.8% 【ナシ】16.2%
ベビーシッターのアリ・ナシのほうも既婚の方、そして30代の方が肯定的な意見を回答していました。
まさに現在、働きながら子育てをしている世代である30代にとって、必要と感じているからこそ理解が進んでいるのかもしれません。また、30代の親である50代の方々も理解が進んでいることが分かります。
おそらく平成の初期には「ナシ」だと思われていたことや、もしくは存在していなかったこともどんどん「アリ」になってきている時代。「家庭」に関する人々の認識の中も姿を変えていることが伺えました。
今回はまだまだ「アリ」がそこまで多くなかった事柄についても、元号が変わり、また新しい時代になっていったら、当たり前として広く受け入れられるようになることもあるかもしれません。「私も苦労したから、みんなも苦労すべき」ではなく、すべての人がより楽に心地よく暮らせるような家庭の形が当たり前になることを願うばかりです。(かすみ まりな)
情報提供元:株式会社パートナーエージェント