勉強は「キリの悪いところでやめる」で効率UP!集中力を高める4つのテクニック

やる気・集中力をアップさせる4つのテクニック

勉強には、「集中力が続かない」「すぐ飽きてしまう」といった悩みがつきもの。集中力の高い状態をできるだけ維持するためには、『時間管理』が大きなポイントになるんです。

ここでは、偏差値30台の高校時代から東大に合格し、TOEIC950点超を含む8つの資格を独学で取得するなど、勉強において多くの結果を出している石黒由華さんの書籍『夢を先送りしない勉強法』(技術評論社)より、「だれでも、どんなに時間がなくても結果の出る勉強法」のノウハウをお届け。
今回は、やる気・集中力をアップする「4つのテクニック」をご紹介します。

①「5分間勉強法」で作業興奮を生み出す

「よし“5分間だけ”やってみよう」と呟いてみて

「1日1時間の勉強で、人生は大きく変えられる……そうは言っても、実際に毎日継続して勉強するのって難しいんだよね」。それが多くの人の本音ではないでしょうか?

そんなときは、とりあえず5分間だけ、仕事のように淡々と始めましょう。無理してやる気を高めようとする必要もありません

これは、ドイツの精神科医、エミール・クレペリンによって提唱された「作業興奮」という脳の仕組みを利用した勉強法です。人の脳は、ひとたび頭を使い始めると、その刺激を受け、やる気を引き出すホルモンを分泌します。その「作業興奮」は、作業を始めてから5~10分ほどで起こると言います。「5分」と言えば、カップ麺ができるまでくらい。それくらいなら、毎日でも試せるのではないでしょうか?

そして、一度始めてしまえば、しめたもの。あとは、「作業興奮」により、「もう少し、もう少し」と進み続けるのみです。

②勉強したくてたまらなくなる?「キリの悪いところで終わらせる」スゴイ効果

勉強を始めやすくするポイントは「どのように終わらせるか」にあり

大半の人は、勉強を「キリのいいところ」で終わらせようとしますが、本当は「キリの悪いところでやめる」ほうが効果的なのです。キリのいいところでやめてしまうと、次に始める時に新しい内容から始めることになり、敷居が高くなるからです。
そして、次の2つの心理学理論でもこのことが証明されています。

◆オヴシアンキーナー効果
完了したタスクよりも、未完了のタスクのほうが気になってしまうこと。

◆ツァイガルニク効果
未完了のタスクのほうが記憶にも残りやすいということ。

つまり、勉強を習慣化するコツは「もっとやりたい!」という気持ちを残しておくこと。そのモヤモヤ感がやる気を引き出してくれるのです。

③「ポモドーロ・テクニック」で集中力アップ

「25分+5分」で区切ると、勉強がサクサク進む

「ポモドーロ・テクニック」とは、ひと言で言うと仕事や勉強を「25分+5分」で区切る時間管理術。国連やイタリア中央銀行、ノキアなど、世界中のエグゼクティブや大企業が実践しています。やり方はとてもシンプル。

1. タイマーを「25分」にセットする
2. タイマーが鳴るまでは集中して勉強する
3. 「25分」が経ち、タイマーが鳴ったら、すぐに「5分」の休憩に入る
4. 「25分→5分」のサイクルを「4回」繰り返したところで(2時間が経ったところで)、「15~30分」の休憩を取る

タイマーに「スマホを使わない」ことが大切。画面をオンにする手間が発生し、ついでにスマホをいじりたくなってしまうからです。

ポモドーロは、イタリア語で「トマト」の意味。イタリアの起業家のフランチェスコ・シリロ氏がトマト型のキッチンタイマーを使って時間管理をしていたことが名前の由来。

④飽きたら変えるだけ「スイッチング勉強法」

別の勉強内容に変えて、気分を一新させてみて

せっかく勉強をスタートしたからには、できれば長時間取り組みたいところ。でも、「集中力が切れてきた」「飽きてきた」と感じたときは、脳が疲れてきたサインです。そんなときは、別の勉強を始めるか、同じ勉強でも内容を変えてみるだけでも、不思議なことに、集中力は蘇ってきます。

たとえ頭が疲れているように感じられても、疲れているのは脳のほんの一部分であることが多いです。同じ脳でも、外国語学習のときに使う頭と、計算問題を解くときに使う頭とは違います。脳には、視覚を担う場所もあれば、聴覚を担う場所もあります。だから、学習内容を変えることで、頭をリセットでき、長く勉強し続けることが可能になるのです。

長時間学習を習慣化することで、成果を上げていきましょう。


もっと勉強法が知りたい! という方は、ぜひ書籍もチェックしてみてくださいね。

【書籍情報】

『夢を先送りしない勉強法』/技術評論社出版/¥1,760
石黒 由華(いしぐろ ゆか)
東京大学卒業。学生時代から20年以上勉強法を研究し、「だれでも、どんなに時間がなくても結果の出る勉強法」を考案。
高校時代は、学級崩壊しているクラスで「偏差値30台」だったところから、独自の勉強法を確立し、早慶上智、さらに東大に逆転合格。大学では教育学を学ぶ傍ら、大学受験雑誌のライター、全国模試の採点アルバイトを経験し、「結果の出る勉強法」をさらに深く研究。天才・秀才たちの集まる東大を「トップクラスの成績」で卒業。卒業後は、約500倍の倍率を突破し、マスコミ企業に就職。
その後も、限られた時間の中で仕事と勉強を両立、英語・IT・会計など8つの資格を「独学」で取得し、昇進やキャリアアップを果たす。中でも、英語では「TOEIC950点超」を取得したほか、留学経験ゼロで自己紹介もできなかったところから「Google社員レベル」と評価されるほどペラペラに話せるまでにレベルアップ。
結婚・出産後も、なかなか寝てくれない0歳児の子育てで自分の時間がほとんど作れない中で、「約半年で」東大大学院に合格。
趣味は、旅行、美術鑑賞、美容。世界遺産検定、美術検定、化粧品検定などを取得。大好きな趣味を楽しみ、充実したプライベートを過ごす。
 
 
 
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