コロナ禍になり、変化してきた私たちの食生活。 以前は外食ばかりだったいう方も、お家でご飯を食べるようになってからは、野菜を中心的に摂り、健康意識を持つ方が増えてきます。 そこで今回は、私たちの食生活は今どのように変わってきているのか? また、今後どのようになっていくのか?を調査しました。
株式会社リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、 食生活において健康を意識することがあるかについて全国の20代〜60代の男女1,034名にアンケート調査を実施しました。その結果がこちら。
■食生活で「健康を意識することがある」が80.2%
食生活において健康を意識することがあるか調査したところ、 なんらかの形で意識している人は80.2%と大多数を占めることが分かりました。 その内訳を見ると、「普段から健康に気をつかった食生活をしているが、時折食べたいものを食べたいだけ食べる日がある」が最も多く40.2%、 次いで「普段はそれほど健康に気を遣っていないがたまに健康を意識した食事内容にしている」が25.6%でした。
家にこもることが多かったこのコロナ禍は、以前にもまして、健康を意識する場面が多くなりました。その健康志向が、このグラフのも表れていますね。では、健康を気にする方々は、どのような食事をしているのでしょうか?
■「ととのえ飯」のという習慣?
今回の調査で、「普段自制するが時折思い切り食べる」が40.2%と最も多く、 「普段は健康を意識しないが、時折意識した食事をする」タイプ人が25.6%で2番目に多いことが分かりました。 前者はいわゆる「チートデイ」と呼ばれてるもの。何か月も減量生活を続けているに、 なかなか体重が減らないときに行うことで、代謝の停滞を防ぎ、停滞期を突破することができると言われている、ダイエット時にすると効果的なものです。 しかし、後者には名前がありません。
そこで、ホットペッパーグルメ外食総研は「不健康な生活・食事を一定期間してしまった時に、 体をリセットするための食事」を「ととのえ飯」と命名しました。
週に1回程度の軽く体調を意識した食事を「小ととのえ飯」、 月に1回程度の健康向上のための食事を「中ととのえ飯」、 年に1回程度の大幅に健康を改善したいときの食事を「大ととのえ飯」と名付けて細分化し、 さらに調査したところ、 いずれも半数以上の人が「実践している」「実践していないが採り入れたい」と回答をしました。
コロナ禍もあって近年は健康意識がますます高くなっており、今後「ととのえ飯」の文化が一般的になるかもしれません。
■自由回答から大中小ととのえ飯の傾向考察
「体をリセットするために、ととのえ飯ではどんなことをしていますか?」という質問に対する自由記述回答を見てみると、
小中大ととのえ飯にはそれぞれ傾向があるといえそうです。
小ととのえ飯
- ヨーグルトを食べる
- もずくを食べる
- ご飯を少し少なく盛る
といった、体に良い食材でリセットを心掛ける人や、 食べる量を調整する人もいました。
中ととのえ飯
- タンパク質20gを入れる
- 海藻類を前菜に、主食は魚類、みそ汁は野菜がたくさんのものを選び、ご飯は五穀米にする。とろろも付ける
中ととのえ飯で目立ったのは、 たんぱく質や脂質などを計算したメニュー。
大ととのえ飯
- 1日絶食
- 3から6日のファスティングを実践
- おかゆ生活
大ととのえ飯で多かったのはファスティング(断食)の類いとおかゆなど胃腸に優しいメニューに絞った食事のよう。韓国アイドルが実践してやっていることで有名な方法です。
不健康な食生活をみなし、自身の体を労わることが出来る「ととのえ飯」。 コロナ禍の疲れ切った体を癒すのに最適なのかもしれません。 (坂元美月)