お洒落でヘルシー、インスタ映えもバッチリな新感覚サンドイッチ「アートウィッチ」をご存じですか?
アートウィッチとは、断面がアートのように美しいサンドイッチのこと。野菜をたくさん食べられる上に「作り方は簡単・見た目は華やか・お腹いっぱい♡」という嬉しいレシピなのです。
CanCam.jp編集部では、アートウィッチの名付け親、ケンコーマヨネーズ株式会社の加藤由香さんにインタビュー。初心者でもお洒落に作れる3つのレシピを教えて頂きました。
前回は、煮卵を丸ごとinした大胆なレシピ【焼き豚と煮卵のアートウィッチ】の作り方を教わりました。今回は、ちょっと大きめのフランスパン「バタール」を使った【野菜たっぷり2種ハムのアートウィッチ】をご紹介します♪
▼レシピpart2「野菜たっぷり2種ハムのアートウィッチ」
ハード系フランスパン「バタール」に野菜をたくさん詰めた、『野菜たっぷり2種ハムのアートウィッチ』。ボリューム満点かつヘルシーで、SNS映えも間違いなしです♪
◆材料(2人分)
・バタール…1/2本
・シーザーサラダドレッシング等好みのドレッシング…45g
・グリーンリーフ…大きめ3枚
・レタス(一口大)…20g
・ロースハム(薄切り)…20g
・パストラミビーフ(薄切り)…20g
・人参(細切り)…30g
・赤パプリカ(細切り)…10g
・粒マスタード(お好みで)…少々
【A】紫キャベツのマリネ
・紫キャベツ(千切り)…40g
・フレンチドレッシング…10g
※紫キャベツをフレンチドレッシングであえて、マリネ状にしておきます(時間を置く必要はありません)。
*
・セロハンテープ
・包装紙(30×30cmくらい)
▼「野菜たっぷり2種ハムのアートウィッチ」の作り方
<レシピ>
1.バタールの中身をくりぬき、ドレッシングと混ぜてフィリングを作ります。
2.「1」で作ったフィリングを1/2だけバタールに塗ります。
3.具材をグリーンリーフで包みます。
4.「3」の具材をバタールに詰め、包装紙で包み、冷蔵庫で冷やします。
5.よく切れる包丁で、食べやすい大きさにカットします。
詳しい手順を、写真付きで見ていきましょう!
◆1.バタールの中身をくりぬき、ドレッシングと混ぜてフィリングを作ります。
バタールを【クラスト(皮)】と【クラム(中身)】に分けていきます。あればパン切りナイフ、なければよく切れる包丁を使いましょう。
バタール1/2本の端を3cmくらい切り落としたら、クラスト(皮)に縦に切り込みを入れ、柔らかいクラム(中身)を切り離していきます。
クラストを破ってしまわないよう注意しながらナイフでぐるりと切り離し、残ったクラムを手でちぎりとりましょう。クラムをとったクラストは、手で一度押し広げてから、ラップをかけておきます。
切り離したクラム+最初に切り落としたクラストの端を、みじん切りにします。フードプロセッサーを使ってもOKです。パンはもちもちして切りづらいので、怪我にはくれぐれも注意して。バタールは焼きたてではなく1日程度置いておくと、乾燥して切りやすくなります。
生パン粉くらいの大きさになったら、ボウルに入れて、シーザーサラダドレッシング等好みのドレッシングと混ぜます。
クラムに混ぜるドレッシングは好みに合わせていろいろアレンジできますが、シーザーサラダドレッシングはじめ、クリーミータイプのものは中でもパンとの相性が良くおすすめです。
(今回は、『世界を旅するドレッシング®シルタースタイル®』を使用)
バタール1/2につきドレッシング45g程度が目安ですが、ドレッシングはクラムの量により調節しましょう。よく混ぜてパンに染み込ませ、「手で握ってまとまるくらいのしっとり感、でもぎゅっと握って汁が出てこない」くらいの状態になったら、フィリングの完成です。
◆2.「1」で作ったフィリングを1/2だけバタールに塗ります。
よけておいたクラスト(皮)を取り出します。
お好みで粒マスタードを塗りましょう。クラスト全面を塗りつぶすのではなく、縦に一列だけ塗るのがおすすめ。輪切りにしたとき「粒マスタードの風味がどこかにある」くらいが適量です。
粒マスタードを塗り終えたら、「1」で作ったフィリングを1/2量とり、ジャムのようにクラスト(皮)に塗っていきます。
パンにパンを塗るなんて不思議な感じですが、ドレッシングが染み込んだクラムは美味しい具材のひとつ。しっかり押し付けるように塗り広げたら、こちらにはラップをして一度よけておきます。
◆3. 具材をグリーンリーフで包みます。
クラストに詰める具材を作っていきます。
(1)グリーンリーフ
グリーンリーフ(大きめ3枚)を選び、キッチンペーパーで水気をよく拭き取ります。軸を中心にクローバー状に重ねましょう。
芯が重なるあたりに具材を積み重ねていくので、上から芯を押しつぶして平らにしておきましょう。
上図の赤い部分に、バタールの長さ・幅に収まるように、具材を重ねていきます。
(2)レタス
レタスは水気を拭き取り、一口大にちぎって、できるだけ平らになるように並べます。レタスも芯があれば潰してください。
(3)ロースハム
一口大にちぎって、平らに並べます。どこを切っても同じ食材が出てくるよう、まんべんなく並べましょう。
(4)パストラミビーフ
好みにもよりますが、ハムだけだと味が淡白になりすぎてしまいがちなので、ペッパーがきいたパストラミビーフを入れることで、しっかりお肉の味を出します。こちらも一口大にちぎって、平らに並べましょう。
(5)「1」で作ったフィリング
「1」で作ったフィリング(残りの1/2量)を、俵状に丸めて乗せます。ドレッシングのべたつきが気になる場合は手袋をしてください。コロッケのタネを作るように、バタールの長さと同じくらいの俵状にまとめます。
パストラミビーフの上に置いたら、転げ落ちないよう少し平らに潰しましょう。
(6)人参
人参は、包丁よりもスライサーなどで細切りにするのがおすすめ。見た目が可愛くなる上に、食べやすく仕上がります。フィリングに接着させるように、ちょっと押しつけながら平らに置きます。
(7)紫キャベツ
フレンチドレッシングとあえてマリネ状にした紫キャベツを、液をよく切ってから、菜箸で乗せていきます。
紫キャベツは彩りが良く、アートウィッチ作りにはとても便利な食材です。フレンチドレッシングであえると、柔らかく食べやすくなる上に色合いも綺麗に保てます。
ちなみにプロの味に近づけたいときは、フレンチドレッシングの代わりに次の材料を混ぜてマリネ液を作り、あえるのがおすすめです。
<マリネ液の材料>
酢…大さじ5
砂糖…大さじ2
塩…小さじ2
オリーブオイル…大さじ2
白こしょう…少々
水…大さじ3
※できあがった液を10gほど使って紫キャベツとあえます。
(8)赤パプリカ
ラスト、赤パプリカを乗せます。崩れないように気をつけて。
(9)グリーンリーフで具材を包む
全ての具材を乗せ終えたら、お皿代わりにしていたグリーンリーフで包みます。
まず両端を畳んで、ぐっと押さえます。
具材が中でズレないようにしっかり押さえたまま、手前からくるんで、ぎゅっ。
くるんで、ぎゅっ。……と、繰り返して巻いていきましょう。全体がバタールのクラストに収まるように、できるだけ小さく丸めてください。
◆4.「3」の具材をバタールに詰め、包装紙で包み、冷蔵庫で冷やします。
包装紙を、表が下になるようにして広げます。
包装紙は、できるだけ薄手のものがおすすめ。ワックスペーパーでもOKですが、表面がつるつるしているものだとセロハンテープでとまりにくいので、できれば普通の紙質のものを用意しましょう。サイズは30×30cmくらいあれば充分です。(100円ショップなどにも売っています)
バタールのクラストで具材を包みます。クラストの切り口が離れないように押さえながら、切り口を下にして、包装紙の上に置きます。
まずはバタールの周囲を包装紙でくるみます。中身がズレないようきつめに巻いて、セロハンテープでとめましょう。次に、両脇をプレゼント包装の要領できつめに折り込み、セロハンテープでとめます。
包装紙が余る場合はハサミでカットしましょう。
これでアートウィッチの完成! この状態で冷蔵庫で1時間ほど冷やしましょう。時間がない場合でも最低30分は置いてください。時間を長めに置くことで、バタールと具材がなじんでしっとりと柔らかく、食べやすくなります(ホームパーティーに持参するときは、この形のまま保冷剤をつけて持ち運ぶのが便利です)。
◆5.よく切れる包丁で、食べやすい大きさにカットします。
冷蔵庫から出したアートウィッチをカットしていきます。
バタールの向きに気をつけて包丁を入れ、輪切りにします。できるだけよく切れる包丁で、小刻みに切り進めていきます。
ずっしり感にワクワクしながらカットすると……。
感激! アートのように綺麗な断面が出来上がりました♡
▼「野菜たっぷり2種ハムのアートウィッチ」ポイントおさらい♪
バタールを使ったボリュームたっぷりのアートウィッチ。具材の準備をしておけば、10〜15分くらいで完成です。
今回のポイントは、次の5つ。
1.バタールのクラスト(皮)を破らないよう気をつける
2.野菜の水分をしっかり拭き取る
3.バタールの長さと幅に収まるよう、具材を重ねていく
4.包装紙をきつめに巻く
5.カットする際、向きに気をつける(輪切りにする)
バタールより一回り細めの「バゲット」で作るのもまた良し。中の具材は少なめになりますが、クラッカー感覚で食べられてワインのお供にもピッタリです♪
ちなみに、アートウィッチには生野菜がたっぷり入っているので、日持ちには向きません。ぜひ作ったその日じゅうに食べてくださいね。
手が込んでいるように見えて、じつは簡単にパパッとできちゃうアートウィッチ。ホームパーティーのお供に、はたまた今日の昼食に、ぜひ作ってみてください♡
次回は、ハロウィンメニューにもピッタリな「パンプキンと彩り野菜のアートウィッチ」をご紹介します。
★次回はコチラ→ お店みたい♡美しすぎるサンドイッチ「パンプキンのアートウィッチ」の作り方【レシピ】
ケンコーマヨネーズ株式会社 http://www.kenkomayo.co.jp
「萌え断!断面で魅せるアートウィッチ」
http://www.kenkomayo.co.jp/salad/trend/artwich
※「ARTWICH/アートウィッチ」はケンコーマヨネーズ株式会社の登録商標です。
(取材・文/豊島オリカ)