結婚のハードル高くない?昭和世代と平成世代の結婚観、こんなに違いました

恋愛対象や出会い方など、多様化している恋愛の在り方。使っているツールも違えば、社会の様子も変化しており、結婚に対する価値観も変わってきているのではないでしょうか。実際、親と子でも「当たり前」を考えている結婚の姿が違うこともあるのではないでしょうか。

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そこで、ナイル株式会社が10代~60代の既婚男女648名を対象に行った、「結婚相手との出会い~結婚後の働き方」に関する調査結果を紹介します!

 

■結婚相手との出会いは「同じ職場」。昭和・平成ともに1位

現在の結婚相手と知り合ったきっかけを尋ねたところ、最も多かったのは昭和・平成世代ともに「同じ職場」でした。また、割合には多少の差はあるものの、昭和世代は2位「知人・友人の紹介」、3位「同じ学校」、平成世代では2位「同じ学校」、3位「知人・友人の紹介」とTOP3にランクインした出会いのきっかけは両世代共通していることがわかります。

また、平成世代の5位にランクインしている「マッチングアプリ」は、昭和時代と比べて2倍の結果となっています。「SNS」や「マッチングアプリ」は、スマホが登場した2000年代以降に誕生したので、割合に差が出ているのは納得かも。

TOP3だけ見ると、時代が変わっても「知り合う場所」に変化はないようですが、ツールの普及が各世代において出会いのきっかけを広げていることが分かりますね。

 

続いて、この結果を年代別で比較した結果がこちら

昭和・平成の両世代で1位だった「同じ職場」は、50代と60代において4割以上を占めており、20代と比べると約2倍近くにあたる割合となっています。

また、身近な人間関係ではないところで理想の相手を探す「結婚相談所」や「マッチングアプリ」は20代~30代に比較的多い傾向が見られました。例えば、「マッチングアプリ」で出会った相手と結婚した人は、20代では10.0%であるのに対して、50代では2.2%と5倍近くの差が出ています。

加えて、インターネット関連を見てみると、「SNS」が最も高かったのは10代(14.1%)、「SNS以外」が最も高かったのは40代(10.4%)となっており、ここにも世代による違いが表れました。

 

■平成世代の54.5%は「結婚前に同棲している」

結婚する前の同棲経験について尋ねたところ、同棲した割合は平成世代が54.5%、昭和世代が30.5%でした。割合の差は、なんと昭和世代の約2倍近く!結婚前に同棲をすることで、自分や相手の生活スタイルに慣れていく期間を設ける傾向は、平成生まれに多いことがわかります。ライフスタイルや価値観が多様化する中で、同棲を通じてお互いの生活習慣や考え方を知ったうえで結婚に至る人が増えたようです。「こんな人だとは思わなかった!」そんな結婚後のギャップも防げますよね。

 

■昭和世代の6割以上が「ハードルなかった」

現在の相手と結婚するときにハードルになったものを聞いた結果、昭和世代の61.6%が「ハードルになった要素はない」と回答しているのに対し、平成世代では34.6%と2倍近い差が見られました。平成世代は昭和世代よりも、結婚するために多くの問題を感じているようです。

例えば、両世代で最も多かった要素は共通して「経済的問題」でしたが、昭和世代が17.0%に対し平成世代は25.5%と、およそ4人に1人が結婚する際にハードルになっていると回答しています。また、平成世代では5位の「子ども・子育てに関する考え(11.3%)」は、昭和世代は圏外で4.1%と半分以下でした。女性の社会進出が当たり前になったからこそ「仕事」を理由としたハードルが下がり、その分「子ども・子育て」へのハードルがあがっているのかもしれません。

 

■昭和と平成で20pt以上の差。昭和世代の8割以上が「結婚式を挙げた」

結婚式の実施について調査をしたところ、挙げた(予定が決まっている人を含む)人の割合は、平成世代が63.7%、昭和世代が81.4%と昭和世代が20pt近く上回る結果となりました。結婚式を挙げる割合は世代が下がるとともに減ってきているようです。

 

■結婚後も働いてます!昭和・平成世代ともに7割越え

結婚直後の働き方について聞いてみると、パートタイムの仕事を続けた割合は平成世代が21.2%に対し、昭和世代は11.6%と、平成世代が約2倍多い結果となっています。また、仕事を辞めて専業主婦(夫)になった割合は、平成世代が9.5%に対し、昭和世代は14.3%となっており、昭和世代の方が1.5倍多いことが分かります。

この結果を男女別でみると、女性の「仕事を辞めて専業主婦になった」割合は、昭和世代が26.9%、平成世代は16.3%と、比較的昭和世代の方が高くなっています。また、男性の「フルタイムで仕事を続けた」割合は、昭和世代が84.4%、平成世代が62.0%と、平成世代よりも20pt以上高く、昭和世代の男性の多くがフルタイムの仕事を続け、女性は仕事を辞め専業主婦となったことが一般的だったことが伺えます。ただ、あくまで「結婚直後の仕事状況」なので、その後子育てなど結婚生活が落ちついて仕事を始めるという方も多いのではないでしょうか。

 

特にSNSやマッチングアプリが普及している現在では、これまで以上に簡単に出会いやすくなっています。そのため「出会うためにアプリを始める!」という方も少なくないのではないでしょうか。しかし、今回の調査でも表れていたように意外と職場や紹介など身近なところに出会いもあるようです。もしかしたら、あなたの将来の相手はすぐそこにいるのかも!どちらにせよ、結婚後の仕事や生活の価値観、結婚式の有無など結婚に至るまでのハードルを乗り越えられる相手と巡り合えますように。(岡美咲)

情報提供元/ナイル株式会社