もっともっとメイク上手になりたい! パッと垢抜けて可愛くなりたい! そんな願いを叶えてくれる「パーソナルカラー×メイク」の極意を学ぶシリーズ、第3回。
今回も、月間150人超のコンサルティングを手がける人気サロンの経営者、パーソナルカラーのスペシャリスト・三輪詩織さんにお話を伺います。
前回は、自分のパーソナルカラー(似合う色)を見つけるセルフ診断を行いました。
今回はその逆。あなたの「苦手な色」を見つけましょう!
▼恐怖!苦手な似合わない色が生む「4つのK」とは
「苦手な色」は、ある意味「似合う色」以上に知っておきたい存在です。苦手な色を身につけたときの効果として、「4つのK」が考えられます。
1.「K」暗く見える
2.「K」くすんで見える
3.「K」キツく見える
4.「K」ケバく見える
どれもできれば避けたいですよね……!
特に、ブルベ(青みよりの色)とイエベ(黄みよりの色)のどちらがより似合うか、というものを間違えてしまった場合、4K効果のいずれかが強調されがちです。
具体的には、パーソナルカラーがイエベの「春・秋」タイプの人がブルベの色味を身につけると、顔色が悪く見えたり、場合によってはきつく、ケバい印象になることも。
反対に、パーソナルカラーがブルベの「夏・冬」タイプの人がイエベの色味を使うと、黄ぐすみして疲れて見えたり、なんとなく地味に見えてしまいます。
上手に付き合いたい「苦手色」。どうすれば見つけることができるのでしょうか?
▼探せ!自分の「2番目のシーズン」
パーソナルカラーの4つのタイプは「春」「夏」「秋」「冬」。
プロは、各タイプの色味の布を交互に当てて、似合う色相・明度・彩度・清濁を比較していきながら、最も似合う色のグループを1番目のシーズンに決めます。
また、4つの要素の中からその方にとっての重要な要素を見極め、それを軸に、2番めに似合うシーズンを決めると、「上手に付き合っていきたい、苦手色のグループ」も同時にわかります。
もしも違いがよく分からない……と迷ってしまったら、次の方法を試してみてください。
▼苦手色の見つけ方(1)ポイントを把握しよう
苦手なシーズンを見つけるためのポイントは2つ。「他の人に一緒に見てもらうこと」と、「自分のキモとなる要素を見つけること」です。
◆1.他の人に一緒に見てもらう
一人で鏡と向き合っていると、たくさんの色を当てているうちにどうしても混乱してきます。それに人は、自分のこととなると途端に目が曇るもの。「この色が似合うはずはない」と思い込んだり、「好きな色が似合うといいな」という願望に引っ張られたりしがちです。思い込みや願望は混乱に拍車をかけ、判断を鈍らせます。
そんな事態を避けるために、友達や家族など他の人にも一緒に見てもらうのがおすすめ。フラットな意見を取り入れましょう。
◆2.自分のキモとなる色の要素
パーソナルカラーは「色相・明度・彩度・清濁」という4つの要素で分類されます。パーソナルカラー診断では、
色相…黄みベースか、青みベースか?
明度…明るいか、暗いか?
彩度…鮮やかか、穏やかか?
清濁…清色(クリア)か、濁色(ソフト)か?
という4つの要素を基準に色をグループ分けしていきますが、人によって「最も影響を受けやすい要素」が異なります。
たとえば、同じ「春タイプ」のAさんとBさん。一番似合う春タイプの「次に似合うシーズン(セカンドシーズン)」を探っていくと、【Aさんは秋タイプ】【Bさんは夏タイプ】という結果が出ました。これはなぜでしょうか?
答えは、キモとなる要素にあります。
秋タイプの色味は春タイプと真逆の「低明度」「低彩度」ではありますが、春タイプと同じイエローベースで、Aさんには二番目によく似合いました。
これは、Aさんにとってキモとなる要素は「色相」であると言えます。明度や彩度よりも、イエローベースの色であることが重要です。
一方、夏タイプの色は、春とは真逆のブルーベースに当たりますが、「高明度」という点が共通しています。このことから、Bさんにとってキモとなる要素は「明度」です。イエベかブルベかはともかく、「明るい」色であることが重要と言えます。
▼苦手色の見つけ方(2)キモとなる要素を見極めよう
「自分にとってキモとなる要素」は、セカンドシーズンを見つけることで判別できます。セカンドシーズンを見つけるには、各タイプの色味を交互に顔に当てて見比べてみましょう。
前回の記事で自分のシーズンタイプを判別した方は、手持ちの服を色味ごとに4つのシーズンに仕分けしましたよね。
今回も同じように手持ちの服を仕分けして、交互に顔に当てていき、どの色味で肌や表情が明るくきれいに見えるのかを身近な人に教えてもらいましょう。
肌や表情が最もきれいに見えるシーズンは、前回見つけたパーソナルカラーのはず。では、次にきれいに見えるのはどのシーズンですか?
2番目のシーズンが見つかったら、1番目と2番目に共通する要素をチェックします。この共通する要素こそが、「自分にとってキモになる要素」です。以下に早見表を用意したので、参考にしてください。
たとえば【一番似合うのが春タイプ、二番目が夏タイプ】というケースでは、キモになるのは「高明度」という要素です。そこで、イエローベース×高明度という要素から最も離れている「ブルーベース×低明度」のシーズンを探します。
当てはまるのは「冬タイプ」。冬タイプが、この人にとって4番目のシーズンである可能性が大です。
▼苦手色の見つけ方(3)迷ったときはプロに相談
ただし、残念ながらこの方法は万能ではありません。キモになる要素が「色相(ブルベorイエベ)」である場合、苦手なシーズンをセルフ診断することは困難です。また、この法則から外れてしまう例外ケースもあります。
2番目のシーズンをセルフ診断するのはやや難易度の高い作業です。「正確に知っておきたい」というときは、やはりプロの診断を受けるのが一番の近道です。
▼次回はいよいよ「パーソナルカラー×メイク」の真髄へ…
しかし、ここまでの努力を決して無駄には致しません! 今回把握した「2番目に似合うシーズン」を使えば、メイクの幅をグンと拡げることができますよ♪
次回は【パーソナルカラーを駆使したメイクのコツ】を詳しく伺います。
次回はコチラ→ プロが語る、美人に見える「似合わせメイク」の簡単なコツ【パーソナルカラー連載4】
★イエベorブルベの簡単チェック法はコチラ→ イエベorブルベってどう見分けるの?簡単に診断する方法はコレ!【パーソナルカラー連載2】
日本パーソナルカラー協会認定アドバイザー。化粧品検定1級。
法人営業・広報・取締役を経て、パーソナルカラーを軸にしたイメージコンサルティングを行う株式会社Style Worksを設立。経営者・広報担当者をはじめ、ビジネスマン・OL・主婦・学生など幅広い層を対象に、東京・名古屋にて月間150名以上のコンサルティングを手掛けるサロンを運営。さらに2017年12月末、パーソナルカラーに特化した国内初の会員制美容メディア「COLOR ME(カラーミー)」を企画立案した、パーソナルカラー×メイクの力を活かすプロ。
■隠れ家サロン『Style Works』 http://styleworks-s.com
(取材・構成/豊島オリカ)
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