▼髪色を失敗しないコツは?自分に似合う色を見つける方法は?今すぐ知りたい「色」の使い方
もっともっとメイク上手になりたい! パッと垢抜けて可愛くなりたい! そんな願いを叶えてくれる「パーソナルカラー×メイク」の極意を学ぶシリーズ、第7回。
月間150人超のコンサルティングを手がける人気サロンの経営者、パーソナルカラーのスペシャリスト・三輪詩織さんにお話を伺います。
今回はいよいよ最終回。
パーソナルカラーを実生活に活かすべく、【日常の服選びやお買い物に取り入れるコツ】について細かく伺っていきましょう!
\パーソナルカラーをおさらい!/
▼店頭で、自分に似合うアイテムをパッと見分けるコツは?
せっかくパーソナルカラーを知ったからには、それを活かして上手なお買い物をしたいところです。でも、実際にお店に行くとそこには無数の色、色、色が溢れています……。
「どれが私に似合う色だっけ!?」と混乱してしまいそうですね。そんなときに、自分が欲しいシーズンの色を見分けるコツをご紹介していきましょう。
見分けるコツは、一言で言うと「見比べること」です。
たとえば、あなたが「夏タイプ」のコスメや洋服を買いたいとします。アイテムをひとつだけ見て「これが夏タイプだ」と見分けるのは、なかなか難しいかもしれません。そんなときは、同系色のアイテムをいくつか比較してみると格段に見分けやすくなります。
とくにコスメの場合、同じような色の商品が並んでいたら、いくつか手の上に塗って確認してみてください。並べて比較してみると、「これは黄色っぽい(イエローベース)、こっちは青っぽい(ブルーベース)」というのが分かりやすくなります。
こうして、そのアイテムがイエベ向きかブルベ向きかの判断ができれば、あとは色味が明るいか暗いかで向いているシーズンを見極めることができます。
「春」…イエローベース×明るめ
「夏」…ブルーベース×明るめ
「秋」…イエローベース×暗め
「冬」…ブルーベース×暗め
アイテムを並べて比較すると、この基準が目に見えて分かりやすくなります。混乱しそうになったら比較! これがショッピングにパーソナルカラーを役立てる第一歩です。
ちなみに、この分類法に慣れてくると、お店に入って店内を見渡した時点でパッと「このブランドは◯◯タイプ向けだな」というのが分かるようになってきます。
ブランドごとに世界観やキーワード、ターゲットとするお客さまのタイプは明確に決まっています。それがパーソナルカラーの4タイプのうちどこに当てはまるか、というのが分かるようになると、アイテム探しはぐっと手軽になりますよ♪
▼美容室で本当に似合う色をオーダーするコツは?
髪の色は、印象を左右する大事な要素のひとつです。しかも、一度変えるとなかなか気軽に変えることのできないヘアカラーこそ、失敗したくないですよね。
イエローベースのグループ(パーソナルカラーが「春」「秋」)の人は、やはり黄み系・オレンジ系の髪色が似合います。
【春タイプ】
明るい黄み系のブラウンが得意です。春タイプさんの肌の白さが際立ち、表情が爽やかに輝いて見えます。苦手なのはアッシュ系の色合いと黒髪。くすんだ髪色はちょっと疲れた印象に、黒髪は重たい印象になりがちです。
【秋タイプ】
黄み系のダークブラウン、濃いめのカーキ系が得意です。ちょっとアッシュを入れたくすみ系の色も、秋タイプさんなら綺麗に決まります。髪色をあまり明るくしすぎないのが上品にまとまるコツです。
一方、ブルーベースのグループ(パーソナルカラーが「夏」「冬」)の人は、どちらかと言えば赤み系のブラウンや黒髪が似合います。
【夏タイプ】
赤みのあるベリー系のブラウンが得意です。肌の色によっては真っ黒な髪もよく似合います。黒髪は、夏タイプさん独特のコケティッシュな魅力を引き出しやすい色です。苦手なのは黄みの強い色合いで、なんとなく派手・やんちゃな印象を与える傾向もあります。
【冬タイプ】
4タイプ中、最も黒が得意なのが、冬タイプさん。黒髪がトレードマークで似合っているという方は、だいたい冬タイプに当てはまります。赤み系のこっくりしたブラウンや、青み・紫がかった濃色も違和感なく決まります。苦手なのはカーキベージュなど、黄みが強くて淡い色。髪色だけが浮いた印象になりがちです。
美容室に行くと、つい「お任せで」と言ってしまう人も多いかもしれません。でも場合によっては、美容師さんの好みやこだわりで「黄みをできるだけ消そう」「流行っているからアッシュを入れよう」といった判断をされてしまい、自分のイメージと異なる色になってしまう恐れもあります。
美容室でオーダーする際には、自分に似合う髪色を事前にチョイスしておき「こういう色にしたいです」とできるだけ明確に伝えましょう!
ただし、「私、パーソナルカラーの春タイプなので、それに似合う色を……」とオーダーしても、美容師さんにパーソナルカラーの知識がなければ「?」と首を傾げられてしまいますよね。
そこで、オーダーの際には「黄みっぽい色味が好きなので、黄みがかった明るい色で肌がきれいに見える色を」とか、「赤めの色合いが好みなので、落ち着いた赤系の色で肌ツヤが良く見える色を」といった誰にでも分かりやすい言葉で伝えるのがおすすめです。
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▼色でイメージをコントロールするコツ
ところで、「大人っぽく見える」とか「生き生きして見える」とか言うように、色には印象をコントロールする力があります。
これを利用すれば、なりたいイメージを基に自分の印象をコントロールすることも可能なんです♪ たとえば……。
◆「明るく元気」=オレンジ
新しい環境で人と仲良くなりたいとき、明るい印象が欲しいなら、オレンジが最適。イエローベースの春・秋さんは得意な色なので、幅広いオレンジが似合います。はっきりしたオレンジが苦手な夏・冬さんも、白に近い淡い色のシャーベットオレンジなら、メイクにもファッションにも無理なく取り入れやすいです。
◆「きちんと感」=ベージュ
面接や会食がありきちんと感を出したいなら、ベージュが最適。知的に見せたいときにはブラウンに近い濃色のベージュ、優しげな雰囲気を強調したいときには淡いベージュやピンクベージュがおすすめです。
◆「可愛く見せたい」=ピンク
とくに男性向けに可愛らしさをアピールしたいなら、断然ピンクがオススメ。各タイプごとに似合うピンクが異なりますので、自分のタイプに合わせて使い分けて。
【春タイプ】コーラルピンク、【夏タイプ】青みがかったクリアなピンク、【秋タイプ】サーモンピンク、【冬タイプ】ショッキングピンクがベストです。
◆「セクシーさが欲しい」=レッド
ちょっと大人っぽくセクシーに見せたい。そんなデートにピッタリなのが、レッドです。
【春タイプ】トマトレッド、【夏タイプ】スイカのようなピンクレッド、【秋タイプ】朱赤、【冬タイプ】真紅のトゥルーレッドがオススメです。
▼パーソナルカラーは誰にも真似できないオリジナルの武器
ここぞというときの印象アップにも役立つ、パーソナルカラー。三輪さんは、「パーソナルカラーはひとつの単なる流行と思われがちですが、血液型や肌質などと同じ【自分の属性】としてきちんと成り立つ概念だと思います」と語ります。
「メイクやファッションにおいて『似合うものを見つける』は永遠のテーマ。世代を問わず使える万能の武器として、また悩ましい課題を生涯にわたり解決してくれる、心強い手段のひとつとして、パーソナルカラーをどんどん活用してください。」
似合う色を身につけるだけで、人はぐっと垢抜けて見えます。あなたも今日からパーソナルカラーを使いこなし、トレンドに左右されることのないオリジナルの美を手に入れましょう♪
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日本パーソナルカラー協会認定アドバイザー。化粧品検定1級。
法人営業・広報・取締役を経て、パーソナルカラーを軸にしたイメージコンサルティングを行う株式会社Style Worksを設立。経営者・広報担当者をはじめ、ビジネスマン・OL・主婦・学生など幅広い層を対象に、東京・名古屋にて月間150名以上のコンサルティングを手掛けるサロンを運営。さらに2017年12月末、パーソナルカラーに特化した国内初の会員制美容メディア「COLOR ME(カラーミー)」を企画立案した、パーソナルカラー×メイクの力を活かすプロ。
■隠れ家サロン『Style Works』 http://styleworks-s.com
(取材・構成/豊島オリカ)
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