先日行われた「M-1グランプリ」。今年は敗者復活戦から反省会まで、当日はテレビにかじりついてずっと観ていました。元々お笑いは好きなのに、ここ最近はM-1当日にリアルタイムで観ることができていなかったので、本当に久しぶりに隅々まで堪能しました。やっぱ、お笑いって素晴らしい!話術だけでこんなにも楽しませてくれる芸人さん改めてすごい!日々の疲れもストレスも忘れる、癒しと興奮のひとときでした。
そして1点、M-1本編からは脱線するのですが、すごく夢中になってしまったポイントがありました。
海原ともこさんのリップがかわいい…
それは、審査員の海原ともこさんのリップです。海原さんは、オレンジベージュのようなリップをつけていました。ベージュ系なので唇がすごく目立っているというわけではないのに、しっかり存在感があって、目元や肌の質感などとのバランスも美しく。海原さんが映るたびに「リップ、かわいい色だなー。メイク、素敵だなあ」と釘付けになっていたのです。Xで検索をしてみると、「海原さんのリップの色かわいい」といった同種の書き込みがあり「わかるかわる!」と、同志を見つけた気分で嬉しくなりました。
翌日も海原さんのことが気になり、色々と調べているとご本人はリップをたくさんお持ちでこだわりがあることや、「おそらくこのリップではないか」と、アイテムを推察する書き込みも見つけました。「世の中の人のリサーチ力すご」なんて最初はただ感心してそのつぶやきを眺めていたのですが、その数秒後には「いや、待てよ。海原さんと同じリップ、欲しいかも。見つけてくださった方、ありがとうございます」と考えが180度変わり、足はデパートに向いていました。(ちなみにこの記事は、最後まで読めば海原さんの使用色がわかる、という内容のものでは無いのでご了承ください!)
候補は4本
私が見た情報によると「このリップでは?」という候補として4本(ブランドは全部違うもの)がピックアップされていました。この日、デパートに滞在できる時間は40分ほど。年末の百貨店の1階、わんさか人がいます。限られた時間のなか、身動きが取れなくなりタイムオーバーとならないよう、今回は4ブランドに狙いを定めました。「もしかして、あそこの、あれかも?」という可能性は探らないことにしました。
ということで40分1本勝負、スタート!
リップ探しの旅のゴングが鳴りました。足早にカウンターを回ったところ、4本のうち2本は、該当品番の取り扱いがありませんでした。もう廃盤になってしまった商品だったのかもしれません。2/4、つまり1/2、消えました。なので残るは2本。1本目のブランドのカウンターで美容部員さんに声をかけ、該当商品をタッチアップしてもらいました、その瞬間、もうワクワクです。塗り終えて、鏡を見ます。
「なんか違う。…てか、全然違う!」
しかしこれは、予想アイテムが外れていた、ということでは決してないと思っています。ベージュ系のリップなので、私の唇の元々の色との兼ね合いや、顔全体で見たときのバランスが「思ってたのと違う!」ということでした。なので人によっては「これこれ!」となる場合もあると思います。私の場合は「あの画面で見た華やかさはどこへやら…」状態。そんな思いを抱えた私のちょっと悲しい表情を汲み取ったのか、美容部員の方が「ベージュでお探しなら、この辺はどうですか?」と薦めてくださったリップはパッと見て、もうどこにも、海原さん感のない色味です。でも、物は試しというわけで、全然海原さん感のないベージュリップをつけてもらいました。鏡を見ます。
「この色、なんかいい!」
お買い上げです。思い描いていたベージュとは微妙に違う色味だけど、妙にしっくりきて欲しくなってしまいました。ただこの時点では、もう1ブランド残っているから、そこではM-1と同じものをゲットできるかもしれない!という淡い期待を捨てていなかったことも事実です。(このとき「どうしても同じものが欲しい」モードに突入)
ベージュリップの壁
そして次のブランドでも品番を伝え、タッチアップしていただきました。リップの見た目としては、ドンズバで「あのリップ」な感じが漂っています。白っぽさを含んだ、ちょっと平成ギャル味のある、クリーミーなオレンジ系ベージュ。これな気がしてなりません。当たり確定!? はい、鏡見ますよ。
「違う、違う、そうじゃない…」
物として見ていたリップはめちゃくちゃ可愛いかったのに、自分の唇に乗った途端OMG。…そう、この時はっきりとわかったことがありました。「あのリップ」が欲しいとは思ったけど、あくまで「自分に似合う前提で」似た色味のリップを見つけたい。願いはこれでした。しかしそれがスッと叶わない、ベージュリップの壁が立ちはだかるのです。ベージュリップは一歩間違えると、顔から血色を奪い老けて見せることに長けた恐ろしい才能をもっています。色が問題ではなく、個人との相性が大切という、厄介なベージュリップの特性が余計慎重にさせます。
ただ、このブランドの中にも、しっくりくるベージュリップはきっとあるはず。「なるべく似たような抑えめのベージュオレンジトーンで、ほんのり違う色味って他にありませんか…?」と細かいオーダーをさせていただき(なぜここまでベージュリップを必死になって探していたのか美容部員さんに理由を打ち明けたくもなりましたが、年末の忙しい百貨店ということでご迷惑にならないよう自粛)…。で、おすすめされたリップをつけてみたところ「さっきよりこっちのほうが絶対いい!顔がパッとする!」とすぐになり、結局、お目当てとは違う品番を購入(この流れ2回目)。
ここでは、購入した2本のうち、よりイメージに近かった1本をご紹介します。
海原さんをM-1で観ていた方は「色、違くない!?」って思われるかもしれません。私もちょっとそう思ってます。でも、辿り着いたのはこのカラーで、これはこれで大満足で、すごく良いリップなのです!
総括。ベージュリップの奥深さについては、十分知っているつもりでした(なぜなら今年、弊媒体ではこんな付録も作ってみたからです)。なのにやっぱり、ベージュリップに惑わされ翻弄されそうになった、2023年末。ただ美容部員さんのナイスなご提案により、自分の味方となってくれそうなベージュリップを手に入れることができました。今回のこのお買い物はもしかすると、「個人的M-1盛り上がり記念グッズ」として、何か手元に置いておきたいという気持ちの表れのような気がしなくもないです。M-12024非公式グッズとして、大切に使いたいと思います。そして海原さんのリップが実際のところ、どれなのか?正解を知ることができる日がくるかはわかりませんが…答え合わせはその時まで楽しみにとっておきたいと思います!(編集部加藤)