●予告でも登場する、濱田岳さん演じるいじめっ子・西河内好平に言いがかりをつけられて、ふざけながら謝るシーンがありますが、映像が用意されていない状態で、どのように演じられたのですか?
瀧本 台本に「どうもすみまてぇ~ん!」と台詞だけ書かれていて、最初は「どう演じようかな」と悩みましたが……とにかくはじけてみました! 結果、予告動画にも使っていただけたので、良かったです(笑)。
●本作で瀧本さんが演じられたネロの、どんなところに注目してもらいたいですか?
瀧本 本作でのネロは、生前自分を虐げてきた人間たちへの、復讐のためだけに蘇りました。でもバカボンや、バカボンの家族たちの優しさに触れて、たくさん気持ちが揺れ動き、変化していくんです。そんな、ネロの子どもながらに成長する姿に、注目していただきたいですね。
●以前声優としてご出演された映画『風立ちぬ』と、本作『天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~』では、どのような違いがありましたか?
瀧本 映画『風立ちぬ』のときは、ほとんど絵がある状態でのアフレコだったのですが、今回は絵がない状態でのアフレコ。どちらも声優としての出演ですが、まったく違った挑戦になったと思います。演技指導に関しては、宮崎さん(宮崎駿監督)には特になにも言われなかったです。テストで「やってみて」と言われて演じたものがそのまま作中で使われていることもあって、私から自然とそのまま出たものを使っていただけたと思います。
●それに対して本作は、演技指導の面ではいかがでしたか?
瀧本 本作もまずは自分で演じてみて、確認していただいて……という流れでしたが、どうしても絵がなく台本のみとなると想像しづらい部分があって。でも、そこは監督が丁寧に導いてくれました。ネロが変身するシーンで「もっとブラックにしてください!」なんて言われたこともありましたが(笑)。
●声優としてさまざまな作品に出演されたり、最近では歌手活動をバンドとして再開されたり、お仕事の幅を広げられていると思いますが、今後挑戦してみたいことはありますか?
瀧本 現在の活動はバンドのヴォーカルとしてですが、ソロでも活動できるようになりたいですね。今後の目標としては、みんなを楽しませる、エンターテイナーになりたいと思っています。