スープジャーの中身がぬるい…。冷める原因と、温かさを保つ対策
どんどん寒くなっていくこの季節。あたたかいものをあたたかく食べられるとあって、お弁当派さんにはもはや欠かせない存在となっているのが「スープジャー」ですよね。
あったかいし、お弁当の幅は広がるし、野菜もたくさんとれて健康にもいいしのいいこと尽くめ。かわいい色のものもたくさん出ていて、ランチタイムも楽しくなります。
でも、特に冬になるとなんだかスープジャーの中身が冷めやすくなるような気がする……。
というわけで、魔法びんのパイオニアとして、スープジャーにまつわる商品を多数出しているサーモスさんに「スープジャーを冷めにくくする方法」をうかがいました。
Contents
Q:冬になるとスープジャーの中身が冷めやすくなることはあるのでしょうか?
A:外気温の影響を受けて中の温度は変化するので、冬の屋外に持ち出していると、夏よりは冷めやすくなる……ということはあります。
ただ、その影響は気候条件や中に入っているものによってさまざまに変わってくるので、具体的にどのくらい下がるか、と聞かれると、一概にお答えすることはできません。
スープジャー専用の断熱構造のポーチも販売しているので、そちらも合わせて使っていただくと、約2~3℃ほど保温力が増します。
ちなみにこんなポーチ。結構カワイイ。
Q:既定の量より少なく入れると冷めやすくなるなどはあるのでしょうか?
規定量より少ないと冷めやすくなります。かといって規定より多く入れるとフタを閉めたときに溢れてしまいますので、「既定の量ちょうど」入れるのが、冷めにくくするコツです。
Q:冷めにくくするためにできることはありますか?
スープなどを中に入れたときの初期温度を高くすることが、より温かさを保つコツになります。熱湯を入れて、スープジャーを1分程度予熱することで、スープを入れたときに温度が下がるのを防ぎ、より温かい状態をキープすることができます。
また、中に入れるスープの温度が低くても早く冷めてしまうので、「熱湯で予熱したスープジャーに、十分加熱した熱々のスープを入れ、すぐにフタを閉める」ことが大切です。
Q:スープジャーに中身を入れてからどれくらいの時間、保温できますか?
できるだけ早ければ早いほど理想ですが、必ず6時間以内には召し上がってください。
もし、そこまで時間が経っていないのに冷めている……という場合は、これまでの回答と重なってくる部分もありますが、
- 中身が少ない
- 中に入れたスープの温度が低い(加熱ムラがあった、具材の中心まで熱が通っていなかったなど)
- フタをすぐに閉めなかったため、温度が下がってしまった
- スープジャーが故障している(保温・保冷不良になっている)
ということが、代表的な要因です。
Q:「スープジャーが故障している」というのは、どう見分ければいいのでしょうか?
保温力が落ちているかどうかを確認するには、熱湯を注いでステンレスの外側をさわってみてください。もし熱くなっていたら、もう保温力がないため使用することができません。
スープジャー自体が故障し、保温力がなくなる原因は、ステンレス製魔法びん構造の真空部分に、なんらかの原因で空気が入り込んでしまうことによる真空不良です。
たとえば「落として穴が開いた」「サビなどの金属の腐食により、小さな穴が開いてしまう」ことがよくある原因です。肉眼では確認できないほどの小さな穴でもダメになってしまいますので、見た目には分からず「最近保温力が落ちてきた?」と気付く方が多いです。
これは使った回数や期間で一概にどのくらい使うとこうなる、というわけではなく、使用状況やお手入れ状況による要因が大きいです。ご使用後はすぐに洗い、十分乾燥させてください。また、サビや保温不良の原因になるため、下記は禁止しています。
- 本体を水中に放置する
- 本体に塩素系漂白剤を使用する
- 本体を食洗器・食器乾燥機に入れる
- 金属たわし、みがき粉、クレンザーなどを使用する
Q:保温効果がなくなったスープジャーを復活させる方法はないのでしょうか……?
残念ながら、ありません。パッキンなどの部品を交換しても保温力が戻ることはありません。
ただ、保温効果とは別で、パッキンなどの部品は消耗品なので、劣化や傷などにより中身が漏れてしまうことがあります。1年を目安にチェックしていただいて、必要に応じて部品の交換をすることをお願いしています。
【まとめ】
こうして考えてみると、朝の忙しい時間でバタバタしていると「スープジャーの予熱し忘れ」「あっためきる前にスープを入れてしまう」「フタをしめ忘れる」などのケアレスミスをしている……と思い当たった方も多いのではないでしょうか?
せっかくのあったかく美味しいごはんがより美味しく感じられるよう、是非気を付けてみてくださいね♪(後藤香織)
あわせて読みたい