古い雑居ビルの中、散らかったオフィスに薄汚れたジャケットを着た中年の男性……そんなドラマのような「探偵事務所」をイメージしていたのですが、JRのターミナル駅の近くにあるそこは、整然としていて、普通の会社、という感じ。ブースに通されて待っていると、入ってきたのはどこにでもいそうな、40代くらいの女性。その人が相談員で、実際に動く調査員さんに指示を出す、なんて、そのときは想像もつきません。
ことの経緯を簡単に話すと、彼女はあたたかな表情で、でも感情を交えない事務的な口調で、今後の手続きについて説明してくれました。
そのときわかったことは、以下の通りです。
・ 尾行にかかるお金は1時間2万円です。
・ 証拠をあげるのに、個人差はありますがだいたい100万円は覚悟してください。
・ 浮気が離婚の理由として確実に認められるためには、2度、証拠をあげる必要があります。
個人的に興味深かったのは、探偵は基本ふたりで動く、という話。よく考えてみれば、探偵さんもトイレ行くだろうし、どう動くかわからない人間を、ひとりで尾行なんてできませんよね。
そしてなにより、思ったよりずっと高額です。定期預金を崩さないといけない。リスクを回避するためには、私のほうでもできるだけ情報を集めて、調査をする日の狙いを定めてコストを抑えよう……。そう、と覚悟を決めました。
ただ、確実な離婚の理由になるのが「反復した不貞行為」というのには、本当に驚きました。「一夜の過ちは大丈夫」ということになりますよね。最近では1度でも不貞と認められることも多いそうですが、それにしても、誰が決めたのか知らないけれど、なんだか腑に落ちないな、と思ってしまいます。
ともあれ、こうして「調査」ははじまったのでした。(小川まや)
★第3回はコチラ→ 【離婚どうしよう3】携帯、SNS、●●…浮気をつかむにはコレをチェック!
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※著者プロフィール
都内の大学を卒業後、商社勤務。大学のサークルの先輩と28歳で結婚。30歳で出産。現在33歳。仕事と子育ての両立は大変だけれど、そろそろふたり目の子供が欲しいな、と思っていた矢先に、夫に離婚を切り出され……。
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