WI おふたりの好きなシーンを教えてください!
多部 この映画って……告白をしたり、愛し合ったり、ケンカをしたり、山場がたくさんあるんですが、私は何気ないシーンが好きです。(京志郎との)距離感が掴めない感じとか、京志郎がいなくなって、志乃が仕事に邁進するシーンがすごく好きです。
加藤ミリヤさん(以下、ミリヤ) 私は、居酒屋のシーンが好きです(笑)。恋愛映画としての好きなシーンじゃなくて、多部ちゃんの好きなシーンみたいになっちゃうんですけど(笑)。志乃としてすごいリアルだなって。女子目線ですが、お酒飲んで赤くなって、自分の素が出る瞬間がすごいリアルで好きです。あと、男湯に乗り込んで行くシーンもすごく好きです。あのシーンを観て “やってくれた!” って思った女の子、いっぱいいるんじゃないかな? あそこまで行動に移せる子ってなかなかいないと思うから。だからあのシーンを観てスッキリする女の子いっぱいいると思います。
WI 私もスッキリした女子のひとりです(笑)。さて、名場面もたくさんありましたが、印象的なセリフも多かったな、と思います。心に残っているセリフはありますか?
多部 私がすごく印象に残っているセリフは、スーパーで京志郎と電話をしながら食材を選ぶシーンの時に「幸せだと、好きだと感じるほど、怖くて怖くて怖くて……不幸の準備をしてしまう」という心の声があるんですが、このセリフは原作にもあって、原作の中でも一番覚えているシーンでした。そのセリフはナレーションを録るのも緊張するくらい、すごく好きなというか……思い入れのあるセリフです。
ミリヤ 私は、京志郎の「俺だけを愛してろ!」ってセリフが印象に残ってます。“愛してろ” って?みたいなことになるんですけど(笑)。それ言える人ってあんまりいないなって思うし、それが嘘でも本当でも、この人と一緒にいたら面白いんじゃないかな?って。京志郎はそういう言葉をいっぱい持ってる人だなと思いましたね。