【実録】3日で散らかってた部屋が、1か月半キレイなんですが?ガチで捨てまくれた「本気の手放し」レポート

小1で自分の部屋をもらったときからだいたい部屋は散らかっている、年季入った散らかし魔・ライターの後藤です。でも虫は苦手なので、きちんと掃除はして「清潔感ある散らかった部屋」を追求してきました。

が、突然断捨離にハマりまして、ここ最近「半年に一度ペースで、大幅な断捨離」を繰り返してきました。毎回部屋にあるものを全部見直すと、不思議と毎回いらないものが大量に出てきます。だいたい毎回、大きな段ボール2〜3箱分寄付や売りに出し、ゴミ袋5袋くらい捨てる、というペース。4回くらいこれを繰り返したところで、ようやく部屋に対してモノの量が適正になったのか、急に散らからなくなりました!!

これまで「3日連続部屋が散らかっていなかったこと」がないくらいの散らかし魔だったのに、もう今、1か月半くらい全然散らかってません。奇跡。

なーんだ、私、片付けが苦手なんじゃなくて、ただただモノが多かっただけじゃん!!

前置きが長くなりましたが、そんな年季入った散らかし魔の断捨離レポートをお届けします。

(※記事にするつもりなくいろいろ捨てていて、後から写真を撮ればよかったと気づいたので写真がありません)

【そもそも】今回断捨離を決断できた理由→冷蔵庫が壊れかけた

17年、ずっと使っていた冷蔵庫が壊れかけました。

8月上旬のある朝、いつものように冷蔵庫を開けると、庫内の電気がつかず、真っ暗。夏場に冷蔵庫が使えないのはだいぶ危機。「え、壊れた…?」と焦りつつ、常温で置いていた缶ビールを冷蔵庫に、大きめの保冷剤を冷凍庫に入れてみて「果たして、新規で入れたものは冷えるのか」をおそるおそる実験すると、冷えました。ということは冷やす機能は壊れてない。

が、17年使ってまあまあ年季入った冷蔵庫が、ある日突然電気がつかなくなる…というのは、どう考えても、いつ壊れてもおかしくない状態突入のサインです。
本格的に壊れてどうにもならなくなる前に、新品に買い替えたほうがいい。

ずっと一緒にやってきた冷蔵庫。毎日絶対最低10回は開けてきたであろう冷蔵庫。私の体を作ってきた食材たちを、ずっと冷やしてくれていた冷蔵庫。もはや、自分の体の一部。上京してひとり暮らしを始めた初日、狭いワンルームの部屋で、ベッドと冷蔵庫がまあまあ近い位置で、冷蔵庫の音がうるさくて眠れなかった思い出…。

お別れするのがとても寂しくて、「もはや、この冷蔵庫を買い替えて処分するなら、他の全部も処分できるのではないだろうか?」と思い立ちました。その結果、同じく17年一緒にやってきたカラーボックスもカラにしてついでに粗大ゴミに出せたほど捨てまくることに成功。(カラーボックスはなぜかあんまり寂しくなかった)

あ、ちなみに冷蔵庫は、ビックカメラで店員さんに相談しながら人気のものに買い替えたらとっても使いやすくなりまして、もうちょい早く買い替えてもよかったな、と思いました。
人生そんなもんです。

というわけで、項目ごとに断捨離レポート、お届けします。

【1】服

「部屋片付けたい気持ちはあるけど、気力が出ないんだよな〜」というときに、ひたすらKindle Unlimitedで「断捨離」「片付け」的なキーワードで検索して片付け本を読みまくったのですが(←本だけ読んでやらないのもあるある)、何冊か読んで共通していた法則は「今、使わないものは手放す」ということ。

<「着られるか」じゃなくて「着ているか」で判断>

服でいうと「着られる・着られない」で判断するのではなく「着ている・着ていない」で判断、という基準です。

人によって服の適正量はばらつきがあると思いますが、私の場合、気に入った服を超ヘビロテして着る癖があります。去年の秋冬は同じレザースカートを2着買って週5で着てた。今年の夏も、いちばん気に入ってたスカートが洗えば2時間で乾く素材だったので、週の半分くらいは履いてた。

つまり「超お気に入りの服」が1シーズンに上と下がそれぞれ3〜4着あれば、余裕で事足ります。

というわけで、下記の「客観的に見るとかわいいし『着られる』んだけど、さまざまな事情で私は着なくなってしまった」子たちを寄付したり売ったりしました。

・近所を歩くくらいなら平気だけど、長時間歩くとなぜかすごく疲れるスニーカー
・デザインはかわいいけど、おなかまわりがちょっと太って見える、ウエストゴムのイージーパンツ
・キレイに使ってるはずなのに、出かけるたびになぜか毎回どこか汚れる白いバッグ
・かわいいはずなんだけど、肩周りのボリュームが微妙に気に食わなくて、着ても結局着替えちゃうジャケット
・形が変わっていてかわいいけど、アイロン必須の素材で、アイロンかけるのがめちゃ面倒なブラウス

などなど。

ところで、部屋にいたのは、年末年始に行った「”持ってる服一回全部着る”選抜試験」をくぐり抜けた子たち。そこで「もう着ない」と判断した服はすでにすべて手放し済み。そんなまあまあ精鋭チームからさらに30着くらい手放したんですが、もはやあんまり何を手放したか思い出せません。そういうものです。「着られる・着られない」ではなく「着ている・着ていない」軸、相当有効です。

ちなみに「使えるのに捨てるのもったいない、でもこれを売れる気がしない」という方は、「寄付」がおすすめ。調べると結構なんでも寄付できるところが出てきます。私は「使えるものを捨てる」がかなり苦手なので、結構寄付しております。

<強敵は「思い出補正服」>

しかし、この「着られるけど着ない服手放す作戦」、手強い敵がいます。「もう絶対着ないけど、思い出が強すぎる服」です。
私の場合「推しにハマった当時現場にめちゃくちゃ着ていった、推しのメンバーカラーのワンピースとスカート」です。

一度「いや、着ない服が家にあってもしょうがない」と、「売る」ボックスに入れたのですが、結局「やっぱりこれは手放せない」とクローゼットに戻しました。
ワンピースは10年以上前に買ったもので、デザインがとにかく若く、もう絶対間違いなく着ない。スカートも、9年前のものなので丈とデザインがひと昔ふた昔前。どちらも着ないとわかってはいるけれど、これを見ると駆け抜けたあの充実した日々を思い出す…。

よく「思い出の品は写真に撮ってから手放す」という技も定番ですが、無理でした。そんなにかさばらないし、2着だけなので許してください。

これはイメージ画像なんですがだいたいこういう感じのワンピ。今の私は絶対着ない…↓

【2】コスメ

こまごまと衝動買いしたものの使いきれないコスメ、どうしてこんなにあるんでしょう。「ちょっと気になるやつ、1000円だし買っちゃえ〜」の積み重ねが大量です。

スキンケア系やリキッドファンデ、リップなどは「なんとなく、衛生的に、半年〜頑張っても1年以内くらいに使いきったほうがよさそう」と手放しを決意しやすい。
が、問題は見た感じ全然使えそうなチークやアイシャドウなどの粉もの…。

「使ってないけど、まだ使える」コスメがどれだけあることか。
でも、結局毎日使ってるコスメはそう多くない。ほぼ同じものを毎日使ってる。スタメン組は、アイシャドウが3種類、リップが5種類あるくらいで、他は毎日同じ。

じゃあ、スタメンだけあればよくないか?

こんなにたくさんあっても使いこなせないのよ。

<一瞬でも顔につけるかどうか悩んだもの、全部処分した>

というわけで、こちらも同じく「使える・使えない」ではなく「使っている・使っていない」で判断。「なんか使えそうだけど、いつ開封したかわからない」コスメや、「最後にいつ使ったか覚えてない」コスメ、思い切ってさようならすることにしました。

処分するか悩んだものは、一度全部顔につけてみることにしました。そのときに、一瞬でも「これ顔につけて大丈夫?」と悩むほど前に開封したものは処分。そして使ってみて、「今の自分には違うかな?」と思ったものも処分。逆に「最近使ってなかったけど、これいいじゃん!」と思ったものはスタメン入り。

その結果、「毎日のように使っている」一軍コスメと、「たまに使っている」二軍コスメだけが残りました。すべて把握できる量なので「今日はあれ使おうかな〜」と、今まであまり使ってなかった二軍の子たちも日の目を浴びるようになりました。よかったよかった。

そして「これがあれば私は大丈夫」と思えたので、新しいコスメを買うときは「手持ちと似たような色ではないか、使わなくなったあのコスメの要素が入っていないか」など判断基準ができたので、ムダ買いも激減。(まあ、コスメって勢いで買うのが楽しいところもあるんですけどね…!)

【3】推し関連のグッズ

さて、ここまで「使える・使えない」ではなく「使っている・使っていない」軸でいろいろ手放してきました。
…推しがいる皆様、「いや、それだと無理」と思いますよね。「使わないとわかってはいるけど手放せないグッズ」大量にありますよね。使うとか使わないとかじゃないですからね。

ランダムで手に入れた「きっとこれは私以外の人が持ってたほうが幸せだろうな〜」というグッズや、5年以上見ておらずこれから先も見なさそうなDVDなどはこれまでもちょくちょく欲しい人に譲ったりしてきました。
が、「発売されたら何も考えず買う」と後先考えずに収集してきた「1推し」のグッズは不可侵。…でしたが、「存在を忘れているものは存在しないと同じ」という法則を読みまして、勇気を出して整理に着手してみました。

<不可侵の推しのグッズを整理してみた基準>

今回思い切って旅立たせた基準はこちら。

・買ったけど存在を忘れてしまいこんでいたもの
・飾り方も使い方もわからないもの

たとえばこんな感じ。

未開封のアクスタ→開封したものが大量にあるから、買って未開封な時点で今後もたぶん開けない

缶バッジ→痛バッグを作る派ではないし、缶バッジ飾る専用のアイテムを買っても結局飾らなかった

内容を忘れているDVD→もともとそんなに映像を見ないほうなので、これからも見ない。万が一何かのきっかけで見たくなったらたぶんオタク友達が持っているはずなので、一緒に見るか、貸してもらう。でもそもそも詳しい内容を覚えてないので、見たくなる日は今後も来ない気がする。

本当に謎のグッズ→詳細を話すと何のグッズかバレかねないなのでフワッとさせておきますが、どの界隈でもある「いったい作った人は何を考えてこれを作ろうと思ったんだ? どういう企画会議を通したんだ?」と疑問に思う、一応買ったもののどうしていいかわからない謎のグッズ。さようなら。

ポスター→何かと特典になりがちだけど、ポスターを飾ると部屋に圧迫感が出るのがあまり得意ではないので、貼らないタイプ。というわけで取っておいても仕方ない。

などなど。これもいろいろ手放しましたが、そもそも「持っていることを忘れていた」子たちが多かったので、数日したら何を手放したかすっかり記憶があいまいに…意外といけました。

その分残したアクスタや生写真は大事に飾ってみました。うん、かわいい♡

【4】本

本が好きなので、家に大量にあります。ありすぎて整理できず、「本の上に本を横に重ねる」多々…でもあれって一回やると取り出しづらくなって、かなり良くないんですよね…。頭ではわかってます。

本棚に入っている本には、一度読んだきり、全然読み返していない本。読みかけで、数年放置している本。そんな本が結構ありました。
「本当に読みたかったら、もう一度買おう」と決めて、まとめてさようなら! ずっと本棚がかなりごちゃごちゃしていたのですが、余白ができてスッキリ。

整理して以来、買うときに「これは紙で持っていたいか? それでも電子書籍でもいいのか?」を問いかけて、基本は電子書籍派になりました。でもやっぱり「これは紙で読みたい!」という本ってあるんですよね。「情報を得たいもの」は電子書籍、「本を読むこと自体を楽しみたいもの」は紙で買いがちです。

<それでも残したもの>

装丁がきれいな、「本を所有していること自体が楽しい」本は一旦残しました。
そしてこちらも「思い出補正」が強いものは、数年読んでいなくても手放しませんでした。だって、幼稚園の頃から大好きで上京するときも持ってきた絵本や、大好きな友達が贈ってくれた本は、たとえ内容は同じ作品を買い戻せるとしても、それは「同じもの」ではないのです。


【5】その他いろいろ

これも「使える・使えない」ではなく「使っている・使っていない」でいろいろと整理。

<手放したものたち>

・服買ったときの紙袋

「何かに使えそう」ってとっておくものの、結局あんまり使わないものNo.1。しかも地味にかさばる。大中小を2つくらいずつ残してグッバイ。

・謎のコード

「これ、なんのコード…?」と思ったもの、一生使わない。
特殊でよく使うものなら何に使うコードか覚えているはずだし、そもそもだいたいはUSBやLightningなどの買おうと思えばすぐ買えるもの。というわけでグッバイ。

・100均でなんとなく買ったグラス類

グラスなどが好きなので、10人以上のホームパーティーができるくらいあった。
もう少しいいお値段で自分のお気に入りのものを持っているし、たぶんこの先我が家で10人以上のホームパーティーは開催しないので、「本当にお気に入りのもの」だけ残して手放し。

・全然使わない食器

一時期食器にハマってお気に入りを買ったので、お気に入りを買う前に「なんとなく」使っていた子たちはいつのまにか使わなくなっていました。それがまぁ結構ある…。さようなら。

・お土産で買った、めっちゃかわいいけど書きづらいボールペン

これまでの断捨離で毎回悩みながら「でもかわいいんだよな〜」と生き残ってきたが、本当に使っていない。さようなら。

・10年以上前に買ったちょっとファンシーなレターセット

使える使えないで言うと使えるが、じゃあこれで今の私は誰かに手紙を書きたいのかと聞かれると、ちょっとイヤ。グッバイ。

・高校〜大学時代に使っていた電子辞書

今後絶対使わない。むしろなぜ残っていたのか謎。鬼の大学受験勉強を一緒に乗り越えた思い出補正はあったものの、なぜかなんの未練もなく処分できた。


<使っていないとわかっているけど、手放せなかったものたち>

・コンサートのチケットの半券

何百公演分あるのか数えるのも怖いくらい、信じられないくらいある。一応1年ごとに封筒に入れてまとめてある。大切にしてるならファイリングすればいいんだけど、そこまで手間をかけたくはない。でも捨てるのはしのびない。どうしようと思いながら今回は取っておくことにした。でも結構かさばるのでいつかは決断をしないといけない。

・マステ

旅行に行くと小さくて数百円で買えるので、あっというまに増えたマステ。日本各地のご当地マステがあるので、人生10回やっても使いきれなさそうなくらい持っている。ほんとに何m分あるんだ?
でも↑で捨てられたレターセットと異なり、買ったときとセンスがそんなに変わっていないのか、マステはなぜか捨てづらかったので、何かとガンガン使いまくることにした。そしてしばらく新しいものを買わないと決めた。

・自作アクセサリーのパーツ

9年前に、推し色や推しのモチーフを詰め込んだアクセサリーが欲しくて作りまくっていたときの残ったパーツやラインストーン。しばらく作っていないし、今はアクセサリーはシルバーかゴールドのシンプル系しかつけないため、二度と使わない可能性99.9%。でも平成ギャル世代なのでラインストーンはやっぱり好き。そんなにかさばるものでもないので、一旦保管。

・浴衣

一時期和服にハマっていたので10着くらいある。帯もめっちゃある。でも今は猛暑がつらすぎて数年着ていない。でもまたいつかハマる気がする。柄が若くて今後一生着なさそうなものは手放しましたが、渋めのものはステイ。和服は一期一会…。

 

そんな感じです!!

ちなみに私はフリマアプリは一切使ってません。なぜなら生粋の面倒くさがりなので、写真を撮って説明文を書いて発送して…などのこまごました作業をすると考えるだけで憂鬱になるからです。

ぜひ「使える・使えない」軸ではなく「使っている・使っていない」軸で捨ててみてください。相当おすすめです。

構成/後藤香織 写真/(c)Shutterstock.com