実際どうだった?初のプレミアムフライデー、早く帰れた人はわずか「3.7%」

■プレミアムフライデーで早く帰らなかった理由は?


〈早く帰るつもりだったが、早く帰らなかった人〉
1位 仕事が終わらなかったから 88.4%
2位 後日仕事のしわ寄せが来る気がしたから 18.1%
3位 職場の周囲の人の目が気になったから 9.4%

〈早く帰るつもりもなく、早く帰らなかった人〉
1位 仕事が終わらなかったから 59.6%
2位 プレミアムフライデーを特に意識していなかったから 29.3%
3位 後日仕事のしわ寄せが来る気がしたから 18.1%

 

『早く帰るつもりだったが、早く帰らなかった』人の理由を聞いてみると、9割近くが「仕事が終わらなかったから」と回答。そのほか、「後日仕事のしわ寄せが来る気がしたから」「職場の周囲の人の目が気になったから」が続き、自分が早く退社することの”その後”を心配する回答もあがっていました。

また『早く帰るつもりがなく、早く帰らなかった』と回答した人でも「仕事が終わらなかったから」が約6割で最も多いものの、「プレミアムフライデーを特に意識していなかったから」というのも3割みられ、職場で実施・奨励されていても自分ごと化に至らない人も一定いるようです。

では結局のところプレミアムフライデーの印象はどうだったのでしょうか。

 

■プレミアムフライデーの印象比較 (n=1329)

〈事前調査〉
肯定的な印象 16.6%
どちらかというと肯定的な印象 24.9%
どちらともいえない 38.1%
どちらかというと否定的な印象 13.1%
否定的な印象 7.3%

〈事後調査〉
肯定的な印象 6.1%
どちらかというと肯定的な印象 18.7%
どちらともいえない 42.4%
どちらかというと否定的な印象 19.0%
否定的な印象 13.8%

事前調査に比べ、事後調査の方が肯定的な印象の割合が41.5%から24.8%に減少し、否定的な印象の割合が増えています。まだ普及しきっていない初回であるため、いきなり否定的な印象になるのは少々もったいない気もしますが、やはり「実際帰れた人」がここまで少ないと、そう思ってしまう方が少なくないのかもしれません。

さらに、実際にプレミアムフライデーで『早く帰った人』、『早く帰らなかった人』、『職場で実施・奨励されなかった人』に分けてみると、『早く帰った人』は6割以上が肯定的な印象を持っている一方で、『実施・奨励されなかった人』が否定的な印象を強く持っていることがわかりました。肯定的な印象と否定的な印象の理由をそれぞれ聞いてみました。

 

肯定的な印象、否定的な印象の理由は? 


〈肯定的な理由〉
1位 早く帰れるから 67.2%
2位 プライベートが充実するから 59.1%
3位 週末をゆったりと過ごせるから 48.8%
4位 家族と過ごす時間が増えるから 41.7%
5位 労働時間・残業時間の削減につながると思うから 34.5%

〈否定的な理由〉
1位 全ての職業・業種の人が早く帰れるわけではないから 74.2%
2位 自分の職場は導入しないと思うから 61.0%
3位 他の日・他の人にしわ寄せが来るから 52.2%
4位 浸透しないと思うから 42.7%
5位 経済活性・消費拡大につながらないと思うから 38.7%

 

肯定派は「早く帰れるから」という直接的なメリットが1位という結果になりました。肯定派は早く退社することで自分の時間にゆとりが生まれると感じた人が多いようです。

一方、否定派は、7割以上の人が「全ての職業・業種の人が早く帰れるわけではない」ということを理由として挙げています。この理由は事前調査においても否定派の理由第1位になっており、プレミアムフライデーを利用できる人とそうでない人がはっきりしたことで、公平性の面で否定的な側面がより色濃くなったとも考えられます。

 

いかがでしたか? プレミアムフライデーが実施されたことによってむしろ忙しくなったという人が私の周りでもいました。あちらを立てればこちらが立たず……と、なかなか今後に向けての課題も多いプレミアムフライデー。今後、できるだけ多くの人が幸せになれるように進んでいきますように!(こぐれみき)

 

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