【2023赤ちゃんの名前ランキング】よく使われた漢字1位は「翔」。多い名前1位は?

「○○のような人になって欲しい」「秋に生まれたから」そんな様々な思いや意味を込めてつけられている名前。その年の世相や話題となった事柄を反映していることも多いですが、2023年はどのような名前が人気なのでしょうか?

 

そこで、株式会社ベビーカレンダーが2023年に生まれた87,544人の赤ちゃんを対象に行った、「赤ちゃんの名前」に関する調査の結果を紹介します!

WBCの影響大!選手の名前が急上昇。漢字1位には「翔」

2023年3月に開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、14年ぶりに世界一に返り咲いた日本。その影響を受けて、今年の赤ちゃんの名づけでは、WBCで活躍した選手の名前に人気が集まっています。

例えば、ロサンゼルス・エンゼルスで投手と打者の二刀流として活躍し、WBCでもMVPを受賞した大谷翔平選手の「翔」が、男の子の漢字ランキングで1位に。2位の「陽」と3位の「斗」の差が84件なのに対し、「翔」は2位の「陽」に464件という大差をつけました。

また、同じくWBCで活躍した佐々木朗希(ろうき)選手と同じ、「朗希」という名前の件数は、昨年0件から、今年は3件に。「ろうき」というよみの件数も、昨年0件から今年5件に増加しています。

そのほか、2023年夏の甲子園で優勝した慶應高校の”美白王子”こと丸田湊斗選手の「湊斗」が、昨年18位から今年は7位へランクアップ。さらに、男子バスケW杯で活躍した渡邊雄太選手の「雄太」は、昨年0件から今年4件に増加していました。日本人スポーツ選手の活躍が目覚ましい昨今、世界に羽ばたく選手のようにわが子も輝いてほしいと願うパパやママが多かったようです。

 

<名前>一文字の名前が男女ともに増加!ポイントは古き良き日本を連想する「ネイチャーネーム」

今年の傾向として、海外の方にも発音しやすいような「一文字の名前」が男女ともに増加。男の子はTOP10のうち半数以上の6つが、女の子はTOP3のうち3つが一文字の名前という結果になりました。その背景には、大谷翔平選手や渡邊雄太選手のように海外に拠点を置いている日本人選手の目覚ましい活躍も理由だと考えられます。

海外でも通じるような要素を感じられる名前が増えている一方で、日本の古き良き自然の美しさがイメージできるような名前“ネイチャーネーム”の人気も高まっています。新型コロナウイルス感染症の影響による海外渡航の制限が緩和されたことで、改めて日本の自然や景色に目を向けて、日本国内の良さを再確認する動きが高まっていることも理由のひとつかもしれませんね。

例えば、今年の女の子の名前ランキングでは「翠(主なよみ:すい、みどり)」が一昨年55位から去年19位と順位を上げ、今年は3位に大きくランクアップしました。「翠」は、緑色の羽を持つ翡翠(カワセミ)に由来していて、カワセミは正岡子規などの俳人の作品にも用いられており、日本の情景を表す言葉として古くから親しまれています。躍動感あふれるカワセミの生命力と上品で澄んだ緑色の印象を合わせ持ち、美しい景色がイメージできますね。

さらに今年ランクを上げた注目のネイチャーネームは、「凪(主なよみ:なぎ、なぎさ)」です。男の子の名前ランキンングで、昨年13位から今年8位へとランクアップしている「凪(主なよみ:なぎ、なぎさ)」は、楷書体の「風」の外側の部分に「止」の字を合わせ「風が止まる」という意味で使われてきた国字(和製漢字)で、海上の風や波が穏やかになる情景がイメージできます。ほかにも「樹(主なよみ:いつき、たつき、じゅり)」や「暖(主なよみ:だん)」、「杏(主なよみ:あんず)」など自然にまつわる名前が人気でした。

<男女別の傾向>

男の子の名前ランキングTOP3は、1位「蓮」、2位「陽翔」、3位「碧」でした。

「蓮」は2年ぶりに1位に返り咲き、「陽翔」は3年連続2位をキープしています。以降、4位「湊」、6位「蒼」、8位「凪」、9位「律」と一文字の名前が続き、5位「結翔」、7位「湊斗」は近年人気の“と止めネーム”が多くランクイン。「陽」や「湊」、「凪」という漢字からも、男の子は自然をイメージさせる漢字が人気のようです。

女の子の名前ランキングTOP3は、1位「陽葵」、2位「凛」、3位「翠」という結果に。1位の「陽葵」と2位の「凛」はどちらも2年連続で順位をキープ。4位の「紬」は、昨年8位から一気にランクを上げました。さらに、「結愛」は昨年13位から6位へ、「琴葉」は昨年14位から8位とそれぞれTOP10入りを果たしています。女の子は和風なイメージを持つ名前の人気が根強いようですね。

(※)「凛」と「凜」は同じ「りん」とよむ名前ですが、漢字のつくりの下部分が「示」か「禾」で異なる異体字です。旧字体の「凜」が先に人名用漢字に追加され、新字体の「凛」は2004年に人名用漢字に追加されました。ベビーカレンダーの調査では、どちらも人気が高い名前であるため、分けて集計されています。

 

<よみ>男の子は「と止めネーム」、女の子は英語圏でも発音しやすい「2音ネーム」がトレンド

男の子の名前よみランキングTOP3は、1位「はると」、2位「みなと」、3位「りく」。絶対王者の「はると」は、2018年から6年連続で1位に! 2位「みなと」、4位「あおと」、5位「ゆいと」が続き、今年もまだまだ“と止めネーム” の人気は止まらないようです。昨年12位だった「ゆうと」が今年は順位を上げ10位になりました。そんな中、「りく」と「そら」が昨年に引き続きTOP10にランクイン、男の子の中でも“2音ネーム”の人気が高まっています。

女の子の名前よみランキングTOP3は、1位「えま」、2位「つむぎ」、3位「さな」でした。今年は、TOP10のうち7つが“2音ネーム”に。中でも、1位「えま」、3位「さな」、5位「めい」のように、発音のしやすい名前が人気となっています。昨年11位だった「つむぎ」が今年は2位と大躍進。絹織物や糸を作るという意味で使われる「つむぎ」というよみに、人と人とのつながりを大切にしてほしい、コツコツと根気よく物事に取り組める人になってほしい、というパパやママの思いが込もっているのではないでしょうか。また、話題となったドラマの登場人物と同じ名前であることも、名前の決め手となった可能性が高そうです。

 

<漢字>1位は「翔」「結」。男の子は壮大さや真っすぐさ、女の子は自然や人との繋がりをイメージ

男の子の名前に使用された漢字ランキングTOP3は、1位「翔」、2位「陽」、3位「斗」でした。一昨年4位、昨年3位だった「陽」が2位までランクアップ。大らかでたくましい様子の「大」、ありのままを意味する「真」、豊かさや大きさを表す「太」など、壮大さや真っ直ぐさをイメージさせる漢字が人気を集めています。

女の子の名前に使用された漢字ランキングTOP3は、1位「結」、2位「愛」、3位「莉」という結果に。昨年と3位だった「結」が1位になり、昨年4位だった「愛」が2位になりました。草花を表す「莉」、「花」、「菜」が3位から5位までランクインする中、人と人とのつながりや絆をイメージする「結」や「愛」がTOP2を独占したことから、女の子にはみんなに愛される人や人との絆を大切にしてほしいという思いが感じられますね。

 

様々な思いを込めた「名前」

1年を通して話題となった人物などの影響も見られるものの、名付けるうえで将来への願いや思いが込められていることを感じさせる結果となりました。普段何気なく呼び、呼ばれている名前ですが、必ず何かしらの想いが込められているはず。これをきっかけに、自分の名前の由来を聞いてみると、新たな発見があるかもしれません。(岡美咲)

 

情報提供元/株式会社ベビーカレンダー