■産業医に聞く!仕事の日の朝、どうしても起きるのがつらい…どうする?
朝がつらい。
起きられない。
いや、最終的に起きられるけれど、ものすごくつらい。
特に月曜にそんな悩みを抱えている方、多いのではないでしょうか?
そんなとき、いったいどうしたらいいのでしょうか。
数々の企業の産業医として活躍する三間千寿子先生にお話をうかがいました。
Q.休日は大丈夫ですが、平日になると朝起きるのがつらいです。どうしたらいいですか?
A.まず、「なぜつらいのか」を分析し、睡眠の時間と質を見直しましょう。
何時間寝ているのか、寝る時間は遅すぎないか、十分な睡眠時間が足りているのか。それとも寒すぎたり暑すぎたり環境の問題なのか……。よくゴールデンウィークの連休明けに起きるのがつらいという人がいますが、実際5月はそんなに寒暖差もなく、冷房も暖房も必要ない、気候がいい季節なので、人間の体にとってはそんなにつらい季節でもありません。
はっきり言うと、休日は大丈夫だけど、ということは、きっと仕事が嫌なんです。何か締め切りがあったり、気分が重くなる仕事があったり……そういう拒絶の意味で起きられない。でも、結局ぎりぎりにでも、起きて仕事に行けるなら、まだ正常の範囲です。それができなくなってしまうのが病気です。
私自身、月曜日は起きるのがつらいですし、むしろつらくない人のほうが少ないのでは……と思うと、少し気が楽になりませんか?
だから、できるだけつらくならないように、朝に起きる活力を自分で作ってあげることが大切です。「馬に人参」と同様、人間も「エサ」がないとなかなか動きません。生きがい、ならぬ「起きがい」を作ってあげること。美味しい朝ごはんを用意しておくとか、ちょっとしたことでも変わってくるはずです。
監修:医学博士・日本医師会認定産業医 千代田診療所 三間千寿子先生
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