地味に読めないかも。「暗澹」の読み方、分かる?

「月極」「老獪」「造詣」など、なんとなく読めているつもりでじつは読めなかったり、間違った読み方で覚えてしまったり…という熟語って意外と多いものです。何かの拍子に間違って読み方を披露してしまって、恥ずかしい思いをしたことがある人もいるのではないでしょうか。
今回の日本語クイズも、そんな「読めそうで意外と読めない日本語」からの出題です。お題はこちら。

「暗澹」
ニュース記事や小説でちょこちょこ見かける、こちらの日本語。なんとなく読めたつもりで、あいまいに読み飛ばしてしまっていませんか? この機会に読み方を確認しちゃいましょう。

■ここでヒント!

読み方を探るためにも、まずは意味からしっかり確認していきましょう。小学館デジタル大辞泉によると、「暗澹」の意味は次のとおりです。

1 薄暗くはっきりしないさま。暗く陰気なさま。
2 将来の見通しが立たず、全く希望がもてないさま。

現代でも両方の意味で使われていますが、とくに2の意味で見かけることが多いかもしれません。何かネガティブな出来事があったときや、将来に希望が見えてこないような事態に陥ったときに、「暗澹とした表情」「暗澹たる気持ち」というように使われます。ちなみに、ひらがなで書くと「あん◯◯」の4文字です。
さて、そんな「暗澹」の読み方は…? さっそく正解を見てみましょう。

■正解は、こちら!

「暗澹」の読み方、正解は「あんたん」でした。
「澹」という字は、「しずか、おだやか、やすらか」などの意味を持つ漢字で、「あっさりしているさま」を表す「淡然(たんぜん)」という熟語は、「澹然」という表記に書き換えることもできます。普段なかなか触れる機会がない漢字ですが、この機会に覚えてみてくださいね。

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(豊島オリカ)