スピード婚のメリットとデメリットは?結婚までが早い人の特徴

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交際をスタートさせて短期間で結婚を決意する「スピード婚」。最近では交際0日婚なども話題ですよね。でも、交際してどのくらいの期間で結婚するとスピード婚と呼ばれるのでしょうか? 男女に聞いてみました。また、スピード婚のメリット・デメリットもご紹介します!

スピード婚って交際スタートからどのくらい?

 

Q.スピード婚は交際何か月までのことを指すと思いますか?

~1か月未満…27%
~3か月未満…29%
~半年未満…24%
~1年未満…14%
1年以上…6%

3か月未満までが56%と半数以上。そして半年未満までが80%という結果になりました。3か月以内というイメージも強いですが、1年待たずに結婚するとスピード婚といえそうです。

ではスピード婚をする人はどのくらいいるのでしょうか? 20~40代の既婚男女150人に交際から結婚までの期間を聞いてみました。

Q.結婚相手と交際をスタートしてから結婚するまでの期間を教えてください。

~3か月未満…17人(11.3%)
~半年未満…16人(10.7%)
~1年未満…20人(13.3%)
1年~3年未満…49人(32.7%)
3年以上…48人(32.0%)

最も多かったのは1~3年でした。交際から半年以内に結婚することをスピード婚だと定義すると、約2割の人がスピード婚していることがわかります。

(アンケート/株式会社クロス・マーケティング QiQUMOにて調査)

スピード婚はあり?なし?

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続いて、スピード婚はありかなしか、男女に聞いてみました。

あり…41%
なし…59%

なし派が約6割とやや多くなりましたが、だいたい半々という結果に。それぞれの意見も見てみましょう!

【スピード婚はあり派の意見】

  • 「合うと思うことは実際に合っていることが多いから」(22歳)
  • 「結婚には勢いも必要かなと」(24歳)
  • 「長く付き合えばいいというものでもない気がするから」(29歳)
  • 「好きなら早くすればいい」(25歳)
  • 「結婚したいとお互いが思ったタイミングですることがベストだと思うから」(24歳)

【スピード婚はなし派の意見】

  • 「結婚してから価値観が合わなくなって離婚になりそう」(29歳)
  • 「急ぐ理由がないのであれば様子見も必要」(28歳)
  • 「同棲してから見極めたいから」(29歳)
  • 「もっとお互いを理解してからのほうが絶対良い。後々後悔するはず」(24歳)
  • 「ゆっくり愛を育みたいから」(29歳)
  • 「借金や浮気性など後から気付くことがありそうだから」(27歳)

「勢いが大事」というあり派の意見から、「ゆっくり見極めたい」というなし派の意見まで幅広く集まりました。ただ、どんなに交際期間が短くても最低限すり合わせておくべき価値観はありそうです。

(アンケート/株式会社クロス・マーケティング QiQUMOにて調査)

スピード婚する人の特徴

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続いてスピード婚する人の心理的な傾向を、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.素直で騙されやすい性格の人

恋愛における嘘は、ときとしてふたりの仲を引き裂くことに繋がります。しかし、こと結婚に関して言えば、早婚に結びつきやすいとされています。アメリカの心理学者ディボーロの実験によると、嘘を見抜けない相手は交際相手から好意を持たれ、パートナーとして選ばれやすいという結果が出ています。しかしそんな関係性でフェアな結婚生活が送れるのか…というと話は別ですが…。

2.自分をよく認識し、つり合いの取れた人を選べる人

心理学者のマースティンは、99組のカップルの写真を用意し、身体的魅力を採点させました。すると、容姿のレベルが似た者同士のふたりは、お互いの満足度が高く、早い段階で結婚を意識しやすいという結果になったそうです。これをマッチング仮説と名付けました。そのため、自分をしっかりと認識し、それに見合った相手を選べる人は、付き合ってから結婚にいたるスピードが速いといえます。ちなみに、容姿が不釣り合いな場合は、社会的地位、性格、知性などでバランスを取る必要があるようです。

3.第一印象で長所をアピールできる人

初対面の相手に自分の長所をアピールしたり、良い部分だけを伝えるのは、謙虚さに欠けると感じてしまう人も多いでしょう。でも、早く結婚したい場合は、初対面の段階で自分の長所から伝えるようにしましょう。社会心理学者のソロモン・アッシュは、印象形成実験を行い、最初に良いイメージを提示したら、その後も良い印象が残りやすいという結果を発表しました。そのため、第一印象で自分の長所をアピールできる人は、結婚相手として選ばれやすくなるのです。

スピード婚のメリット

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続いて、スピード婚のメリットを、20~40代既婚男女に聞いてみました。

1.マンネリしない

  • 「マンネリが少ない」(26歳・男性)
  • 「新鮮なままの気持ちで結婚できる」(44歳・男性)

大体付き合ってから3か月~半年くらいでマンネリを経験する人が多いです。それ以前に結婚してしまえば、マンネリを感じることは少ないでしょう。

2.新婚生活がより楽しめる

  • 「生活がより楽しめる」(29歳・女性)
  • 「新婚生活を充実できる」(28歳・女性)
  • 「新婚生活のスタートが新鮮味がある」(36歳・女性)

長い間付き合ってから結婚すると、新婚生活にそれほど新鮮味がなく、ドキドキしない場合も。スピード婚ならそんな心配はなく、新婚生活を思いっきり満喫できます。

3.子どもを早く授かれる可能性がある

  • 「子どもを早くもてる」(27歳・女性)
  • 「子どもと早いうちから生活することができる」(25歳・男性)

授かり婚ではない場合、結婚が早いほど子どもを早く授かれる可能性があります。

4.タイミングを逃さない

  • 「タイミングを逃さない」(回答多数)
  • 「ずるずると無駄な時間を過ごさない」(28歳・女性)
  • 「時間を無駄にしない」(37歳・女性)

恋愛も結婚もタイミングと勢いが大事といいますよね。スピード婚なら「結婚したいな」と思いつつズルズルと付き合い続けるという心配がありません。

スピード婚のデメリット

反対に、デメリットについても既婚男女に聞いてみました。

1.相手をまだよく知らない状態で結婚してしまう

  • 「相手のことがよくわからない」(回答多数)
  • 「相手を見極める期間がない」(44歳・男性)
  • 「後から相手の粗が見えてくる」(26歳・女性)
  • 「相手の本質がわからず結婚してしまい後悔する」(27歳・女性)

最も大きなデメリットは、相手のことを知らないまま結婚してしまうこと。結婚してから相手の短所や悪い所が見えてしまうとつらいですよね。

2.離婚しやすい

  • 「離婚率が高い」(41歳・女性)
  • 「スピード離婚の可能性が高い」(25歳・男性)

結婚してから「こんなはずではなかった」と思うことも多いスピード婚。その結果、スピード離婚ということになってしまう人もいます。

3.周囲から反対されやすい

  • 「親から反対される」(35歳・男性)

周りの人もまだ相手のことを知らないため「もう少しゆっくり考えたら?」などと諭されることもあるよう。

4.準備が大変

  • 「準備が忙しい」(29歳・女性)

両家への挨拶や式場の予約など、結婚の準備は盛りだくさん。すぐに結婚しようとなるとかなりタイトなスケジュールになることも。

スピード婚がうまくいく!確認すべき価値観は?

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スピード婚のデメリットとして挙がった「結婚してから価値観が合わないことが分かって離婚になる」という問題。では結婚前に確認すべき価値観とは、具体的にどんなものなのでしょうか? 20〜30代の既婚女性100名に「結婚前に絶対チェックすべき価値観」を聞いてみました。

1.金銭感覚

  • 「結局お金が大事」「お金で苦労したくない」「ふたりのお金だから」(回答多数)
  • 「離婚の原因になるから」(26歳)

一番はやはり「金銭感覚」。ふたりで暮らすことになるので、お金も必然的にふたりのものに。子どもや老後のことなど将来的に多額のお金がかかることを想定すると、早いうちから貯金をしておきたいですよね。しかし相手と「何にお金をかけるのか」「貯金や節約の考え方」「モノの高い・安いの感覚」が違うと、お互いにお金のことで不満を感じ、いつしか衝突することも。お金は一生ついて回る問題です。お金の価値観は似ているほうがストレスなく生活できそう。

2.食の好み

  • 「毎日の料理を考えるのが面倒」「気にして食事がストレスになる」(回答多数)
  • 「好きなもの食べたい」(28歳)
  • 「食生活が違いすぎるのも大変」(29歳)
  • 「家でのおかずの品数。もっと欲しいとかストレスでしかない」(38歳)
  • 「食の好み。国産のじゃないとダメ.食品添加物NGなど」(32歳)
  • 「食事の好み。自分ばかり我慢してるとイライラがたまるし、食事の時間は楽しく過ごしたいから」(38歳)

結構人によって変わってくるのが食の好み。毎日食事は欠かせないからこそ、好みが違いすぎると、食べるものを考えるだけでストレスに。好きなものを食べられないことも苦痛になってしまいますよね。なにより美味しいものを好きな人と共有できるのは幸せなこと。食事の時間が楽しいですし、食事を通してコミュニケーションを取れるので、夫婦円満には必須の価値観のようです!

3.清潔感の程度

  • 「清潔程度をどこまでストレスなく許容できるか」(回答多数)
  • 「掃除の頻度、バスタオル洗う頻度」(32歳)
  • 「清潔感については掃除など家での喧嘩につながりやすい」(31歳)
  • 「自分と相手の汚いということに対しての概念。キッチンのスポンジで机を掃除してしまったりするから」(29歳)
  • 「潔癖症とズボラの人だととにかく合わない。主人が潔癖症で、私がズボラなので毎日ストレスがたまる」(28歳)

潔癖すぎても、汚いのが平気すぎてもNG。清潔感や衛生意識はコロナ禍で顕著になった部分も大きいですが、人によって許せるレベルが結構変わるものですよね。ある程度妥協が必要にもなってくるので、お互いに許容範囲内に収まっていることが大切。結婚前に相手の部屋をチェックしたり、それとなく掃除の頻度を聞いたりすると分かってきそう!

4.将来設計

  • 「子どもについて。結婚してからだと遅い」「子どもや結婚式は人生に大事な決断」(回答多数)
  • 「将来設計、先のことをよく考えているか」(34歳)
  • 「子どもに対する愛情をどれだけかけられるか。子どもに対しての愛情をがなくて離婚したから」(27歳)
  • 「住むところ。子どもの有無やタイミング。家は最大の買い物、それがイメージと違うと修正できない」(29歳)

ふたりの人生になるからこそ、子どもや結婚式の有無の認識を合わせることは大事なこと。特に子どもの有無などは人生を変える大きな決断です。いくら大好きな相手であろうと、我慢がストレスの原因になってしまうので、妥協せず、将来設計に関しての認識を合わせるようにするのがおすすめ。

5.家族との付き合い方

  • 「家族との付き合い方」(回答多数)
  • 「親の老後について」(33歳)
  • 「家族の理想像。どんな家族になりたいかイメージがある方がより高めあえる」(38歳)
  • 「親戚付き合いの考え方。自分側の親戚付き合いが多いので、それを面倒くさがないでくれるのはありがたいので」(38歳)
  • 「両親との距離感。季節行事など夫の実家はどうなのか自分の実家とはあまりに違っていて戸惑ったから」(38歳)

相手の家族との付き合い方も大事なポイントです。当人同士は問題なくとも、親戚との距離感に悩むことも多いはず。どう向き合ってほしいか、どう付き合っていきたいかをふたりで共有することで、適度な距離感が見えてくるはずです◎

6.生活リズム

  • 「休日の過ごし方。インドアとアウトドアが違えばきつい」(29歳)
  • 「ひとり時間のとり方。つねに他人が居るのはある意味ストレスだから」(36歳)
  • 「休みの日の過ごし方、家事分担。確認しないと喧嘩になるから」(27歳)
  • 「睡眠時間の相違。自分は6時間寝たらよく寝たとおもうが相手は9時間以上寝ないと✕」(21歳)

結婚はライフスタイルが合うかどうかも重要。睡眠時間や休日の過ごし方などが違うと、心身ともに疲れてしまいますよね。生活リズムをがらりと変えることは難しいですし、ストレスが募って喧嘩になってしまうことも。お付き合いをしている段階から「休日はたくさん寝ていたい」「おうちデートより外デートがいい」と要望を伝えるなど、ふたりなりの生活スタイルを築いていきたいですね!

7.異性との距離感

  • 「浮気のライン。離婚の原因になるから」(26歳)
  • 「束縛。何時に帰ってくる、誰と会うなど」(32歳)
  • 「異性との距離関係。浮気などを無駄に心配しないため」(34歳)

付き合っているときからですが、異性との距離感は同じほうが吉。ただの友達と会っているときに「何時に帰るのか」と鬼LINEが来ても困ってしまいますし、逆にいくら友達でもボディータッチが多かったり、頻繁に遊びに行くのは心配になるもの。お互いのボーダーラインをハッキリさせることで、異性関係で喧嘩になることは減るはず。

8.家事への考え方

  • 「家事のでき具合。“できる”はそれぞれ違うから、どれくらいできるのか直接確認する」(22歳)
  • 「自炊の頻度、家事分担など。生活基盤の意識で何かずれがあると大きな歪みにつながると考えているから」(27歳)
  • 「家事へのやる気、分担への意欲経済感覚。夫の家政婦になるわけではないので、家事や自分のことをどれだけやってくれるかが大事」(28歳・公務員)

いくら得意不得意があろうとも、家事はふたりで行うものです。何をどのくらいできるのか確認し合い、家のことをどの程度すれば良しとするのか、家事の価値観をすり合わせると◎。完璧を目指さずとも、ふたりで分担しあうのがストレスフリーに生活するコツ!

9.趣味に対する考え方

  • 「趣味に対する考え方」(33歳)
  • 「趣味に対してどれだけお金を使うか」(28歳)

趣味が違っても、相手の趣味に対する考え方を理解し合うことが大切です。たとえば趣味にお金をかけたい派もいれば、そこまでかけない派もいますよね。お金の問題や休日の過ごし方などにも影響をしてくるので、もしも不満を感じる部分があるならば、趣味に対する考え方を話し合うようにしましょう。

10.コミュニケーションスキル高いか

  • 「コミュニケーションスキル高いか。楽しく過ごせる基礎ポイント」(37歳)
  • 「人とのコミュニケーションの取り方。自分が一番気になる大事な価値観だから」(30歳)

結婚後も仲良くいられる秘訣は「コミュニケーション」の取り方にあり。毎日顔を合わせるのだからこそ、ふたりの絆を深めるコミュニケーションを取りたいですし、なにか問題が起きてもきちんと話し合って対処していきたいですよね。ふたりでどんな結婚生活を送りたいのかを考えれば、自然と相手に求める条件もはっきりしそう!

【まとめ】

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出会った瞬間や付き合って間もない時期に「この人は運命の人だ」と感じたという話もよく聞きます。スピード婚だからといってうまくいかないということはありません。ただ、自分が譲れない価値観についてはしっかり確認しておくのが吉。あとはお互いに相手を尊重して価値観のすり合わせができるかどうか。これができる相手とはいつ結婚してもうまくいくはずです♡