「一身上の都合で辞めます」の内訳。20〜30代女性に聞いた「リアルな退職理由TOP10」

“一身上の都合”の本音は…?

働いているとどうしても会社へのモヤモヤが募っていきますよね。誰でも一度は“こんな会社辞めてやる!”と思ったことがあるんじゃないでしょうか?

ここではHiClub株式会社が提供するSNS「GRAVITY」(グラビティ)が20代〜40代の女性ユーザー544名を対象に実施したアンケート調査をもとに、20代〜30代女性が選ぶ「リアルな退職理由TOP10」をご紹介します。

退職理由に使われる“一身上の都合により”という言葉にはいったいどんな本音が隠されているのか…一緒に探っていきましょう!

20代〜30代女性が選ぶ!!「リアルな退職理由TOP10」

結果はこのようになりました。それでは早速、項目ごとに寄せられたコメントを確認していきましょう!

第10位 出産・育児

「出産育児を機に家庭に入りました」

「2人の子育てでクタクタ」

「いまだに男性は育児休暇をとりづらいし、出産育児の負担が女性は大きい」

「初めての出産のため、育児休業をとってそのまま辞めてしまった」

出産・育児と、仕事との両立ができなくなってしまったとの声が。いまだに男性は育児休暇を取りづらく、女性の負担が大きくなってしまっているようです。出産・育児で“望まぬ退職”に追い込まれてしまう女性が多いことはとても残念ですよね。

第9位 会社の将来性

「会社が大きく傾いてしまった」

「いい仕事であったが、資金が続かなかった」

「業績右肩下がり」

「正直業務自体が古く、今後数年で消えそうだったから」

「ブラック企業で、勤めれば勤めるほど黒く染まっていきそう」

「たて続けに人が辞めるので人手不足に耐えられなくなった」

「上層部がしっかりしないとついていけない」

どうせ働くなら、時勢にあった経営をする未来ある会社で働きたいですよね。「この会社は数年後には潰れてるかも…」と思ってしまうような会社は避けたいところです。“考え方が古い”“業績が悪い””たて続けに人が辞める”などの状況から”将来性が無い“と判断している人が多いようでした。

第8位 結婚

「結婚のために引越しをしなければならなかった」

「結婚という“就職”をしてしまった」

「本当は働きたかったが、夫の海外赴任について行くため」

「夫と私の勤務地が違いすぎて、どちらかが退職しなければならなかった」

幸せいっぱいな「寿退社」をする人もいる一方で、「職場は好きだけど、夫についていくため仕方なく…」と、泣く泣く仕事をやめ、キャリアを手放す女性は多いようでした。本人が望んでいるのならともかく、不本意な退職を迫られてしまうのは納得いきませんよね。

第7位 キャリアアップ

「ステップアップのため」

「裁量の大きな仕事がしたかった」

「培った経験をベンチャーで活かしたかった」

「スキルを磨いて、給与を上げた」

「新しい職種にチャレンジしながらも、キャリアアップ!」

とっても前向きな転職理由ですよね! 自分のキャリアを考えて転職をするミレニアム世代は多いよう。ひとつの会社に勤め続けるのではなく、転職をして自分に合った会社を探すことは当たり前になりつつあるのかもしれません。

第6位 社風

「社風は自分では変えられない」

「社風が古く、旧態依然としていた」

「新しいことに全く見向きもしなかった」

「男尊女卑、いまだに女性がお茶を注いでいる」

「基本“建前”で行動する会社で、本音を汲み取らないといけなかったから」

「ワンマン経営、上司が正しい、という風潮が無理」

「ワンマン経営で“社長が絶対に正しい”という風潮があった」

「本音と建前のギャップが自分には合わなかった」

“性格”が合わない人とうまく付き合っていくのは大変ですよね。同様に会社の性格である“社風”が自分に合わないと働き続けるのは厳しいよう… 入社前に面接などで判断できればいいんですが、なかなか難しいみたいですね。

第5位 パワハラ

「パワハラ、アルハラ、セクハラがまかり通っていた」

「人権侵害の発言があった」

「いつも通り普通に業務していたら『やる気ないなら帰れ』と言われた」

「若いから大丈夫はやめてほしい」

「まだモラルが昭和で止まってる人が多い」

「上司がしっかりしてなさすぎた、言いやすい人には当たりが強い」

パワハラに耐える必要は全くありませんし、ハラスメントが蔓延している職場を信用することはできませんよね。ハラスメントを理由とした離職者は年間約86.5万人にも上るとの調査結果(※)も残念ながらありました。

※「職場のハラスメントに関する調査結果」(株式会社パーソル総合研究所)2022.11.18発表より

第4位 休日出勤・長時間残業

「8時〜翌2時まで働く毎日だった」

「クリエイティブな職場だったが、残業という概念がなかった」

「アニメーター。長時間労働、低賃金、夢だった仕事でも無理でした」

「休日出勤は当たり前、超絶ブラックだった」

「飲食だったため、休日にも出勤させられていた」

「自分の時間が取れず、辛かった」

「残業も休日出勤も自分でコントロールが出来なくて、命ぜられたまま応じるしかなく病んでしまって辞めた」

「営業職に就いてた時、家に帰るのが日付変わって1時」

働き方改革が推し進められている現在ですが、まだまだ、長時間残業が発生する職場もあるようです。休みなく働き続けていると、ふとした拍子に大きく体調を崩してしまうこともありますよね。健康的に働ける職場に勤めたいところです。

第3位 体調不良

「持病が悪化してしまい、働けなくなってしまった」

「大きな病気にかかってしまった」

「人間関係、業務過多、睡眠時間の減少、様々な理由でキャパオーバー。体調を壊してしまった」

「ストレスからくる体調不良で仕事を辞めてしまった」

「仕事のしすぎで体が動かなくなってしまった」

ストレス、持病の悪化など… 体を壊す理由は様々。体調不良が原因で働けなくなってしまったという人が多くいました。まずは健康を第一に考えたいですね。

第2位 給与が低い

「結局はお金が大事」

「仕事の責任の重さと給料があっていなかった」

「低賃金すぎて生活できない」

「“やりがい”とかふざけるな!お金で動いてるわ!!」

「生活ができなくなった」

「仕事へのモチベーションが変わる」

「お金が理由で転職する人は多いはず」

「拘束時間が長い割りに給料が低かった」

「業務内容、業務量に対して給料が適切でなかった」

仕事に“やりがい”より “業務内容にみあった給与額”を重要視している人が多く見られました。仕事に“やりがい”を見出せることは素敵ですが、“やりがい搾取”には断固として反対したいところです。お金を得ることは大きな働く理由なので、仕事をしっかり賃金に反映して欲しいですよね。

第1位 人間関係

「仕事は我慢できてもそこにいる人間関係が悪いと最悪」

「環境が悪い場所だと働く意識が薄れる」

「心が壊れる原因の全ては“人間関係”」

「一生で一緒にいる時間が最も長い人達なのに、合わなかったら最悪」

「機嫌によって態度が変わる方が上司で精神的にやられた」

「悪口や噂話のオンパレード」

「お客さんの取り合い、人格否定、いじめなど」

「心が壊れるほどの無理をする必要はないと思った」

「社内不倫、虐め、噂話ばかりでうんざりした」

「悪待遇でも人間関係が良ければある程度はやっていける」

仕事仲間である上司・同僚とは1日のほとんどの時間を一緒に過ごすことになります。そんな職場の人間関係がギスギスしているとかなりストレスが溜まりますよね。メンタルのバランスを崩してしまう前に転職に踏み切ってしまってもいいかもしれませんね。

共感できるモヤモヤはあった?

今は転職はごく一般的になってきていますよね。不満のある職場から逃れたいという理由でも、キャリアアップしたいという前向きな理由でも、自分の人生のために、ひとつの選択肢として転職を考えてみてもいいかもしれません。(石川智香子)

情報提供元/HiClub株式会社